米国公益事業セクターETF【VPU】が前年同時期比18.5%の減配

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少し前のことですが、バンガード社のバンガード・公益事業セクターETF【VPU】が、2020年9月9日に配当金を発表しました。0.8866ドルです。1年前の同期は1.0885ドルでしたので、1年前の同期との比較では18.5%の減配です。

配当利回りを過去1年間の配当金額から算出すると、2020年9月29日の終値は127.83ドル、過去1年の配当額は4.0416ドルなので、配当利回りは3.16%になります。

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【VPU】の過去の配当金と増配率は?

【VPU】が設定されたのは2004年1月です。下の表は過去の配当金の一覧です。

配当利回りの計算方法は、年4回配当金を支払う個別銘柄では、最新の配当金額を4倍した額が年間配当額となり、それを株価で割って配当利回りが算出されます。

ところがETFの場合は、組み込まれている銘柄によって配当金を払うタイミングが異なるため、期によってバラバラになります。そこで、最新の配当金と過去3回の配当金を足した数字、つまり過去1年分の配当額が年間配当額となり、それを元に配当利回りが算出されることが多いです。

今回の【VPU】の配当が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との配当額の比較です。今回が0.8866ドル、前年の同期が1.0885ドルなので18.5%減配になります。また、前年同期との過去1年配当額の比較では、今回が4.0416ドル、前年の同期が4.0329ドルなので、0.2%増配となります。

※背景がになっているのが減配です

【VPU】の年間配当額と年間増配率は?

【VPU】の配当金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。2020年は12月の配当が今後加わります。

【VPU】の期別配当は?

2020年の6月の配当は前年を上回りましたが、3月と9月は下回っています。

【VPU】の過去1年配当額を棒グラフで確認しよう

先ほどの表の過去1年配当額を棒グラフにして、【VPU】の株価と比較しました。株価が下落する場面でも、過去1年配当額はそれほど下がらなかったです。

【VPU】の配当額を棒グラフで確認しよう

こちらは期ごとの配当額を株価と比較したものです。前回2020年6月の配当が群を抜いています。

 

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【VPU】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(4.0416ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年配当金額(4.0329ドル、3.715ドル、3.36ドル、2.442ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。

YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VPU】株を2020年9月29日の終値127.83ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。

年間増配率は過去1年が0.2%、過去3年が2.8%、過去5年が3.8%、過去10年が5.2%でした。現在の配当利回りは3.16%です。もっとも増配率の低い過去1年のペースだと10年後のYOCは3.2%、20年後のYOCは3.3%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると10年後のYOCは5.2%、20年後のYOCは8.7%になります。将来YOCはまずまず期待できそうです。

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【VPU】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VPU】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 【VPU】が設定された翌年の16年前の2004年まで、1年ごと遡って【VPU】を買った場合のYOCと株価を見ていきましょう。

2020年9月29日の終値は127.83ドル、過去1年の配当金額は4.0416ドルなので、現在の配当利回りは約3.2%です。

【VUG】の株価は11年前の2009年頃から右肩上がりでした。そのため、早い時期に買っていれば、YOCは上がります。11年前に買っていたら、現在YOCは6.5%になっていました。11年前に買っていれば、株価やYOCは約2.1倍になっていました。

 

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年に入ってからの【VPU】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは2.7%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが4.0%まで上昇しました。現在はコロナ・ショック以前まで株価が戻り、配当利回りは3.16%です。

 

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現在の【VPU】の株価と配当利回りの関係は?

年間配当額が現在と同じく4.0416ドルで変わらなかったら、配当利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間配当額が現在と同じ4.0416ドルが続いた場合の、配当利回りと株価の相関図です。配当利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後【VPU】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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【VPU】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VPU】の組込比率1.5%以上の上位20銘柄です。ベンチマークは、MSCI USインベスタブル・マーケット・公益事業25/50インデックスです。上位20銘柄で全体の78.6%を占めています。構成銘柄数は全部で65銘柄です。かなり集中投資です。

 

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まとめ

今回の配当は前年同期を下回っていましたが、1年ペースで見ると、2019年とほぼ同じです。公益事業だけあって、安定しているといえます。

なお、例年通りだと、次回は12月12日頃に配当金額が決定し、その数日後に配当落ちになりそうです。

 

 

 

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