バンガード・米国情報技術セクターETF【VGT】の2020年7月末データが更新されたので分析してみた

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バンガード社のETFは公式サイトで月1回更新されます。月末のデータが、翌月の15日頃に反映されます。今回2020年7月末のデータが更新されましたので、バンガード・米国情報技術セクターETF【VGT】の組込銘柄の変化や傾向について検証します。

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【VGT】にはどんな銘柄が組み込まれているのか?

【VGT】の保有銘柄数は328銘柄です。組込銘柄の一覧を円グラフにしました。組込比率1%以上の銘柄が18銘柄あり、全体の約70.4%を占めています。組込比率1%未満は310銘柄で全体の約29.6%、円グラフの白い部分です。アップル【AAPL】とマイクロソフト【MSFT】の占める割合が大きいですね。

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【VGT】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VGT】の組込比率1%以上の銘柄です。ベンチマークは、MSCI USインベスタブル・マーケット・情報技術25/50インデックスです。時価総額では二強が突き抜けていますね。データは2020年7月末日のものです。

 

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過去4カ月の組込比率1%以上の銘柄比較

最近4カ月間の組込比率1%以上の銘柄の比較です。アップル【AAPL】の比率がここ2カ月で上がっています。エヌビディア【NVDA】も好調です。

インテル【INTC】、シスコ・システムズ【CSCO】、アイ・ビー・エム【IBM】が苦戦しています。

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【VGT】上位18銘柄は主要8ETFには組み込まれているのか?

【VGT】の組込比率1%以上の18銘柄は、他のETFには組み込まれているのでしょうか? その一覧が下の表です。左から情報技術セクター【VGT】、ナスダック100【QQQ】、米国全体【VTI】、S&P500【VOO】、ダウ30平均【DIA】、連続増配【VIG】、高配当【VYM】【HDV】【SPYD】です。表内の数字は組込順位一番上の行をクリックすると、その項目の順番に並び直します。同じ箇所を続けてクリックすると数値の大小が逆になります。試してください。

※「Tik」はティッカー・コード、「配利」は配当利回りです。配当利回りは2020年7月末の株価から算出しました。【SPYD】は7月の時点で均等に組込、【DIA】は株価の高い順が組込順位なので、この2つの組込順位はあまり重要ではありません。

Tik配利VGTQQQVTIVOODIAVIGVYMHDVSPYD
AAPL0.811111
MSFT1.0232241
V0.63101075
MA0.541314
NVDA0.2581515
PYPL691717
ADBE7101918
INTC2.88122524248
CSCO3.1915312528910
CRM103533
ACN1.411414015
AVGO4.1121949462415
ORCL1.713555411
QCOM2.5142051502026
TXN2.815215352222713
IBM5.3165756152849
AMD17236161
FIS0.918326263

【VGT】の組込比率1%以上18銘柄中12銘柄が【QQQ】に組み込まれています。【VGT】の全328銘柄の中で【QQQ】にも組み込まれているのは39銘柄です。構成比率では、約48%が同じです。

セルフォース・ドットコム【CRM】はNYダウ30種に新規採用されたので、近いうちに【DIA】に組み込まれるはずです。

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年に入ってからの【VGT】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは1%強で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが1.6%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を上回り、配当利回りは0.94%です。

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【VGT】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VGT】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から、【VGT】が設定された16年前の2004年まで、1年ごと遡って【VGT】を買った場合のYOCと株価を見ていきましょう。

2020年8月25日の終値は317.65ドル、過去1年の配当金額は3.0012ドルなので、現在の配当利回りは約0.9%です。

【VGT】の株価は、11年前の2009年以降は右肩上がりで、増配率もかなり高かったです。そのため、早い時期に買っていれば、YOCはかなり上がります。10年前に買っていたら、現在YOCは約6.0%になっていました。10年前に買っていれば、株価、YOCともに約6.4倍になっていました。

 

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【VGT】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(3.0012ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年配当金額(2.5238ドル、1.605ドル、1.171ドル、0.25ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。

ただし、現在と同じ年間4回の配当支払いになったのが2016年なので、5年前と10年前との比較は、2019年の年間配当(2.7201ドル)を基準に、5年前の2014年(1.171ドル)、10年前の2009年(0.25ドル)を比較しました。

YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VGT】株を2020年8月25日の終値317.65ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。


年間増配率は過去1年が18.9%、過去3年が23.2%、過去5年が18.4%、過去10年が11.1%でした。現在の配当利回りは0.94%です。もっとも増配率が低い過去10年のペースで増配が続くと10年後のYOCは2.7%、20年後のYOCは7.8%になります。もっとも増配率が高い過去3年の増配率だと10年後のYOCは7.6%、20年後のYOCは61.3%になります。現在の配当利回りは高くないですが、近年の増配率は素晴らしいので、このままの増配率が続けば、将来のYOCは期待できそうです。

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まとめ

いかがでしたか? 【VGT】の株価は、コロナ・ショック前の過去最高値をあっさり更新してしまいました。

【VGT】は配当利回りは低いですが、最近の株価の伸びは凄まじく、増配率も高いです。このままのペースで米国のIT業界が成長を続ければ、将来は株価の値上がり益、配当の両方で、かなりのリターンが期待できそうです。

 

 

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