米国グロースETF【VUG】が前年同期から9.3%の減配

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バンガード社のバンガード・米国グロースETF【VUG】が、2020年12月22日に配当金を発表しました。0.4606ドルです。1年前の同期は0.5077ドルでしたので、1年前の同期から9.3%の減配です。

配当利回りを過去1年間の配当金額から算出すると、2020年12月28日の終値は253.46ドル、過去1年の配当額は1.684ドルなので、配当利回りは0.66%になります。

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【VUG】の過去の配当金と増配率は?

【VUG】が設定されたのは2004年1月です。下の表は過去の配当金の一覧です。

配当利回りの計算方法は、年4回配当金を支払う個別銘柄では、最新の配当金額を4倍した額が年間配当額となり、それを株価で割って配当利回りが算出されます。

ところがETFの場合は、組み込まれている銘柄によって配当金を払うタイミングが異なるため、期によってバラバラになります。そこで、最新の配当金と過去3回の配当金を足した数字、つまり過去1年分の配当額が年間配当額となり、それを元に配当利回りが算出されることが多いです。

今回の【VUG】の配当が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との配当額の比較です。今回が0.4606ドル、前年の同期が0.5077ドルなので9.3%の減配になります。また、前年同期との過去1年配当額の比較では、今回が1.684ドル、前年の同期が1.7377ドルなので、3.1%減配となります。

※背景がになっているのが減配です

【VUG】の年間配当額と年間増配率は?

【VUG】の配当金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。2020年の配当額は、前年を3.1%下回りました。

【VUG】の期別配当は?

年間配当額は2018年が最高で、そこからやや右肩下がりです。

【VUG】の過去1年配当額を棒グラフで確認しよう

先ほどの表の過去1年配当額を棒グラフにして、【VUG】の株価と比較しました。2020年は株価の伸びが素晴らしいです。過去1年配当額は横ばいですね。

【VUG】の配当額を棒グラフで確認しよう

こちらは期ごとの配当額を株価と比較したものです。デコボコしていますね。長期で見ると、増えています。

 

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年に入ってからの【VUG】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは0.9%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが約1.3%まで上昇しました。現在の株価はコロナ・ショック以前を大きく上回り、配当利回りは0.66%です。

 

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現在の【VUG】の株価と配当利回りの関係は?

年間配当額が現在と同じく1.684ドルで変わらなかったら、配当利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間配当額が現在と同じ1.684ドルが続いた場合の、配当利回りと株価の相関図です。配当利回りを0.1%ごとに株価を出しました。今後【VUG】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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【VUG】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VUG】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、やや大雑把です。下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)です。

2020年12月28日の終値は253.46ドル、過去1年の配当金額は1.684ドルなので、現在の配当利回りは0.66%です。過去5年の平均配当利回りは約1.13%です。過去5年の株価は強烈な右肩上がりだったので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年2月に買っていたら、現在YOCは約1.7%になっていました。

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【VUG】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(1.684ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年配当金額(1.7377ドル、1.6061ドル、1.388ドル、0.7ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。

YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VOO】株を2020年12月28日の終値253.46ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。

年間増配率は過去1年がマイナス3.1%、過去3年が1.6%、過去5年が3.9%、過去10年が9.2%でした。現在の配当利回りは0.66%です。もっとも増配率の低い過去1年のペースだと10年後のYOCは0.5%、20年後のYOCは0.4%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると10年後のYOCは1.8%、20年後のYOCは4.3%になります。現在の配当利回りが低いグロース銘柄なので、将来YOCはあまり期待できないかもしれません。

 

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【VUG】のセクター別のファンド構成比は?

【VUG】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。バンガードの公式サイトではICB(Industry Classification Benchmark)で分類されていますので、これをGICS(Global Industry Classification Standard)に変換しました。情報技術の割合が最も多く、全体の40%以上を占めています。以下、一般消費財、通信サービス、ヘルスケアと続いています。

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【VUG】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VUG】の組込比率上位20銘柄です。ベンチマークは、CRSP USラージキャップ・グロース・インデックスです。上位20銘柄で全体の56.3%を占めています。構成銘柄数は全部で257銘柄です。情報技術セクターが多いですね。

 

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過去4カ月の組込比率上位20銘柄比較

最近4カ月間の組込上位20銘柄の推移です。先月との比較では、上位の中ではGAFAMが少し比率を減らし、テスラ【TSLA】が比率を増やしています。

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まとめ

グロース銘柄のETFだけあって、配当面では今ひとつですね。ただし、株価の伸びは素晴らしいです。増配率がまずまず高いので、長期保有すればキャピタルゲインはもちろん、インカムゲインも多少は期待できそうです。

なお、例年通りだと、次回は3月後半に配当金額が決定し、その数日後に配当落ちになりそうです。

 

 

 

 

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