BDC最大規模の銘柄エイリス・ キャピタル【ARCC】の2023年3月配当は変化なし!

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BDC銘柄の最大規模を誇るエイリス・ キャピタル【ARCC】の2023年3月配当は、前回と同じ0.48ドルです。なお、特別配当(追加配当)はありません。

【ARCC】の2023年3月3日の終値は19.45ドル、年間配当は1.92ドルの予定で、利回りは9.87%です。

※このページでの利回りは直近の配当が1年続いたものと仮定して計算します。なお、追加配当(特別配当)を含めません

 

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エイリス・キャピタル【ARCC】の過去の配当、年間増配率

エイリス・キャピタル【ARCC】は、年4回の配当を支払っています。次回の配当落ちは3月14です。背景が黄色の部分は追加配当です。

「対前期増減率」を見ると、マイナスになったのが、2009年6月の1回だけです。リーマンショックによる減配ですね。また、背景が水色の部分が通常配当の増配を意味しています。

※過去1年配当は通常配当のみの計算です

 

エイリス・キャピタル【ARCC】の配当の推移は?

下のグラフは期別の配当です。基本的に配当落ちの月を基準にしています。通常配当はリーマン・ショック前の影響で2009年6月に0.35ドルに減ったあと、少しずつ増えています。現在は0.48ドルになり、リーマンショック前を上回りました。

2022年は3回増配して、いずれも特別配当(追加配当)がありました。2023年の最初は特別配当(追加配当)なしです。

※増配率は直近の配当と○年前の同期の配当を比較して計算しました。通常配当のみの比較です

 

エイリス・キャピタル【ARCC】の年間配当額は?

株価と配当(通常配当のみ)の比較です。株価は2021年を除いて年末のものです。リーマン・ショック時の2008年に株価は大暴落しましたが、配当は減少は軽微でした。その後株価は急回復し、配当も少しずつ増えていきました。2022年の年間の配当(通常配当のみ)は、リーマン・ショックの2008年を上回りました。

2023年は最初の1回のみで、あと3回ある予定です。

 

エイリス・キャピタル【ARCC】の増配率は?

増配率を1年ごとにまとめました。通常配当のみです。ほぼ横ばいで、何年かに一度わずかに増配するペースです。【ARCC】は業績が好調でもあまり通常配当は増やさず、追加配当で対応することが多かったですが、2022年は通常配当をかなり増やしました。

 

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最近のエイリス・キャピタル【ARCC】の株価と配当利回りは?

2020年1月以降のエイリス・キャピタル【ARCC】の株価と配当利回りを見てみましょう。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年の年初の配当利回りは約8.6%でしたが、2月半ば以降は急降下したため、3月後半に約19.8%まで上がりました。その後、株価はコロナ・ショック前を上回った後は、伸び悩んでいます。2023年3月3日の利回りは9.87%です。

※配当利回りは通常配当のみで計算しています

 

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エイリス・キャピタル【ARCC】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去にエイリス・キャピタル【ARCC】を買った場合、取得価格に対する配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、少しアバウトです。

2023年3月3日の終値は19.45ドル、1年配当金額は1.92ドルなので、現在の配当利回りは9.87%です。過去10年の平均配当利回りは約9.3%です。過去10年の株価はあまり変化はなく、増配も少しです。

10年前の2013年3月に買っていたら、現在YOCは約10.6%になっており、5年前の2018年3月に購入していると、現在YOCは約12.1%になっていました。

 

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BDCとは?

BDCとは「Business Development Company」の略で、銀行から融資を受けられない新興企業や中小企業の事業開発に金融面を中心にサポートする投資会社です。クローズド・エンド型のファンドであり、ニューヨーク証券取引所ナスダック証券取引所などに上場しています。

新興企業は不安定ですが、成長すると莫大な利益をもたらす可能性があります。創業時のグーグルやアップルなどもBDCから支援を受けていました。

 

BDCに対する規制は?

BDCは利益の90%以上を配当に充てることで、法人税の免除を受けています。そのため高配当を実現できるので、インカム投資家に人気です。REITと似ていますね。

また、資産の70%を法律で定められた適格投資対象にすること、1銘柄当たりの構成比率を全体の25%以下に抑えることなどが定められています。

 

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貸し出しのアセットクラスは?

2022年12月31日現在、ARCCのポートフォリオの時価総額は約218億ドルで、222の異なるプライベート・エクイティのスポンサーに支えられた466のポートフォリオ会社で構成されています。発行体の集中度、資産クラス、産業セクター、地理的な代表性などの観点から、多様なポートフォリオを有しています。

第一抵当権のシニアローンは5割弱。若干リスクが高いですね。投資先は466社と、分散は利いています。

 

 

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投資先のセクターは?

投資先のセクターはかなり細かいですね。ソフトウエア(IT)が約22%、ヘルスケアが11%を占めています。それ以外でも商業・専門サービス、金融、保険、資本財、自動車、耐久消費財・アパレルなど、幅広いセクターが対象です。

 

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業績と予想

業績はどうでしょうか? 下のグラフはSeekingAlphaのデータです。売り上げは順調に伸びています。

 

EPSは2021年が飛び抜けています。

 

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BDCにはどんな銘柄があるのか?

下の表はBDC銘柄の中から規模の大きいものを選びました。【ARCC】は規模が最も大きいです。配当利回りは過去1年の配当から算出したものと、直近の配当を1年分に変換したものの2つを出しました。

DEレシオは自己資本に対する負債額を示すもので、財務の健全性を測る指標です。BDCの場合は、自己資本の2倍まで借り入れることが可能です。つまり2倍までならレバレッジをかけて商売できるという意味です。ここに挙げた大手BDCは、1倍前後なので、健全といえます。

NAV倍率は資本に対して株価が割高か割安かを示す値です。1より高いと割高になります。エイリス・キャピタル【ARCC】は1倍をわずかに上回っており妥当です。

利回り(12カ月)は過去1年の配当から算出したものです。

配当利回り(直近)は直近の配当が今度1年続いたものとして算出しました。こちらは特別配当を含んでいません



SBI証券や楽天証券など日本の主要証券会社ではBDC銘柄の取り扱いをやめてしまいました。「IG証券」などの海外証券会社なら購入可能です。

 

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株価やリターンなどを比較する

ここからはPORTFOLIO VISUALIZERを使って、【ARCC】とBDC銘柄の【MAIN】【HTGC】、そして高配当ETFの代表格【VYM】のデータを比較します。

 

株価推移を比較する

まずは10年間の株価推移を比べます。

2013年3月に1万ドル投資した場合、2023年2月末の株価は【VYM】が2万ドル、【MAIN】が1万3300ドル、【HTGC】が1万2500ドル、【ARCC】が1万400ドルになっていました。高配当ETFの【VYM】の成績が素晴らしいですね。

 

トータルリターンを比較

分配金を再投資した場合のトータルリターンの推移です。税金や手数料は考慮しません。

2013年3月に1万ドル投資して、分配金を再投資した場合、2023年2月末には【HTGC】が3万3600ドル、【MAIN】が2万8400ドル、【VYM】が2万7400ドル、【ARCC】が2万6900ドルでした。

BDC銘柄は配当が多いため、株価推移に比べてトータルリターンは優秀です。【HTGC】が突き抜けており、【ARCC】は【VYM】とほぼ互角です。

 

過去のトータルリターンを比較

過去1、3、5、10年のトータルリターンをグラフにしました。

過去3年以上のリターンを総合的に見ると、【HTGC】が素晴らしいです。【ARCC】は過去3年や5年はなかなか優秀です。

 

安定度などを比べよう

ETFの安定度などを比べます。

ETFの安定度などを比べてみましょう。「ボラティリティ」は株価の変動性です。「最大下落率」はマイナスの数値が小さいほど安定しています。どちらの値も0に近いほど安定していると言えます。

ボラティリティ、最大下落率ともに高配当ETF【VYM】が0に近く安定しています。【ARCC】は【MAIN】や【HTGC】よりは安定しています。

 

シャープレシオは?

続いて、シャープレシオとソルティノレシオをチェックしましょう。シャープレシオは同じリスクを取った場合のリターンで、投資効率の良さを数値化したものです。ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際のデータで、下落局面での強さを示しています。

どちらの値も【VYM】が素晴らしいです。BDC銘柄のシャープレシオやソルティノレシオは似た感じですが、【MAIN】が今ひとつです。

 

過去の分配金はどのくらいか?

10年前の2013年3月に1万ドル投資して配当を再投資した場合の年間でもらえる配当金の推移です。税金は考慮しません。

10年間の配当の合計は【HTGC】が1万8300ドル、【ARCC】が1万4400ドル、【MAIN】が1万2700ドル、【VYM】が5600ドルでした。

BDC銘柄で配当を再投資すれば、10年間でかなりの金額に増えます。【HTGC】はとくに素晴らしいです。【ARCC】も上々です。

 

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今後20年間で分配金はどのくらいになるのか?

最後に、今【ARCC】を購入したら、将来どのくらい分配金をもらえそうかをシミュレーションします。現在の利回り、増配率を使用します。

1万ドルを投資した場合の、将来もらえる分配金の推移を検証します。BDC銘柄は購入不可となったので、「分配金を再投資しない(税引前)」で検証します。

増配率は過去3、5、7、10年の4パターンを使います。年間増配率は3年が6.27%、5年が4.78%、7年が3.39%、10年が2.36%でした。現在の利回りは9.87%です。

※増配率は最新の配当と○年前の同期の配当を比較して計算しました。通常配当のみの比較です

ちなみに今回は1万ドルの投資なので、もらえる分配金のデータをYOCに簡単に変換できます。たとえば、スタート時の分配金は987ドルなので、利回り(YOC)は9.87%になります。YOC(Yield on Cost)とは、取得価格に対する利回りのことです。

3年増配率(6.27%)で推移した場合は、10年目の分配金1706ドル20年目の分配金は3132ドルになります。YOCなら31.32%です。

5年増配率(4.78%)で推移した場合は、10年目の分配金は1503ドル、20年目の分配金は2398ドルになります。YOCなら23.98%です。

7年増配率(3.39%)で推移した場合は、10年目の分配金は1333ドル、20年目の分配金は1861ドルになります。YOCなら18.61%です。

10年増配率(2.36%)で推移した場合は、10年目の分配金は1218ドル、20年目の分配金は1539ドルになります。YOCなら15.39%です。

 

1万ドルを投資したシミュレーションですが、日本円の1万円に変換してもOKです。また、100万円という仮定なら、数値を100倍にすれば大丈夫です。例えば100万円を投資した場合は「過去3年増配率で推移し、再投資しない場合の20年目の分配金(税引き前)」は31万3200円になります。

 

 

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まとめ

【ARCC】の2023年3月は通常配当のみで、前回と同額の0.48ドルです。2022年は3回も増配となり、好調でした。日本の証券会社で新規購入できないのが、残念です。



SBI証券や楽天証券など日本の主要証券会社ではBDC銘柄の取り扱いをやめてしまいました。「IG証券」などの海外証券会社なら購入可能です。

 

 

 

 

 

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