BDC銘柄ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】が増配を発表。0.35ドルから0.36ドルに

スポンサーリンク

ちょっと前のことですが、2022年10月18日にBDC銘柄のハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】が増配を決定しました。これまで0.35ドルだったがのが、0.36ドルになります。増配率は6.1%です。

なを、【HTGC】はすでに追加配当(特別配当)0.15ドルを、2022年の4回の分配金で支払うことを決めています。

【HTGC】の2022年11月8日の終値は14.69ドル、通常配当のみの年間配当は1.44ドルになる予定で、利回りは9.80%です。

※このページでの利回りは直近の配当が1年続いたものと仮定して計算します。なお、特別配当を含めません

 

スポンサーリンク

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の過去の配当、年間増配率

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】は、四半期ごとに配当を支払っています。3、5、8、11月という少し特殊なパターンです。最新の権利落ちは11月9日です。

背景が黄色が追加配当(特別配当)です。また、背景が水色の部分が通常配当の増配を意味しています。過去1年配当は通常配当のみで計算しています。赤字が今回決定したところです。

※過去1年配当は通常配当のみの計算です

 

特別配当(追加配当)は?

BDC銘柄は利益のほとんどを配当として支払う義務があります。予想していたよりも業績が良い場合は、利益を特別配当(追加配当)として支払うことがあります。

以下が【HTGC】の特別配当(追加配当)です。2018年の11月以降は、かなり高い確率で特別配当を出しています。2022年の最後の配当である11月も0.15ドルの追加配当が支払われます。

 

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の期別の配当は?

下のグラフは2009年以降の期別の配当です。基本的に配当落ちの月を基準にしています。2014~17年は横ばいでしたが、その後は少しずつ増えています。

通常配当は2013年11月以降は0.31ドルで、2019年5月に0.32ドル、2021年11月に0.33ドル、2022年8月に0.35ドルに、11月に0.36ドルになりました。2期連続増配ですね。2018年11月以降は特別配当が目立ちます。

※増配率は直近の配当と○年前の同期の配当を比較して計算しました。通常配当のみの比較です

 

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の年間配当額は?

年間の配当金です。特別配当も含めた額です。リーマン・ショック後の2010年は大きく減らしましたが、その後は徐々に回復しました。特別配当(追加配当)を含めた年間配当額では、2022年はかなり増えました。

 

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の年間増配率は?

年間増配率は2009年と10年はマイナス(減配)でした。2015年以降は横ばいが多かったですが、2022年は6.2%増と好調でした。

 

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の株価と配当の関係は?

株価と通常配当の比較です。株価は2022年を除いて年末のものです。株価と年間配当額はそれなりに連動していますが、株価の方が動きが激しいですね。

通常配当は、これまでの過去最高は2008年の1.32ドルでしたが、2022年は1.37ドルで、2008年を上回ります。

 

スポンサーリンク

最近のハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の株価と配当利回りは?

2020年1月以降のハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の株価と配当利回りを見てみましょう。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年の年初の配当利回りは約9.1%でしたが、2月半ば以降は急降下したため、4月上旬には約19.3%まで上がりました。2020年11月頃から株価は急上昇し、2022年4月以降は低迷し、現在の配当利回りは9.80%です。

 

スポンサーリンク

過去10年間の利回り、YOC、株価は?

過去にハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】を買った場合、取得価格あたりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、少しアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。

2022年11月89日の終値は14.69ドル、年間の配当金額は1.44ドルなので、現在の配当利回りは9.80%です。過去10年の平均配当利回りは約9.3%です。

10年前の2012年11月頃に買っていたら、現在YOCは約13.7%になっていました。5年前の2017年11月に購入していたら、YOCは約10.7%でした。

 

スポンサーリンク

BDCとは?

BDCとは「Business Development Company」の略で、銀行から融資を受けられない新興企業や中小企業の事業開発に金融面を中心にサポートする投資会社です。クローズド・エンド型のファンドであり、ニューヨーク証券取引所、ナスダック証券取引所などに上場しています。

新興企業は不安定ですが、成長すると莫大な利益をもたらす可能性があります。創業時のグーグルやアップルなどもBDCから支援を受けていました。

BDCに対する規制は?

BDCは利益の90%以上を配当に充てることで、法人税の免除を受けています。そのため高配当を実現できるので、インカム投資家に人気です。REITと似ていますね。

また、資産の70%を法律で定められた適格投資対象にすること、1銘柄当たりの構成比率を全体の25%以下に抑えることなどが定められています。

 

スポンサーリンク

BDCにはどんな銘柄があるのか?

下の表はBDC銘柄の中から規模の大きいものなどを選びました。

DEレシオは自己資本に対する負債額を示すもので、財務の健全性を測る指標です。BDCの場合は、自己資本の2倍まで借り入れることが可能です。つまり2倍までならレバレッジをかけて商売できるという意味です。ここに挙げた大手BDCは、1倍前後なので、健全といえます。

NAV倍率は資本に対して株価が割高か割安かを示す値です。1より高いと割高になります。ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】は約1.43倍で少し割高ですね。【MAIN】もこの値が高いです。それだけ期待されているという見方もできます。

配当利回り(過去1年)は過去1年の配当から算出したものです。特別配当込みです

配当利回り(直近)は直近の配当が今度1年続いたものとして算出しました。特別配当は含めていません



SBI証券や楽天証券など日本の主要証券会社ではBDC銘柄の取り扱いをやめてしまいました。「IG証券」などの海外証券会社なら購入可能です。

スポンサーリンク

どんな会社なのか

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】は2003年に設立し、創業以来600社以上の新興成長企業に160億ドル以上の資金提供を行っています。

IPO前やM&A前の、ベンチャーキャピタルに支援された革新的な高成長企業です。投資先は、ライフサイエンス、テクノロジー、再生可能技術産業などです。

第一抵当権のシニアローンが約77.4と高く、なかなか安全です。

2022年9月30日現在、79の投資先の株式ポジションを保有し、107社のポートフォリオ企業のワラント・ポジションを保有しています。

 

スポンサーリンク

業績と予想

2022年9月30日現在の発行済普通株式数は1億3020万株、1株当たり純資産(NAV)は10.47ドルで、2022年第2四半期から0.4%増加しました。

下のグラフはInvesting.comのデータです。2020年はコロナ・ショックにもかかわらず強さを見せましたが、翌2021年はやや伸び悩んでいます。

 

 

 

スポンサーリンク

株価やリターンなどを比較する

ここからはPORTFOLIO VISUALIZERを使って、【HTGC】とBDC銘柄の【ARCC】【MAIN】、そして高配当ETFの代表格【VYM】のデータを比較します。

 

株価推移を比較する

まずは10年間の株価推移を比べます。

2012年11月に1万ドル投資した場合、2022年10月末の株価は【VYM】が2万1300ドル、【HTGC】が1万3400ドル、【MAIN】が1万2300ドル、【ARCC】が1万1100ドルになっていました。高配当ETFの【VYM】の成績が素晴らしいですね。

 

トータルリターンを比較

分配金を再投資した場合のトータルリターンの推移です。税金や手数料は考慮しません。

2012年11月に1万ドル投資して、分配金を再投資した場合、2022年10月末には【HTGC】が3万5500ドルは【VYM】が2万9100ドル、【ARCC】が2万8600ドル、【MAIN】が2万6400ドル。

BDC銘柄は配当が多いため、株価推移に比べてトータルリターンは優秀です。【HTGC】が他を引き離しています。

 

過去のトータルリターンを比較

過去1、3、5、10年のトータルリターンをグラフにしました。

過去3年以上のリターンを総合的に見ると、【HTGC】が素晴らしいです。【ARCC】も似たような成績で、【VYM】を上回っています。

 

安定度などを比べよう

ETFの安定度などを比べます。

ボラティリティ最大下落率は0に近いほど安定しています。BDC銘柄はいずれも不安定ですが、その中では【ARCC】がもっとも安定しています。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンです。「(ファンドのリターンー無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターンー無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。

いずれの値も【VYM】が素晴らしいです。BDC銘柄のシャープレシオやソルティノレシオは【ARCC】【HTGC】がほぼ互角で、【MAIN】がやや劣っています。

 

過去の分配金はどのくらいか?

10年前の2012年11月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。税金は考慮しません。

10年間の分配金の合計は【HTGC】が2万800ドル、【ARCC】が1万5200ドル、【MAIN】が1万3500ドル、【VYM】が5800ドルでした。

BDC銘柄の配当再投資額はとてつもない金額に増えています。【HTGC】はとくに素晴らしいです。

 

スポンサーリンク

今後20年間で分配金はどのくらいになるのか?

最後に、今【HTGC】を購入したら、将来どのくらい分配金をもらえそうかをシミュレーションします。現在の利回り、増配率を使用します。

1万ドルを投資した場合の、将来もらえる分配金の推移を検証します。「分配金を再投資しない(税引き後)」と「分配金を再投資する(税引き後)」2パターンで検証します。

増配率は過去3、5、7、10年の4パターンを使います。年間増配率は過去3年が4.0%、過去5年が3.0%、過去7年が2.2%、過去10年が4.1%でした。現在の利回りは9.80%です。

なお、再投資するケースは過去10年の株価騰落率(3.38%)で調整します。つまり、株価が年3.38%上がるので、分配金の再投資額はその分減らします。

 

過去3年増配率で推移した場合の分配金予想

まずは過去3年増配率で推移した場合の、分配金を計算します。増配率は4.0%です。

分配金は約28%の税金を引いた72%で計算します。スタート時の利回りは9.80%なので、税金を引いた72%の7.06%になります。投資額が1万ドルなので、スタート年の分配金は706ドルになります。

ちなみに今回は1万ドルの投資なので、もらえる分配金のデータをYOCに簡単に変換できます。たとえば、スタート時の分配金は706ドルなので、利回り(YOC)は7.06%になります。YOC(Yield on Cost)とは、取得価格あたりの利回りのことです。

再投資をしない場合は、10年後の分配金は1045ドル、20年後の分配金は1548ドルになります。

再投資をする場合は、10年後の分配金は2297ドル、20年後の分配金は10692ドルになります。YOCだと106.9%です。

 

1万ドルを投資したシミュレーションですが、日本円の1万円に変換してもOKです。また、100万円という仮定なら、数値を100倍にすれば大丈夫です。例えば100万円を投資した場合は「過去3年増配率で推移し、再投資する場合の20年後の分配金」は106万9200円になります。

 

過去5年増配率で推移した場合の分配金予想

次に過去5年増配率で推移した場合の、分配金を計算します。増配率は3.0%です。

再投資をしない場合は、10年後の分配金は952ドル、20年後の分配金は1284ドルになります。

再投資をする場合は、10年後の分配金は2024ドル、20年後の分配金は7455ドルになります。YOCだと20.2%です。

 

過去7年増配率で推移した場合の分配金予想

次に過去7年増配率で推移した場合の、分配金を計算します。増配率は2.2%です。

再投資をしない場合は、10年後の分配金は874ドル、20年後の分配金は1082ドルになります。

再投資をする場合は、10年後の分配金は1806ドル、20年後の分配金は5452ドルになります。YOCだと18.1%です。

 

過去10年増配率で推移した場合の分配金予想

最後に過去10年増配率で推移した場合の、分配金を計算します。増配率は4.1%です。

再投資をしない場合は、10年後の分配金は1059ドル、20年後の分配金は1588ドルになります。

再投資をする場合は、10年後の分配金は2338ドル、20年後の分配金は11253ドルになります。YOCだと112.5%です。高い増配率が続き、再投資し続けると、分配金は相当増え、将来YOCはかなり上がります。

いずれのケースでも「再投資をしない」に比べて、「再投資する」場合の分配金の伸びが素晴らしいです。10年後はそれほど差がありませんが、20年後はかなり差がつきます。複利効果ですね。

【HTGC】は現在の利回りがかなり高いので、配当再投資し続ければ、将来YOCはどんどん伸びそうです。ただし、日本の証券会社では購入できないので、再投資はできません。

(´・ω・`)

 

スポンサーリンク

まとめ

ハーキュリーズ・キャピタル【HTGC】は二期続けての増配となり、好調です。2022年は追加配当が4回出ました。

インカムゲインはもちろん、キャピタルゲインも狙えそうな銘柄です。

 



SBI証券や楽天証券など日本の主要証券会社ではBDC銘柄の取り扱いをやめてしまいました。「IG証券」などの海外証券会社なら購入可能です。

 

 

 

 

スポンサーリンク
ウィブル証券
BDC銘柄を特定口座で購入できるウィブル証券
スポンサーリンク

マネックス証券ではQYLD、XYLDなどの買付手数料無料キャンペーンを実施中!【PR】

マネックス証券では、米国ETFの買付手数料を全額キャッシュバックするキャンペーンを実施中です。

対象のETFは21。カバードコールETFの【QYLD】【XYLD】、人気高配当ETF【PFFD】【SDIV】【QDIV】【HDV】【SPYD】、定番ETF【VTI】【VOO】【VT】などバラエティに富んだラインナップ。

対象銘柄の詳細はこちら

まだの人は、この機会にマネックス証券で口座開設をしよう。

マネックス証券
スポンサーリンク
【PR】米国株の口座開設はこちら  SBI証券  楽天証券  マネックス証券  松井証券  ウィブル証券
BDCやCFD取引が気になる人は  IG証券の全口座(全般共通)  サクソバンク証券
CFD取引なら  DMM CFD  GMOクリック証券CFD

こちらのランキングに参加しております。応援クリックお願いします
 にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

個人投資家のブログをまとめたサイトです。素晴らしい記事がたくさんあります。

BDC
スポンサーリンク
たかにんをフォローする