新型コロナ・ウィルスによって企業の業績はどう変化するのでしょうか？ そんな中、電力・ガス供給会社のサザン【SO】が、2020年4月20日に増配を発表しました。
これまで四半期ごとの配当が0.62ドルだったのが、0.64ドルに上がる予定です。年間配当は2.46ドルから2.54ドルに、今後1年間の年間配当は2.56ドルの予定です。増配率は3.2%、年間増配率は3.3%の予定です。2020年4月21日の株価は55.3ドル近辺、配当利回りは4.62%です。
サザン【SO】の連続増配年数は20年です。
サザン【SO】の過去の配当、年間増配率
サザン【SO】はここ数年、年間0.08ドルの増配を続けています。表内の青字は予想です。次回の配当落ちは5月15日です。
サザン【SO】の今後の配当予想は？
現在と1、３、5年前の同時期の配当金額を比較して増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC（Yield on Cost）とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。サザン【SO】株を2020年4月21日の株価55.3ドルで買った場合、将来の利回り（YOC）がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。
増配率は過去1年が3.2％、過去3年が3.3％、過去5年が3.4％でした。現在の配当利回りは4.62%です。もっとも増配率が低かった過去1年のペースで増配が続くと10年後のYOCは6.4%に、もっとも増配率が高かった過去5年の増配と同じだと10年後のYOCは6.4％になります。配当利回りが高く、増配率は安定しており、将来YOCの実現可能性は高そうです。
サザン【SO】をいつ買ったら正解だったか？
過去5年の配当利回りの平均は4.67%です。配当利回りは3.5～5.5%の間で推移しています。
黄色の線はYOC（Yield on Cost）です。過去5年に購入した場合、現時点での購入単価当たりの利回りが何％になっているかを、過去に買ったタイミングごとに示しています。配当利回り（赤い線）と連動した動きになります。
YOCを上げるコツは（１）増配率の高い銘柄を買う、（２）連続増配年数の長い銘柄を買う、（３）株価が低迷しているときに買うなどがあります。いずれの場合もなるべく早い時期に買った方が、YOCは上がっていきますが、長期にわたって株価が右肩下がりの場合は最近購入した方が数値が上がります。
サザン【SO】は株価が右肩上がりで、増配率も安定しているので、早い時期に購入したほうがYOCは高くなります。過去5年で最もYOCが高いのが2015年6月頃に買った場合で、現在約6.1％になっています。
今年に入ってからのサザン【SO】の株価と配当利回りは？
先ほどのグラフは少し大雑把なので、もう少し細かく1日ごとのデータで見ていきます。下のグラフは、2020年に入ってからのサザン【SO】の株価と配当利回りです。青線が株価（左軸）で、赤線が配当利回り（右軸）です。配当利回りは3.5～4%で推移していましたが、2月末以降は株価が下落したため、3月23日には配当利回りが5.7%まで上昇しました。現在は株価が上がり、配当利回りは4.6%です。
現在のサザン【SO】の株価と配当利回りの関係は？
年間配当額が現在と同じく2.56ドルで変わらなかったら、配当利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間配当額が現在と同じ2.56ドルが続いた場合の、配当利回りと株価の相関図です。配当利回りを0.2％ごとに株価を出しました。今後、サザン【SO】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。
サザン【SO】の財務データは？
サザン【SO】の財務データです。安定しています。
まとめ
サザン【SO】はディフェンシブな公益事業銘柄です。増配率も安定していますので、配当狙いの人にとっては安心できる銘柄です。2019年初旬から2020年にかけて株価が上がり続けたので、現在の調整局面は狙い目といえるかもしれません。
