BDC銘柄アウル・ロック・キャピタル【ORCC】が増配を発表。0.31ドルから0.33ドルに、さらに特別配当(追加配当)も決定

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BDC銘柄のアウル・ロック・キャピタル【ORCC】が2022年11月2日に増配を発表しました。これまで0.31ドルだった配当が0.33ドルになります。6.5%の増配です。さらに今回は、0.03ドルの特別配当(追加配当)も決定しています。

【ORCC】の2022年11月11日の終値は13.36ドル、年間配当は1.32ドルになる予定で、利回りは9.88%です。

※このページでの利回りは直近の配当が1年続いたものと仮定して計算します。なお、特別配当(追加配当)は含めません

 

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アウル・ロック・キャピタル【ORCC】の過去の配当、年間増配率

アウル・ロック・キャピタル【ORCC】は、年4回の配当を支払っており、通常配当は0.33ドルになりました。次回の権利落ちは12月29です。背景が黄色の部分は特別配当(追加配当)です。

今回決定した特別配当の権利落ちは11月29日で、支払いは12月15日です。通常配当とはスケジュールが異なります。

※「過去1年配当」は通常配当のみで計算しています

 

アウル・ロック・キャピタル【ORCC】の期別の配当は?

下のグラフは期別の配当です。基本的に配当落ちの月を基準にしています。配当を支払い始めて以降、通常配当は0.31ドルが続いていました。今回の0.33ドルが初めての増配です。

2020年は特別配当(追加配当)が多かったですが、2021年以降はありませんでした。今回は久々の特別配当(追加配当)となります。

※増配率は直近の配当と○年前の同期の配当を比較して計算しました。通常配当のみの比較です

 

アウル・ロック・キャピタル【ORCC】の年間配当額と特別配当は?

アウル・ロック・キャピタル【ORCC】の配当金と増配率を1年ごとにまとめてグラフ化しました。配当を支払い始めて間もないので、あまり傾向は出ていないです。通常配当は横ばいですね。

 

アウル・ロック・キャピタル【ORCC】の株価と配当の関係は?

下のグラフは株価と配当の比較です。株価は2022年を除いて年末のものです。株価も横ばいか、やや下落しています。

 

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最近のアウル・ロック・キャピタル【ORCC】の株価と配当利回りは?

2020年1月以降のアウル・ロック・キャピタル【ORCC】の株価と配当利回りを見てみましょう。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年の年初の配当利回りは約7.0%でしたが、2月半ば以降は急降下したため、3月後半に約15.0%まで上がりました。現在、株価はコロナ・ショック前あたりまで戻っおらず、現在の配当利回りは9.88%です。

 

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アウル・ロック・キャピタル【ORCC】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去にアウル・ロック・キャピタル【ORCC】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 上場されてから時間が経っていないので、設定来からの株価、配当利回り、YOCを見ていきます。株価は月末のもので月1回なので、少しアバウトです。下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。

2022年11月11日の終値は13.36ドル、年間の予想配当金額は1.32ドルなので、現在の配当利回りは9.88%です。過去の平均配当利回りは約9.1%です。通常配当は0.31ドルから今回初めて増配したため、利回り(赤い線)よりYOC(黄色い線)がわずかに上回っています。

 

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BDCとは?

BDCとは「Business Development Company」の略で、銀行から融資を受けられない新興企業や中小企業の事業開発に金融面を中心にサポートする投資会社です。クローズド・エンド型のファンドであり、ニューヨーク証券取引所やナスダック証券取引所などに上場しています。

新興企業は不安定ですが、成長すると莫大な利益をもたらす可能性があります。創業時のグーグルやアップルなどもBDCから支援を受けていました。

BDCに対する規制は?

BDCは利益の90%以上を配当に充てることで、法人税の免除を受けています。そのため高配当を実現できるので、インカム投資家に人気です。REITと似ていますね。

また、資産の70%を法律で定められた適格投資対象にすること、1銘柄当たりの構成比率を全体の25%以下に抑えることなどが定められています。

 

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BDCにはどんな銘柄があるのか?

下の表はBDC銘柄の中から規模の大きいものを選びました。アウル・ロック・キャピタル【ORCC】は上場が2019年と比較的新しいですが、規模は大きいです。中堅企業の融資に特化した専門金融会社です。

DEレシオは自己資本に対する負債額を示すもので、財務の健全性を測る指標です。BDCの場合は、自己資本の2倍まで借り入れることが可能です。つまり2倍までならレバレッジをかけて商売できるという意味です。ここに挙げた大手BDCは、1倍前後なので、健全といえます。

NAV倍率は資本に対して株価が割高か割安かを示す値です。1より高いと割高になります。アウル・ロック・キャピタル【ORCC】は1倍をわずかに切っており、まあまあ安いです。

配当利回りは過去1年の配当から算出したものと、直近の配当を1年分に換算したものの2つを出しました。



SBI証券や楽天証券など日本の主要証券会社ではBDC銘柄の取り扱いをやめてしまいました。「IG証券」などの海外証券会社なら購入可能です。

 

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貸し出しのアセットクラスは?

【ORCC】の運用資産は657億ドル以上あり、おもに米国の中堅企業を対象に、債券および株式投資の組成、実行、管理を行います。

投資対象は第一抵当権のシニアローンが72%を占めており、なかなか安全です。投資先は180社なので、かなり分散されています。

 

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投資先のセクターは?

投資先のセクターはかなり細分化されています。情報技術(IT)、ヘルスケア、金融・不動産が多いですね。

 

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業績と予想

業績はどうでしょうか? 下のグラフはInvesting.comのデータです。売り上げは順調に伸びています。

 

EPSは2019年と2021年は素晴らしいですが、2020年は今ひとつでした。

 

 

 

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株価やリターンなどを比較する

ここからはPORTFOLIO VISUALIZERを使って、【ORCC】とBDC銘柄の【ARCC】【MAIN】【HTGC】のデータを比較します。【ORCC】が設定されたのが2019年7月なので、2019年11月から2022年10月までの3年間を比べます。

 

株価推移を比較する

まずは3年間の株価推移を比べます。

2019年11月に1万ドル投資した場合、2022年10月末の株価は【ARCC】が1万600ドル、【HTGC】が1万200ドル、【MAIN】が8500ドル、【ORCC】が6900ドルになっていました。【ORCC】は苦戦しています。

 

トータルリターンを比較

分配金を再投資した場合のトータルリターンの推移です。税金や手数料は考慮しません。

2019年11月に1万ドル投資して、分配金を再投資した場合、2022年10月末には【HTGC】が1万4200ドル、【ARCC】が1万4000ドル、【MAIN】が1万ドル、【ORCC】が9400ドルになっていました。こちらも【ORCC】はやや苦戦しています。

 

過去のトータルリターンを比較

過去1、2、3年のトータルリターンをグラフにしました。

【ORCC】はいずれの期間も苦戦しています。この中では【ARCC】【HTGC】が優秀ですね。

 

安定度などを比べよう

ETFの安定度などを比べます。

ボラティリティ最大下落率は0に近いほど安定しています。BDC銘柄はいずれも不安定ですが、その中では【ORCC】がもっとも安定しています。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンです。「(ファンドのリターンー無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターンー無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。

シャープレシオやソルティノレシオは【ARCC】【HTGC】がほぼ互角で、【ORCC】はよくないですね。

 

過去の分配金はどのくらいか?

3年前の2019年11月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。税金は考慮しません。

3年間の分配金の合計は【HTGC】が3900ドル、【ARCC】が3100ドル、【ORCC】が2700ドル、【MAIN】が2000ドルでした。

BDC銘柄の配当再投資額は着実に金額に増えています。【HTGC】はとくに素晴らしいです。

 

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今後20年間で分配金はどのくらいになるのか?

最後に、今【ORCC】を購入したら、将来どのくらい分配金をもらえそうかをシミュレーションします。現在の利回り、増配率を使用します。

1万ドルを投資した場合の、将来もらえる分配金の推移を検証します。「分配金を再投資しない(税引き後)」と「分配金を再投資する(税引き後)」2パターンで検証します。

増配率は過去1、2、3年の3パターンを使います。年間増配率は過去1年が6.5%、過去2年が3.2%、過去3年が2.1%でした。現在の利回りは9.88%です。

なお、再投資するケースは過去10年の株価騰落率(-9.58%)で調整します。つまり、株価が年9.58%下がるので、分配金の再投資額はその分を増やします。

 

過去1年増配率で推移した場合の分配金予想

まずは過去1年増配率で推移した場合の、分配金を計算します。増配率は6.5%です。

分配金は約28%の税金を引いた72%で計算します。スタート時の利回りは9.88%なので、税金を引いた72%の7.11%になります。投資額が1万ドルなので、スタート年の分配金は711ドルになります。

ちなみに今回は1万ドルの投資なので、もらえる分配金のデータをYOCに簡単に変換できます。たとえば、スタート時の分配金は711ドルなので、利回り(YOC)は7.11%になります。YOC(Yield on Cost)とは、取得価格あたりの利回りのことです。

再投資をしない場合は、10年後の分配金は1329ドル、20年後の分配金は2484ドルになります。

再投資をする場合は、10年後の分配金は3633ドル、20年後の分配金は41130ドルになります。YOCだと411.3%です。

 

1万ドルを投資したシミュレーションですが、日本円の1万円に変換してもOKです。また、100万円という仮定なら、数値を100倍にすれば大丈夫です。例えば100万円を投資した場合は「過去3年増配率で推移し、再投資する場合の20年後の分配金」は411万3000円になります。

 

過去2年増配率で推移した場合の分配金予想

次に過去2年増配率で推移した場合の、分配金を計算します。増配率は3.2%です。

再投資をしない場合は、10年後の分配金は972ドル、20年後の分配金は1329ドルになります。

再投資をする場合は、10年後の分配金は2321ドル、20年後の分配金は10233ドルになります。YOCだと102.3%です。

 

過去3年増配率で推移した場合の分配金予想

次に過去3年増配率で推移した場合の、分配金を計算します。増配率は2.1%です。

再投資をしない場合は、10年後の分配金は876ドル、20年後の分配金は1079ドルになります。

再投資をする場合は、10年後の分配金は2010ドル、20年後の分配金は6816ドルになります。YOCだと68.2%です。

 

いずれのケースでも「再投資をしない」に比べて、「再投資する」場合の分配金の伸びが素晴らしいです。10年後はそれほど差がありませんが、20年後はかなり差がつきます。複利効果ですね。

【ORCC】は現在の利回りがかなり高いので、配当再投資し続ければ、将来YOCはどんどん伸びそうです。ただし、日本の証券会社では購入できないので、再投資はできません。

(´・ω・`)

 

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まとめ

アウル・ロック・キャピタル【ORCC】の2022年第3四半期の純投資利益(NII)は、1株当たり0.37ドルに増加し、第3四半期の普通配当0.31ドルを約20%上回りました。

9月30日時点の1株当たり純資産額は、2022年6月30日時点と比較して2.5%増の14.85ドルへ増加。そのため配当を1株当たり0.02ドル増やし、0.33ドルになりました。さらに、1株当たり0.03ドルの特別配当(追加配当)を発表しました。

トータルリターンや増配では、他のBDC銘柄に比べて少し遅れを取っていましたが、挽回となったようです。

投資対象の8割弱が第一抵当権のシニアローンなので比較的安心できます。

 



SBI証券や楽天証券など日本の主要証券会社ではBDC銘柄の取り扱いをやめてしまいました。「IG証券」などの海外証券会社なら購入可能です。