BDC銘柄メイン・ストリート・キャピタル【MAIN】が増配&特別配当(追加配当)を発表!

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BDC銘柄のメイン・ストリート・キャピタル【MAIN】が2022年11月1日に増配を発表しました。0.22ドルが0.225ドルになります。2023年1月5日の権利落ちの配当からです。さらに、追加配当0.1ドルを発表しました。こちらの権利落ちは12月19日です。

【MAIN】の2022年11月7日の終値は39.50ドル、年間配当は2.70ドルになる予定で、利回りは6.84%です。

※このページでの利回りは直近の配当が1年続いたものと仮定して計算します。なお、特別配当を含めません

 

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メイン・ストリート・キャピタル【MAIN】の過去の配当、年間増配率

メイン・ストリート・キャピタル【MAIN】は、毎月配当を支払っています。2023年3月頭に権利落ちを迎える月まで、すでに発表されています。通常配当は毎月1~10日頃が権利落ちです。ちなみに、次回の特別配当(0.1ドル)は、12月19日が権利落ちです。

下の表は2016年以降の配当の一覧です。配当支払い月を基準にしています。黄色が特別配当です。特別配当と通常配当は権利落ち日が異なり、特別配当の権利落ちは特別配当の右側に記載しています。また、背景が水色の部分が通常配当の増配を意味しています。赤字が今回決定したところです。

※過去1年配当は通常配当のみの計算です

 

特別配当は?

BDC銘柄は利益のほとんどを配当として支払う義務があります。予想していたよりも業績が良い場合は、利益を特別配当(追加配当)として支払うことがあります。

以下が特別配当です。6月か12月が多いですが、2022年は好調で、3、6、9、12月に出しました。ある程度の余剰金が溜まったら、決算の時期にまとめて支払うイメージですね。今回は0.1ドルで、権利落ちは12月19日です。

 

メイン・ストリート・キャピタル【MAIN】の期別の配当は?

下のグラフは2015年以降の期別の配当です。配当の傾向がイメージしやすいように、3、6、9、12月の特別配当は背景色を灰色や黒のモノトーン色にして、グラフの一番上に置きました。

2022年の1月の配当は0.215ドルで、10月に0.220ドルに増え、翌2023年1月に0.225ドルに増えました。

※増配率は直近の配当と○年前の同期の配当を比較して計算しました。通常配当のみの比較です

 

メイン・ストリート・キャピタル【MAIN】の年間配当額は?

年間配当の推移です。配当を支払い始めたのは2007年11月からです。2008年9月までは四半期ごとに支払っており、10月から毎月の支払いとなりました。背景が青色の通常配当は、順調に増えているのがわかりますね。2023年3月まで、通常配当は決定しています。

 

メイン・ストリート・キャピタル【MAIN】の年間増配率額は?

年間増配率の推移です。通常配当のみが対象です。最初に配当を支払ったのは2007年11月からなので、2009年以降の年間増配率の数値です。【MAIN】はこれまで減配したことはありません。

2011年以降は毎年増配を続けています。BDC銘柄で毎年増配しているのは珍しいです。増配率は徐々に減少していましたが、2022年は4.8%増えました

 

 

メイン・ストリート・キャピタル【MAIN】の株価と配当の関係は?

株価と配当の比較です。こちらも通常配当のみのデータです。どちらも緩やかな右肩上がりと言えます。

 

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最近の株価と利回りは?

2020年1月以降のメイン・ストリート・キャピタル【MAIN】の株価と配当利回りを見てみましょう。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。

2020年の年初の配当利回りは約5.7%でしたが、コロナ・ショックで2月半ば以降は急降下したため、3月後半には約15.6%まで上がりました。その後、株価はコロナ・ショック前まで回復ましたが、2022年に入ってからは不安定で、現在の配当利回りは6.84%です。

 

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過去の利回り、YOC、株価は?

過去にメイン・ストリート・キャピタル【MAIN】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、少しアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。

2022年11月7日の終値は39.50ドル、年間の配当金額は2.70ドルなので、現在の配当利回りは6.84%です。過去10年の平均配当利回りは約6.7%です。

長期で見ると株価は右肩上がりなので、早い時期に買うとYOCは上がります。10年前の2012年11月頃に買っていたら、現在YOCは約9.7%になっていました。5年前の2017年11月に購入していたら、YOCは約6.9%でした。

 

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BDCとは?

BDCとは「Business Development Company」の略で、銀行から融資を受けられない新興企業や中小企業の事業開発に金融面を中心にサポートする投資会社です。クローズド・エンド型のファンドであり、ニューヨーク証券取引所ナスダック証券取引所などに上場しています。

新興企業は不安定ですが、成長すると莫大な利益をもたらす可能性があります。創業時のグーグルやアップルなどもBDCから支援を受けていました。

BDCに対する規制は?

BDCは利益の90%以上を配当に充てることで、法人税の免除を受けています。そのため高配当を実現できるので、インカム投資家に人気です。REITと似ていますね。

また、資産の70%を法律で定められた適格投資対象にすること、1銘柄当たりの構成比率を全体の25%以下に抑えることなどが定められています。

 

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BDCにはどんな銘柄があるのか?

下の表はBDC銘柄の中から規模の大きいものを選びました。メイン・ストリート・キャピタル【MAIN】は中小企業を中心に投資をしています。

DEレシオは自己資本に対する負債額を示すもので、財務の健全性を測る指標です。BDCの場合は、自己資本の2倍まで借り入れることが可能です。つまり2倍までならレバレッジをかけて商売できるという意味です。ここに挙げた大手BDCは、1倍前後なので、健全といえます。

NAV倍率は資本に対して株価が割高か割安かを示す値です。1より高いと割高になります。メイン・ストリート・キャピタル【MAIN】は1.52なので、少し割高といえます。

利回り(12カ月)は過去1年の配当から算出したものです。

配当利回り(直近)は直近の配当が今度1年続いたものとして算出しました。こちらは特別配当を含んでいません



SBI証券や楽天証券など日本の主要証券会社ではBDC銘柄の取り扱いをやめてしまいました。「IG証券」などの海外証券会社なら購入可能です。

 

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貸し出しの投資先は?

メインストリート・キャピタル【MAIN】は、テキサス州ヒューストンに本社を置く内部管理型のBDCです。起業家や企業オーナー、経営陣とのパートナーシップを模索し、おもに中堅企業向けポートフォリオにおいて「ワンストップ」の資金調達手段を提供します。

現在の投資先は195社で、その内訳はLMMが75社、プライベートローン87社、ミドルマーケット33社です。投資比率は以下の通りです。

LMMとはLower middle marketのことで、売上高が1000万ドル~1億5000万ドルの企業が対象です。投資先は75社で、フェアバリューは19億万ドル。

プライベート・ローンは他のファンドと戦略的提携を行い、非公開企業への第一抵当権付シニアローンが中心です。投資先は87社で、フェアバリューは15億ドル。99%が第一抵当権付シニアローンです。

ミドルマーケットはLMMよりも大規模な企業が対象で、 こちらも第一抵当権付シニアローンが中心です。投資先は33社で、フェアバリューは3億5430万ドル。

 

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貸し出しのアセットクラスは?

シニアローンは最上位の第一抵当権付きがほとんどですが、全体では3/4です。残りがエクイティで、やや多めです。

 

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投資先のセクターは?

投資先のセクターはかなり分散されています。IT関連が少し多いです。

 

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業績と予想

下のグラフはInvesting.comのデータです。2021年は売り上げ、純利益ともに大幅プラスになりました。

 

EPS(1株当たりの利益)も2021年はかなり増えています。

 

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株価やリターンなどを比較する

ここからはPORTFOLIO VISUALIZERを使って、【MAIN】とBDC銘柄の【ARCC】【HTGC】、そして高配当ETFの代表格【VYM】のデータを比較します。

 

株価推移を比較する

まずは10年間の株価推移を比べます。

2012年11月に1万ドル投資した場合、2022年10月末の株価は【VYM】が2万1300ドル、【HTGC】が1万3400ドル、【MAIN】が1万2300ドル、【ARCC】が1万1100ドルになっていました。高配当ETFの【VYM】の成績が素晴らしいですね。

 

トータルリターンを比較

分配金を再投資した場合のトータルリターンの推移です。税金や手数料は考慮しません。

2012年11月に1万ドル投資して、分配金を再投資した場合、2022年10月末には【HTGC】が3万5500ドルは【VYM】が2万9100ドル、【ARCC】が2万8600ドル、【MAIN】が2万6400ドル。

BDC銘柄は配当が多いため、株価推移に比べてトータルリターンは優秀です。【HTGC】が突き抜けており、【MAIN】はやや劣っています。

 

過去のトータルリターンを比較

過去1、3、5、10年のトータルリターンをグラフにしました。

過去3年以上のリターンを総合的に見ると、【HTGC】【ARCC】は素晴らしいです。【MAIN】は過去10年は悪くないですが、5年以下は今ひとつです。

 

安定度などを比べよう

ETFの安定度などを比べます。

ボラティリティ最大下落率は0に近いほど安定しています。BDC銘柄はいずれも不安定ですが、その中では【ARCC】がもっとも安定しています。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンです。「(ファンドのリターンー無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターンー無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。

いずれの値も【VYM】が素晴らしいです。BDC銘柄のシャープレシオやソルティノレシオは【ARCC】【HTGC】がほぼ互角で、【MAIN】がやや劣っています。

 

過去の分配金はどのくらいか?

10年前の2012年11月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。税金は考慮しません。

10年間の分配金の合計は【HTGC】が2万800ドル、【ARCC】が1万5200ドル、【MAIN】が1万3500ドル、【VYM】が5800ドルでした。

BDC銘柄の配当再投資額はとてつもない金額に増えています。【HTGC】はとくに素晴らしいです。

 

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今後20年間で分配金はどのくらいになるのか?

最後に、今【MAIN】を購入したら、将来どのくらい分配金をもらえそうかをシミュレーションします。現在の利回り、増配率を使用します。

1万ドルを投資した場合の、将来もらえる分配金の推移を検証します。「分配金を再投資しない(税引き後)」と「分配金を再投資する(税引き後)」2パターンで検証します。

増配率は過去3、5、7、10年の4パターンを使います。年間増配率は過去3年が3.2%、過去5年が3.4%、過去7年が3.2%、過去10年が4.1%でした。現在の利回りは6.84%です。

なお、再投資するケースは過去10年の株価騰落率(3.60%)で調整します。つまり、株価が年3.38%上がるので、分配金の再投資額はその分減らします。

 

過去3年増配率で推移した場合の分配金予想

まずは過去3年増配率で推移した場合の、分配金を計算します。増配率は3.2%です。

分配金は約28%の税金を引いた72%で計算します。スタート時の利回りは6.84%なので、税金を引いた72%の4.92%になります。投資額が1万ドルなので、スタート年の分配金は492ドルになります。

ちなみに今回は1万ドルの投資なので、もらえる分配金のデータをYOCに簡単に変換できます。たとえば、スタート時の分配金は492ドルなので、利回り(YOC)は4.92%になります。YOC(Yield on Cost)とは、取得価格あたりの利回りのことです。

再投資をしない場合は、10年後の分配金は671ドル、20年後の分配金は915ドルになります。

再投資をする場合は、10年後の分配金は1145ドル、20年後の分配金は3211ドルになります。YOCだと32.1%です。

 

1万ドルを投資したシミュレーションですが、日本円の1万円に変換してもOKです。また、100万円という仮定なら、数値を100倍にすれば大丈夫です。例えば100万円を投資した場合は「過去3年増配率で推移し、再投資する場合の20年後の分配金」は32万1100円になります。

 

過去5年増配率で推移した場合の分配金予想

次に過去5年増配率で推移した場合の、分配金を計算します。増配率は3.4%です。

再投資をしない場合は、10年後の分配金は690ドル、20年後の分配金は968ドルになります。

再投資をする場合は、10年後の分配金は1185ドル、20年後の分配金は3519ドルになります。YOCだと35.2%です。

 

過去7年増配率で推移した場合の分配金予想

次に過去7年増配率で推移した場合の、分配金を計算します。増配率は3.2%です。

再投資をしない場合は、10年後の分配金は677ドル、20年後の分配金は931ドルになります。

再投資をする場合は、10年後の分配金は1157ドル、20年後の分配金は3301ドルになります。YOCだと33.0%です。

 

過去10年増配率で推移した場合の分配金予想

最後に過去10年増配率で推移した場合の、分配金を計算します。増配率は4.1%です。

再投資をしない場合は、10年後の分配金は738ドル、20年後の分配金は1107ドルになります。

再投資をする場合は、10年後の分配金は1290ドル、20年後の分配金は4417ドルになります。YOCだと44.2%です。高い増配率が続き、再投資し続けると、分配金は相当増え、将来YOCはかなり上がります。

いずれのケースでも「再投資をしない」に比べて、「再投資する」場合の分配金の伸びが素晴らしいです。10年後はそれほど差がありませんが、20年後はかなり差がつきます。複利効果ですね。

【MAIN】は現在の利回りがなかなか高いので、配当再投資し続ければ、将来YOCは伸びそうです。ただし、日本の証券会社では購入できないので、再投資はできません。

(´・ω・`)

 

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まとめ

メインストリート・キャピタル【MAIN】は増配&特別配当(追加配当)を発表しました。業績もなかなか好調です。

インカムゲインはもちろん、キャピタルゲインも狙えそうな銘柄です。



SBI証券や楽天証券など日本の主要証券会社ではBDC銘柄の取り扱いをやめてしまいました。「IG証券」などの海外証券会社なら購入可能です。

 

 

 

 

 

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