全米ETF【VTI】の2020年12月末のデータが更新されたので検証してみた

バンガード社のETFは公式サイトで月1回更新されます。月末のデータが、翌月の15日頃に反映されます。今回2020年12月末のデータが更新されましたので、バンガード トータルストックマーケットETF【VTI】の組込銘柄の変化や傾向について検証します。

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基本情報を確認しよう

【VTI】と米国の(ほぼ)市場全体をターゲットにしている主要ETFを比較しましょう。配当利回りは【DIA】がもっとも高く、【VTI】が一番低いです。運用総額は【VTI】と【VOO】が圧倒的です。

※「配当利回り」は過去1年の配当額から算出しました。モーニングスターレーティングは2020年12月末のものです

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【VTI】のセクター別のファンド構成比は?

【VTI】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。バンガードの公式サイトではICB(Industry Classification Benchmark)で分類されていますので、これをGICS(Global Industry Classification Standard)に変換しました。情報技術の割合が最も多く、全体の4分の1以上を占めています。以下、ヘルスケア、一般消費財、金融、通信サービスと続いています。

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【VTI】にはどんな銘柄が組み込まれているのか?

【VTI】の保有銘柄数は3634銘柄です。組込銘柄の一覧を円グラフにしました。組込比率0.5%以上の銘柄は32あり、全体の約36.8%を占めています。組込比率0.5%未満は3602銘柄で全体の約63.2%、円グラフの白い部分です。

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【VTI】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VTI】の組込比率0.5%以上の銘柄です。ベンチマークはCRSP USトータル・マーケット・インデックス。米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーしています。データの中身は2020年12月末時点のものです。

 

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組込比率0.5%以上銘柄の推移

2020年4月以降の組込比率0.5%以上の銘柄はどのように変化したのでしょうか? 最近3カ月は1カ月ごと、それ以前は2カ月ごとのデータです。上位銘柄ではテスラ【TSLA】が比率を大きく増やしました。

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【VTI】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VTI】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当、市場全体、ハイテクの主要9ETFへの組込比率(%)をまとめました。

【VTI】の組込上位7銘柄は【VOO】【QQQ】と同じです。いわゆる「GAFAMテスラ」ですね。【VTI】は時価総額加重方式で銘柄を組み込みますので、このハイテク・グロース7銘柄(グーグルの持ち株会社アルファベットが2つあるので、実質6銘柄)が、現在のアメリカを牽引していると言えます。また、ハイテク・グロース株の好調を裏付けているという見方もできます。

※配当利回りは2020年12月末の株価から算出しました。組込比率はバンガード社のETF【VYM】【VIG】【VOO】【VTI】【VGT】は2020年12月末、その他のETFは1月15日のデータをもとにしています。【SPYD】は1月と7月の時点で均等に組込、【DIA】は株価の高い順の組込比率なので、この2つの組込比率はそれほど重要ではありません。

ファンドオーバーラップで他のETFとの比較する

ファンドオーバーラップを使って、他のETFとの重複割合を調べてみましょう。【VTI】は全米の主要銘柄のほとんどが組み込まれているだけあって、他のETFに組み込まれている銘柄は、ほとんどが【VTI】内にもあります。【VTI】との重複割合が高いのは【VOO】ですね。これは【VTI】の上位8割弱がS&P500銘柄のためです。この2つのETFは株価の動きやトータルリターン比較などもほぼ同じです。

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【VTI】の配当はどう変化したか?

【VTI】は年4回配当金(分配金)が支払われます。3、6、9、12月に配当落ちがあり、その数日後に振り込まれます。2020年は6月の配当は前年の同期を上回りましたが、それ以外の期は前年を下回りました。年間トータルでは4.7%減りました。

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年1月以降の【VTI】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年1月当初は配当利回りは1.7%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが2.6%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を上回り、配当利回りは1.39%です。

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【VTI】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VTI】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、やや大雑把です。

2021年1月19日の終値は198.86ドル、過去1年の配当金額は2.7694ドルなので、現在の配当利回りは約1.39%です。過去5年の平均配当利回りは約1.80%です。過去5年で株価は右肩上がりで、増配もしていますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年2月頃に買っていたら、現在YOCは約2.8%になっていました。

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【VTI】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(2.7694ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年配当金額(2.9047ドル、2.343ドル、2.067ドル、1.148ル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VTI】株を2021年1月19日の終値198.86ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。


増配率は過去1年がマイナス4.7%、過去3年が5.7%、過去5年が6.0%、過去10年が9.2%でした。現在の配当利回りは1.39%です。もっとも増配率が低い過去1年のペースで増配が続くと10年後のYOCは0.9%、20年後のYOCは0.5%になります。もっとも増配率が高い過去10年の増配と同じだと10年後のYOCは3.4%、20年後のYOCは8.1%になります。過去1年増配率以外のパターンで推移すれば、それなりのYOCが見込めそうです。

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まとめ

いかがでしたか? 【VTI】の株価は順調に伸びており、配当利回りが下がっています。なかなか買い時が難しいですが、自分なりのルールを決めて定期的購入する方法がいいかもしれません。

 

 

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