世界最大の清涼飲料水メーカーのコカ・コーラ【KO】が、2020年2月20日に増配を発表しました。
これまで四半期ごとの配当が0.4ドルだったのが、0.41ドルに上がります。年間配当は1.6ドルから1.64ドルになる予定です。増配率、年間増配率ともに2.5%の予定です。2020年2月20日の終値は59.72ドル、配当利回りは2.74%です。
コカ・コーラ【KO】の連続増配年数は58年です。
コカ・コーラ【KO】の過去の配当、年間増配率
増配率は2013年を頂点に毎年下がっており、ここ2年は2%台と低いです。表内の青字は予想です。次回の配当落ちは3月13日です。
コカ・コーラ【KO】の今後の配当予想は?
現在と1、3、5年前の同時期の配当金額を比較して増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。コカ・コーラ【KO】株を2020年2月20日の終値59.72ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。
増配率は過去1年が2.5%、過去3年が3.5%、過去5年が4.4%でした。現在の配当利回りは2.74%です。もっとも増配率が低かった過去1年のペースで増配が続くと10年後のYOCは3.5%に、もっとも増配率が高かった過去5年の増配では10年後のYOCは4.2%になります。配当利回りはまずまずですが、増配率が鈍化しているのが気になります。
コカ・コーラ【KO】をいつ買ったら正解だったか?
過去5年の配当利回りの平均は3.26%です。配当利回りは2.7~3.7%の間で推移しています。
黄色の線はYOC(Yield on Cost)です。過去5年に購入した場合、現時点での購入単価当たりの利回りが何%になっているかを、過去に買ったタイミングごとに示しています。配当利回り(赤い線)と連動した動きになります。
YOCを上げるコツは(1)増配率の高い銘柄を買う、(2)連続増配年数の長い銘柄を買う、(3)株価が低迷しているときに買うなどがあります。いずれの場合もなるべく早い時期に買った方が、YOCは上がっていきますが、長期にわたって株価が右肩下がりの場合は最近購入した方が数値が上がります。
コカ・コーラ【KO】は株価は緩やかな右肩上がりで、増配率は平均的です。なるべく早い時期に購入すればYOCは高くなりますが、ものすごく高くなるというわけではないようです。過去5年で最もYOCが高いのが2015年9月頃に買った場合で、現在約4.3%になっています。
コカ・コーラ【KO】の財務データは?
コカ・コーラ【KO】の財務データです。利益率は上がりましたが、売り上げは伸び悩んでいるようです。
まとめ
コカ・コーラ【KO】は連続増配銘柄で、個人投資家には根強い人気がありますが、いま買うには少し割高かもしれません。長期保有するにはもってこいですが、今後数年は配当金の大幅な増加は期待するのは難しそうです。