エネルギー会社のエンブリッジ【ENB】から2019年12月10日に増配を発表しました。
これまで四半期ごとの配当は0.74カナダドルでしたが、次回から0.81カナダドルに上がります。年間配当は2.95カナダドルから3.24カナダドルになる予定です。増配率、年間増配率ともには9.8%です。米ドル換算では年間2.22ドルが2.46ドルになる予定です。2019年12月10日の株価は39.2ドル近辺、配当利回りは6.3%です。
エンブリッジ【ENB】はカナダ国籍のADR銘柄で、配当をカナダドル建てで支払った後に、米ドルに替えるため、毎回微妙に金額が異なります。どのくらいの増配率なのか気になるところですよね。そこで、カナダドル建てと米ドル建ての両面から、過去の配当金をまとめて、増配率を計算しました。
エンブリッジ【ENB】の連続増配年数は24年になります。
ちなみにカナダ国籍のADR銘柄は外国源泉徴収税率は15%もかかります。
エンブリッジ【ENB】の過去の配当、年間増配率
配当はカナダドル建てで決定するため、米ドルとして支払われる配当額は、為替の影響で毎回異なります。現在1カナダドルは0.76米ドルあたりです。1米ドルが1.32カナダドルとも言えます。ここ5年はこのレートはあまり変動していません。さすが仲良しの両国、兄弟みたいですね! ポンドみたいに暴れ馬のように動くと、いろいろ困りますよね。表内の青字は予想です。
エンブリッジ【ENB】のカナダドル建ての年間配当と増配率
カナダドル建ての年間配当と増配率をグラフにしました。二桁%の増配が続いており、好印象です。
エンブリッジ【ENB】のカナダドル建てと米ドル建ての年間配当の比較
カナダドル建てと米ドル建ての配当金をグラフで比較しました。為替の変動がほとんどないことがわかります。
エンブリッジ【ENB】の今後の配当予想は?
カナダドル建ての年間配当金額を現在と1、3、5年前で比較して増配率を計算し、ドル建てで将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。エンブリッジ【ENB】株を2019年12月10日の株価39.2ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。
カナダドル建ての増配率は過去1年が9.8%、過去3年が10.3%、過去5年が11.7%でした。現在の配当利回りは6.3%です。もっとも増配率が低かった過去1年のペースで増配すると10年後のYOCは15.9%に、もっとも増配率が高かった過去5年のペースの増配だと10年後のYOCは19%になります。現在の配当利回りが高く、増配率も10%前後と高水準を維持しているため、かなりの配当リターンを期待できそうです。
エンブリッジ【ENB】の株価は?
株価は横ばいというか、低迷が続いていると言えます。2015年に原油価格が暴落して以降、完全に回復していないという見方もできそうです。
エンブリッジ【ENB】の業績は?
売り上げは、伸びています。営業キャッシュフローマージンもこの業界の中では優秀です。競合他社との営業利益率比較でも抜群の安定感があります。
エンブリッジ【ENB】の買い時は?
過去5年の平均配当は4.6%です。いまはかなり配当利回りが高いので、狙い目かもしれませんね。