ルータやスイッチなどを作っているシスコ・システムズ【CSCO】が、2020年2月12日に増配を発表しました。
これまで四半期ごとの配当が0.35ドルだったのが、0.36ドルに上がります。年間配当は1.38ドルから1.43ドルになる予定です。増配率は2.9%、年間増配率は3.6%の予定です。2020年2月13日の株価は46.9ドル近辺、配当利回りは3.07%です。
シスコ・システムズ【CSCO】の連続増配年数は10年です。
シスコ・システムズ【CSCO】の過去の配当、年間増配率
配当を支払い始めた当初は増配率が高かったですが、ここ2年は増配率が10%を切っています。今後も以前ほど高い増配率にはならないかもしれません。表内の青字は予想です。次回の配当落ちは4月2日です。
シスコ・システムズ【CSCO】の今後の配当予想は?
現在と1、3、5年前の同時期の配当金額を比較して増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。シスコ・システムズ【CSCO】株を2020年2月13日の株価46.9ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。
増配率は過去1年が2.9%、過去3年が7.5%、過去5年が11.4%でした。現在の配当利回りは3.07%です。もっとも増配率が低かった過去1年のペースで増配が続くと10年後のYOCは4.1%に、もっとも増配率が高かった過去5年の増配だと10年後のYOCは9.0%になります。現在の配当利回りはまずまずですが、増配率が年々低くなっています。過去1年のペースだと、将来YOCはそれほど高くならないかもしれません。
シスコ・システムズ【CSCO】をいつ買ったら正解だったか?
過去5年の配当利回りの平均は3.15%です。配当利回りは2.5~4.5%の間で推移しています。
黄色の線はYOC(Yield on Cost)です。過去にこの銘柄を買った場合、現時点での購入単価当たりの利回りが何%になっているかを示しています。配当利回り(赤い線)と連動した動きになります。
YOCを上げるコツは(1)増配率の高い銘柄を買う、(2)連続増配年数の長い銘柄を買う、(3)株価が低迷しているときに買うなどがあります。いずれの場合もなるべく早い時期に買った方が、YOCは上がっていきますが、長期にわたって株価が右肩下がりの場合は最近購入した方が数値が上がります。
シスコ・システムズ【CSCO】は株価が右肩上がりで、増配率も数年前まではかなり高かったので、早くに購入した方がYOCが高くなっています。過去5年で最もYOCが高いのが2016年2月頃に買った場合で、現在約6.1%になっています。
シスコ・システムズ【CSCO】の主要データは?
シスコ・システムズ【CSCO】の主要データです。収益率はまずまずで、売り上げは漸進ですね。
まとめ
シスコ・システムズ【CSCO】は配当を積み重ねており、自社株買いにも積極的です。ネットワーク機器の分野では世界トップのシェアを誇り、すでに成熟期に入った感があります。今後急激な成長を望むのは厳しいですが、安定はしていそうです。