全米ETF【VTI】の2021年1月末のデータが更新されたのでまとめてみた

バンガード社のETFは公式サイトで月1回更新されます。月末のデータが、翌月の15日頃に反映されます。今回2021年1月末のデータが更新されましたので、バンガード トータルストックマーケットETF【VTI】の組込銘柄の変化や傾向について検証します。

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基本情報を確認しよう

【VTI】は米国のほぼすべての銘柄を時価総額加重平均で組み入れたETFです。今後も米国の成長が続けば、保有している人はその恩恵を享受することができるといえます。

それでは【VTI】と米国の(ほぼ)市場全体をターゲットにしている主要ETF【VOO】【DIA】【VIG】を比較しましょう。配当利回りは【DIA】がもっとも高く、【VTI】が一番低いです。運用総額は【VTI】と【VOO】が圧倒的です。経費率は【DIA】が少し高いです。

※「配当利回り」は過去1年の配当額から算出しました

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【VTI】のセクター別のファンド構成比は?

【VTI】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。バンガードの公式サイトではICB(Industry Classification Benchmark)で分類されていますので、これをGICS(Global Industry Classification Standard)に変換しました。情報技術の割合が最も多く、全体の4分の1以上を占めています。以下、ヘルスケア、一般消費財、金融、通信サービスと続いています。

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【VTI】にはどんな銘柄が組み込まれているのか?

【VTI】の保有銘柄数は3630銘柄です。組込銘柄の一覧を円グラフにして、セクターごとに色を付けました。組込比率0.5%以上の銘柄は31あり、全体の約36.3%を占めています。組込比率0.5%未満は3599銘柄で全体の約63.7%、円グラフの白い部分です。上位銘柄の基本データは次項で説明します。

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【VTI】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VTI】の組込比率0.5%以上の銘柄です。ベンチマークはCRSP USトータル・マーケット・インデックス。米国の大型株がほぼ上から順に並んでいます。データの中身は2021年1月末時点のものです。

 

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組込比率0.5%以上銘柄の推移

2020年4月以降の組込比率0.5%以上の銘柄はどのように変化したのでしょうか? 最近2カ月は1カ月ごと、それ以前は2カ月おきのデータです。上位銘柄はあまり変動はありません。先月まで0.5%以上の比率があったコーラ【KO】とペプシコ【PEP】がランク外に消えました。

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【VTI】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VTI】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当、市場全体、ハイテクの主要9ETFへの組込比率(%)をまとめました。

【VTI】は全米のほぼすべての約3600もの銘柄が組み込まれており、分散が利いているはずです。ところが、上位銘柄の比率がかなり高くなっていますね。アップル【AAPL】とマイクロソフト【MSFT】の比率の合計は約10%です。3600銘柄のうち2銘柄だけで10%も占めているのは、少しバランスが悪い気もします。それだけこの2銘柄が巨大だとも言えますが。

※配当利回りは2021年1月末の株価から算出しました。組込比率はバンガード社のETF【VYM】【VIG】【VOO】【VTI】【VGT】は2021年1月末、その他のETFは2月12日のデータをもとにしています。【SPYD】は1月と7月の時点で均等に組込、【DIA】は株価の高い順の組込比率なので、この2つの組込比率はそれほど重要ではありません。

ファンドオーバーラップで他のETFとの比較する

ファンドオーバーラップを使って、他のETFとの重複割合を調べてみましょう。【VTI】は全米の主要銘柄のほとんどが組み込まれているだけあって、他のETFに組み込まれている銘柄は、ほとんどが【VTI】内にもあります。右から2列目の割合がそれを物語っています。【VTI】との重複割合が高いのは【VOO】です。【VTI】の上位約8割が、S&P500銘柄【VOO】のためです。なので、この2つのETFは値動きやリターンなどの差はほとんどありません。

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【VTI】の配当はどう変化したか?

【VTI】は年4回配当金(分配金)が支払われます。3、6、9、12月に配当落ちがあり、その数日後に振り込まれます。2020年は6月の配当は前年の同期を上回りましたが、それ以外の期は前年を下回りました。年間トータルでは4.7%減りました。

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年1月以降の【VTI】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年1月初頭は配当利回りは1.7%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが2.6%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を大幅に上回り、配当利回りは1.35%です。

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【VTI】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VTI】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、やや大雑把です。

2021年2月18日の終値は205.5ドル、過去1年の配当金額は2.7694ドルなので、現在の配当利回りは約1.39%です。過去5年の平均配当利回りは約1.35%です。過去5年で株価は右肩上がりで、増配もしていますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年3月頃に買っていたら、現在YOCは約2.6%になっていました。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

【VTI】とライバルETFとの過去10年トータル・リターンを比較します。【VOO】【DIA】【VIG】と比較します。

2011年2月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2021年1月には【VTI】が3万5400ドル、【VOO】が3万5300ドル、【DIA】が3万1700ドル、【VIG】が3万1600ドルになっていました。【VTI】と【VOO】がわずかに優勢でした。

 

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去1年では【VTI】【VOO】が、【DIA】【VIG】に結構差をつけています。過去5年や過去10年も【VTI】【VOO】が優勢でしたが、それほど差がありませんね。

過去10年の配当金はどのくらいか?

過去10年の配当金を比較します。下のグラフは、10年前に1万ドルを投資した場合の、年間配当金の推移です。配当金は再投資します。税金は考慮しません。

【VTI】【VOO】【DIA】【VIG】の配当額に違いはあまりないですね。【DIA】が少しだけ多いです。【VTI】は502ドルになっていました。

 

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【VTI】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(2.7694ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年配当金額(2.9047ドル、2.343ドル、2.067ドル、1.148ル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VTI】株を2021年2月18日の終値205.5ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間配当額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間配当額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間配当額550ドルなら利回り(YOC)は5.5%になります。

増配率は過去1年がマイナス4.7%、過去3年が5.7%、過去5年が6.0%、過去10年が9.2%でした。現在の配当利回りは1.35%です。

配当を再投資しない場合

まずは配当を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の配当利回りが1.35%なので、年間配当額は135ドルです。まだ配当が発表されていないので、起点となる年は1年前の2020年にします。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと2024年の配当額は111ドル、2029年の配当額は88ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると2024年の配当額は192ドル、2029年後の配当額は298ドルになりそうです。配当額298ドルはYOC(購入額に対する利回り)2.98%です。

 

配当を再投資する場合

つぎに配当を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の配当金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと2024年の配当額は117ドル、2029年の配当額は96ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると2024年の配当額は203ドル、2029年の配当額は344ドルになりそうです。配当額344ドルはYOC(購入額に対する利回り)3.44%です。

ちなみに、前々項の10年前に1万ドルを投資した場合の10年後配当金額と、この項目の過去10年増配率を使って現在1万ドルを投資した場合の10年後配当予想は、ほぼ同じ内容です。ただ、10年前に投資した場合の10年後配当は502ドル、今回の10年後配当予想は約344ドルと差がつきました。これは開始時の株価(配当利回り)が異なっていたからです。現在の利回りよりも10年前の利回りが高いため、この差が将来の配当金額の違いとなりました。つまり今の【VTI】は、10年前と比較して株価が割高という考え方ができます。

配当を再投資する場合(税引き後)

最後に配当を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。配当金は28%の税金を引いた72%で計算します。起点となる年(2020年)は135ドルではなく、税引き後の97ドルからのスタートになります。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと2024年の配当額は83ドル、2029年の配当額は67ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると2024年の配当額は144ドル、2029年の配当額は238ドルになりそうです。配当額238ドルはYOC(購入額に対する利回り)2.38%です。

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まとめ

いかがでしたか? 【VTI】の株価はかなり上がりましたね。なかなか買い時が難しいですが、インデックス投資の場合は、ルールを決めて定期購入することで自分の感情を排除するのがいいかもしれません。

 

 

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