バンガード・SP&500連動ETF【VOO】が前年同期比3.2%の減配

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バンガード社のバンガード・S&P500連動ETF【VOO】が、2020年12月18日に配当金を発表しました。1.3829ドルです。1年前の同期は1.4285ドルでしたので、1年前の同期との比較では3.2%の減配です。

配当利回りを過去1年間の配当金額から算出すると、2020年12月18日の終値は340.64ドル、過去1年の配当額は5.3027ドルなので、配当利回りは1.56%になります。

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【VOO】の過去の配当金と増配率は?

【VOO】が設定されたのは2010年9月です。下の表は過去の配当金の一覧です。

配当利回りの計算方法は、年4回配当金を支払う個別銘柄では、最新の配当金額を4倍した額が年間配当額となり、それを株価で割って配当利回りが算出されます。

ところがETFの場合は、組み込まれている銘柄によって配当金を払うタイミングが異なるため、期によってバラバラになります。そこで、最新の配当金と過去3回の配当金を足した数字、つまり過去1年分の配当額が年間配当額となり、それを元に配当利回りが算出されることが多いです。

今回の【VOO】の配当が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との配当額の比較です。今回が1.3829ドル、前年の同期が1.4285ドルなので3.2%の減配になります。また、前年同期との過去1年配当額の比較では、今回が5.3027ドル、前年の同期が5.5709ドルなので、4.8%減配となります。

※背景がになっているのが減配です

【VOO】の年間配当額と年間増配率は?

【VOO】の配当金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。2020年は前年をやや下回りました。

【VOO】の期別配当は?

2020年の合計配当額は、2019年を下回りました。ただ、前々年の2018年と比較すると、すべての期で上回っています。2019年が多すぎたという見方もできます。

【VOO】の過去1年配当額を棒グラフで確認しよう

先ほどの表の過去1年配当額を棒グラフにして、【VOO】の株価と比較しました。過去1年配当額の伸びと株価の動きは、結構連動しています。ここ1年では株価は上昇しましたが、過去1年配当額は横ばいです。

【VOO】の配当額を棒グラフで確認しよう

こちらは期ごとの配当額を株価と比較したものです。デコボコしていますが、順調に伸びています。最近では2020年3月の配当が少ないですね。

 

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年に入ってからの【VOO】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは1.8%台で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが約2.6%まで上昇しました。現在はコロナ・ショック前を株価が上回り、配当利回りは1.56%です。

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現在の【VOO】の株価と配当利回りの関係は?

年間配当額が現在と同じく5.3027ドルで変わらなかったら、配当利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間配当額が現在と同じ5.3027ドルが続いた場合の、配当利回りと株価の相関図です。配当利回りを0.1%ごとに株価を出しました。今後【VOO】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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【VOO】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VOO】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、やや大雑把です。下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)です。

2020年12月18日の終値は340.64ドル、過去1年の配当金額は5.3027ドルなので、現在の配当利回りは1.56%です。過去5年の平均配当利回りは約1.91%です。過去5年で株価は右肩上がりで、増配もしていますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年2月に買っていたら、現在YOCは約3.0%になっていました。

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【VOO】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(5.3027ドル)と1、3、5、9年前の同時期の過去1年配当金額(5.5709ドル、4.3679ドル、3.931ドル、2.372ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。

YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VOO】株を2020年12月18日の終値340.64ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフ(左軸)が配当金予想、折れ線グラフ(右軸)がYOC予想です。

年間増配率は過去1年がマイナス4.8%、過去3年が6.7%、過去5年が6.2%、過去9年が9.4%でした。現在の配当利回りは1.56%です。もっとも増配率の低い過去1年のペースだと10年後のYOCは1.0%、20年後のYOCは0.6%になります。もっとも成績の良い過去9年の増配率を当てはめると10年後のYOCは3.8%、20年後のYOCは9.3%になります。過去1年のペースだと厳しいですが、それ以外の期間のペースで増配していけば、将来YOCはまずまず期待できそうです。

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【VOO】のセクター別のファンド構成比は?

【VOO】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。GICS(Global Industry Classification Standard)による分類です。情報技術の割合が最も多く、27.6%と全体の4分の1以上を占めています。以下、ヘルスケア、一般消費財、通信サービスと続いています。

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【VOO】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VOO】の組込比率0.5%以上の上位43銘柄です。ベンチマークは、S&P500指数です。上位43銘柄で全体の50.5%を占めています。構成銘柄数は全部で509銘柄です。

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過去7カ月の組込比率1%以上の銘柄比較

最近7カ月間の組込比率0.5%以上の銘柄の比較です。先月との比較では、上位組込銘柄はあまり変化はありません。JPモルガン・チェース【JPM】やバンク・オブ・アメリカ【BAC】など金融が好調だったようです。

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まとめ

【VOO】の今回の配当は今ひとつでした。年間トータルでも2020年は前年の2019年をわずかに下回りました。米国を代表する500企業の指数であるS&P500をベンチマークしているETFなので、良くも悪くもアメリカ次第ですね。

全米が対象のETF【VTI】も今回の配当は今ひとつでした。この2つのETFは1年前と比較して、組込上位に配当金を払わないハイテク・グロース銘柄の割合が増えました。それが減配の理由かもしれません。逆に高配当銘柄は1年前と比べて株価が伸び悩んでいるため、【VOO】内の比率が少なくなり、その結果配当が減ったとも考えられます。

今後も今年同様にハイテク・グロース株が伸びるのなら、時価総額加重平均方式を採用している市場全体の指数系ETFは、株価は上がるけど配当金はあまり増えない傾向が続くかもしれません。

なお、例年通りだと、次回は3月半ば頃に配当金額が決定し、その数日後に配当落ちになりそうです。

 

 

 

 

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