業務用食材販売のシスコ【SYY】が2019年11月14日に大幅な増配を決定しました。
これまで四半期ごとの配当が0.39ドルだったのが、0.45ドルに上がります。年間配当は1.56ドルから1.8に上がる予定です。増配率、年間増配率ともに15.4%です。創業50周年を祝う記念配当のため、大幅な増配となりました。2019年11月14日の終値は81.5ドル、配当利回りは2.2%に上がりました。
なお、シスコ【SYY】の連続増配年数は50年です。
シスコ【SYY】の過去の配当、年間増配率
次の配当落ちは1月2日です。表内の青字は予想です。
シスコ【SYY】の今後の配当予想は?
現在と1、3、5年前の配当金額を比較して増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。シスコ【SYY】株を2019年11月14日現在の81.5ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。増配率は過去1年が15.4%、過去3年が10.9%、過去5年が8.4%でした。現在の配当利回りは2.2%です。過去1年と同じペースで増配すると、10年後のYOCは9.2%前後になります。ただし今回は、創業50周年の記念配当なので、過去1年の増配率が続く可能性は低そうです。過去3年のペースだとYOCは6.2%、過去5年ペースだとYOCは5%です。
シスコ【SYY】とシスコ・システムズ【CSCO】の違いは?
会社名がほとんど同じのため、混同することもあるこの両社。シスコ【SYY】は、レストランや学校などに食材を届ける会社です。一方、シスコ・システムズ【CSCO】はルータやハブなどの通信機器を扱っています。どちらも全米最大手の規模を誇ります。シスコ【SYY】はS&P500採用銘柄で、シスコ・システムズ【CSCO】はダウ工業株30種にも採用されており、シスコ・システムズ【CSCO】のほうが有名かもしれません。シスコ【SYY】はSysco、シスコ・システムズ【CSCO】はCisco Systemsと、スペルが違いますね。
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