米国高配当ETF【VYM】(バンガード 米国高配当株式ETF)が2021年12月の分配金を発表。0.9386ドル。前年同期から15.9%増

バンガード社のバンガード 米国高配当株式ETF【VYM】が、2021年12月17日に分配金を発表しました。0.9386ドルです。1年前の同期は0.8096ドルでしたので、1年前の同期から15.9%増です。

配当利回りを過去1年間の配当金額から算出すると、2021年12月17日の終値は109.93ドル、過去1年の分配金額は3.0961ドルなので、利回りは2.82%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに計算します。

 

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基本情報を確認しよう

【VYM】は今後1年の予想分配金が市場平均を上回る銘柄を、時価総額加重平均で組み入れています。リートは対象外です。配当利回りの高い米国大型株が中心のETFです。

【VYM】と米国の高配当ETF【HDV】【SPYD】【DVY】を比較します。【VYM】は利回りが3%を切っており、他のETFよりも低いです。運用総額は約4.6兆円と圧倒的で、組込銘柄数も多いです。経費率は【DVY】以外は0.1%を切っています。

 

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【VYM】とライバルETFのセクター比率は?

【VYM】とライバルの高配当ETF【HDV】【DVY】【SPYD】に組み込まれている銘柄のセクター比率を比べましょう。

【VYM】は金融が23%と多く、金融、生活必需品、ヘルスケアの上位3セクターで約50%と半数を占めています。

【SPYD】と【DVY】は似ています。どちらも金融、公益事業、エネルギー、生活必需品が上位です。また、不動産がそれなりに組み込まれているのは【SPYD】だけです。

【HDV】はヘルスケアが多いですね。高配当ETFでヘルスケア・セクターが多いのは珍しいです。

【HDV】以外は金融が多いです。

生活必需品、ヘルスケア、情報技術の3セクターは、近年は不景気に強い傾向があります。【VYM】【HDV】はこの3セクターが多く組み込まれており、【SPYD】【DVY】は少ないですね。

 

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【VYM】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VYM】の組込比率1%以上の銘柄です。上位組込銘柄のセクターはバラエティに富んでおり、なかなかバランスがいいですね。上位10銘柄のうち、エクソン・モービル【XOM】を除く9銘柄が利回りが3.0%未満で、それほど高配当銘柄というわけではないですね。

ベンチマークは、FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスです。組込比率1%以上は32銘柄あり、全体の約50%を占めています。

組込順位や構成比は2021年11月末日、時価総額や配当利回りは12月17日のデータです。

 

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2020年4月以降の上位銘柄は?

2020年4月以降の組込比率1%以上の銘柄の推移です。3カ月前との上位銘柄の比較では、ホーム・デポ【HD】が比率を大きく上げており、ファイザー【PFE】、エクソン・モービル【XOM】も好調です。ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】、コムキャスト【CMCSA】がやや低調です。

※3月に銘柄入れ替えを行ったので、太い線を引いておきます

 

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【VYM】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VYM】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当【SPYD】【HDV】【DVY】【VYM】、連続増配【SDY】【VIG】、市場全体【DIA】【VOO】【VTI】、ハイテク・グロース系【QQQ】【VUG】【VGT】の主要12ETFへの組込比率(%)をまとめました。

背景色のオレンジ色が濃いほど、組込比率が高いことを意味しています。

【VYM】の組込上位4銘柄【JPM】【HD】【JNJ】【PG】は上位銘柄は、連続増配【VIG】、NYダウ【DIA】でも上位に入っています。

高配当ETF【SPYD】【HDV】【DVY】組込銘柄は、【VYM】の中にかなり高い確率で組み込まれています。

重複率では【VIG】が約5割と高いです。

【VYM】には、他の高配当ETF銘柄がだいたい組み込まれており、増配やインデックス銘柄との重複率も高いです。つまり【VYM】を保有することで、ハイテク・グロース系以外のほとんどをフォローできそうです。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年11月末、【HDV】は12月21日、その他のETFは12月15日のデータをもとにしています。【DIA】は株価の高い銘柄が比率が高くなり、【SPYD】は均等平均加重組入なので、これらのETFの組込比率はあまり重要ではありません。

主要ETFの並び順は基本的に左端が最も利回りが高く、右に行くにつれて下がっていきます。ただし、【VGT】は少し毛色が異なるセクターETFなので、右端にしました。主要ETFのティッカー・コードの下の数字は12月16日の利回り(%)です。

一番下のETF同士の比率は「etfrc.com」のデータです。

 

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【VYM】の過去の分配金と増配率は?

【VYM】が設定されたのは2006年11月です。下の表は過去の分配金の一覧です。下の表の一番右側の「過去1年分配金額の対前年同期増減率」はほとんどの期間でプラスです。ここがプラスだと増配傾向と言えます。

※背景がになっているのが減配です

【VYM】の期別分配金は?

期ごとの分配金を1年ごとに重ねて棒グラフにしました。2021年12月の分配金は、前年同期よりも多いですね。2021年の年間分配金は、前年の2020年から6.5%増え、過去最高額を更新しました。

【VYM】の年間分配金額と株価は?

【VYM】の分配金と株価の比較です。似たような推移です。

【VYM】の分配金額を棒グラフで確認しよう

期ごとの分配金額と株価を比較しました。期によって分配金額にバラつきがありますが、長期的には上昇しています。連続して減ることがほとんどなく、安定感があります。2021年12月は0.9ドルを超えて、これまでの最高額です。

【VYM】の過去1年分配金額を棒グラフで確認しよう

過去1年分配金額を棒グラフにして、【VYM】の株価と比較しました。過去1年分配金額は、株価とある程度は連動しています。2020年3月のコロナ・ショックは、株価にダメージがありましたが、分配金への影響はあまりなかったです。

 

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【VYM】の年間増配率は?

年間増配率を確認しましょう。最初に分配金が支払われたのが2006年の12月からなので、2008年から見てみましょう。リーマン・ショックの影響で2009年と2010年はマイナスでした。2011年以降はプラスに転じ、その後も5%以上増配した年が目立ちます。

長期の増配率をチェック!

1年ごとの増配率は年によって結果が異なるので、若干イメージしづらいかもしれません。そういう時は、複数年単位で増配率をチェックしましょう。下のグラフは過去3年と過去5年の増配率の推移です。

2017年以降は5~9%で推移しています。今後も6~7%ぐらいで推移しそうです。

 

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2020年以降の利回りは?

2020年以降の【VYM】の株価と利回りを見てみましょう。過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。

2020年の年初は利回りが3.0%強で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが約4.5%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を上回り、利回りは2.82%です。

 

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現在の【VYM】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく3.0961ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ3.0961ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後、【VYM】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

 

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【VYM】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VYM】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。なので、【VYM】はなかなか好調です。

2021年12月17日の終値は109.93ドル、過去1年の分配金額は3.0961ドルなので、現在の利回りは2.82%です。過去10年の平均利回りは約3.0%なので、現在はやや割高です。

利回りはあまり変動がなく、レンジは2.7~3.3%です。3.2%を超えたら買いと言えそうです。

過去10年で株価は上昇して増配率も高かったので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2012年1月に買っていたら、現在YOCは約6.7%になっていました。また、コロナ・ショック時の2020年3月に買っていた場合も、YOCは約4.2になりました。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

【VYM】とライバルの高配当ETF【DVY】、連続増配ETF【SDY】【VIG】とトータル・リターンを比較します。PORTFOLIO VISUALIZERを使って15年間を比べます。

2006年12月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年11月には【VIG】が4万1400ドル、【SDY】が3万5100ドル、【VYM】が3万3100ドル、【DVY】が2万8300ドルになっていました。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン?無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。

計測期間にリーマン・ショックも含まれているので、どのETFも最大ドローダウンはよくないですね。【VYM】と【SDY】はいずれの数値も似ています。【VIG】の安定が目立ち、【DVY】はこの中では今ひとつです。

過去の分配金はどのくらいか?

2006年12月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

15年間の分配金の合計は【SDY】が9300ドル、【DVY】が7600ドル、【VYM】が7500ドル、【VIG】が5300ドルでした。

【SDY】が頭一つ抜けていますが、2013~17年などにキャピタルゲイン分配金があったためです。それを除くと、【VYM】【DVY】と同じくらいです。【VIG】は少し劣りますね。

主要ETFとのトータルリターン比較

高配当【SPYD】【HDV】【DVY】【VYM】、連続増配【SDY】【VIG】【DGRW】【RDVY】、インデックス【DIA】【VOO】【VTI】の過去1、3、5、7、10年のトータルリターンを比較しました。現在の利回りは紫の★です。

過去10年のリターン(年平均)は【VOO】が16.5%、【VTI】が16.3%、【VIG】が14.4%、【SDY】は13.3%、【VYM】は13.0%でした。

利回りの低いほど、リターンがいい傾向にあります。【VYM】の過去3年以上リターンは【SDY】とほぼ同じで、【DVY】【HDV】【SPYD】よりはいいですね。

 

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主要ETFと増配率を比較する

高配当【SPYD】【HDV】【DVY】【VYM】、連続増配【SDY】【VIG】、インデックス【DIA】【VOO】【VTI】の過去の増配率を比較しました。

どの期間も素晴らしいのが【VIG】です。【SDY】は過去1年と3年が好調です。【VYM】【VOO】【VTI】は過去10年が8%以上といいですね。【DVY】はどの期間も安定しています。【SPYD】は直近の分配金が悪かった影響でよくないです。【HDV】は過去1年が冴えなかったので、このデータは今ひとつです。

 

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【VYM】の今後のYOC予想は?

現在の過去1年分配金額(3.0961ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年分配金額(2.9061ドル、2.6492ドル、2.206ドル、1.327ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来YOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの利回りのことです。【VYM】株を2021年12月17日の終値109.93ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

年間増配率は過去1年が6.5%、過去3年が5.3%、過去5年が7.0%、過去10年が8.8%でした。現在の利回りは2.82%です。

・分配金を再投資しない ・分配金を再投資しない(税引き後) ・分配金を再投資する ・分配金を再投資する(税引き後)4パターンで検証します

分配金を再投資しない場合のYOC

まずは分配金を再投資しない場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。スタート年は、現在の利回りの2.82%です。

もっとも増配率の低い過去3年の増配率(5.3%)で推移すると、5年後のYOCは3.65%、10年後のYOCは4.74%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(8.8%)で推移すると5年後のYOCは4.30%ドル、10年後のYOCは6.57%です。

分配金を再投資しない場合(税引き後)のYOC

次に分配金を再投資しないケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は約28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは2.82%ではなく、税引き後の2.03%になります。

もっとも増配率の低い過去3年の増配率(5.3%)で推移すると、5年後のYOCは2.63%、10年後のYOCは3.41%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(8.8%)で推移すると5年後のYOCは3.10%ドル、10年後のYOCは4.73%です。

分配金を再投資する場合のYOC

それでは分配金を年1回再投資する場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。

もっとも増配率の低い過去3年の増配率(5.3%)で推移すると、5年後のYOCは4.20%、10年後のYOCは6.53%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(8.8%)で推移すると5年後のYOCは5.00%ドル、10年後のYOCは9.60%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)のYOC

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は約28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは2.82%ではなく、税引き後の2.03%になります。

もっとも増配率の低い過去3年の増配率(5.3%)で推移すると、5年後のYOCは2.91%、10年後のYOCは4.30%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(8.8%)で推移すると5年後のYOCは3.45%ドル、10年後のYOCは6.22%です。

【VYM】はそれほど利回りは高くないですが、どの期間でも似たような増配率で、安定したYOCの上昇が見込めそうです。

 

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まとめ

【VYM】の2021年12月の分配金は1年前と比較すると、15.9%増えました。1年間の分配金は前の年と比べて6.5%増と好調です。

【VYM】の構成銘柄には、他の高配当ETF銘柄がだいたい組み込まれているので、高配当ETFはこれ一本でもいいかもしれません。

利回りは高配当ETFの中では良くないですが、安定した増配、値上がり益も狙えるため、5~10年後ぐらいにリタイアを考えている人にとっては、なかなかオススメのETFと言えそうです。

 

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