人気増配ETF【VIG】の2021年1月末のデータが更新されたのでまとめてみた

バンガード社のETFは公式サイトで月1回更新されます。月末のデータが、翌月の15日頃に反映されます。今回2020年12月末のデータが更新されましたので、バンガード 米国増配株式ETF【VIG】の組込銘柄の変化や傾向について検証します。

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基本情報を確認しよう

【VIG】は10年以上連続して増配の実績がある銘柄で構成されています。ただし、財務の健全性が認められない銘柄は含まれておらず、そのため高配当銘柄はあまり入っていません。そんなわけで、配当利回りは高くありません。ベンチマークは、NASDAQ US ディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス。時価総額加重均等方式で組み入れています。

【VIG】と米国の(ほぼ)市場全体をターゲットにしている主要ETFを比較しましょう。配当利回りは【DIA】がもっとも高く、【VIG】は2番目ですね。運用総額は【VTI】と【VOO】が抜きんでています。

※「配当利回り」は過去1年の配当額から算出しました。モーニングスターレーティングは2020年12月末のものです

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【VIG】のセクター別のファンド構成比は?

【VIG】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。バンガードの公式サイトではICB(Industry Classification Benchmark)で分類されていますので、これをGICS(Global Industry Classification Standard)に変換しました。情報技術の割合が最も多く、ヘルスケア、生活必需品、資本財が続いています。なかなかバランスのとれたポートフォリオといえます。

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【VIG】にはどんな銘柄が組み込まれているのか?

【VIG】の保有銘柄数は212銘柄です。組込銘柄の一覧を円グラフにしました。組込比率1%以上の銘柄は28あり、全体の約63.5%を占めています。組込比率1%未満は185銘柄で全体の約36.5%、円グラフの白い部分です。上位銘柄の基本データは次項で説明します。

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【VIG】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VIG】の組込比率1%以上の銘柄です。2020年の1月を最後に、配当金を払わなくなったディズニー【DIS】が組み込まれたままなのは謎です。データの中身は2021年1月末時点のものです。

 

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組込比率1%以上の推移

2020年4月以降の組込比率1%以上の銘柄の比較です。最近2カ月は1カ月ごと、それ以前は2カ月ごとです。先月との比較では、上位陣ではジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】、アボット・ラボラトリーズ【ABT】が比率と順位を上げており、ビザ【V】は下げています。

 

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【VIG】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VIG】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当、市場全体、ハイテクの主要9ETFへの組込比率(%)をまとめました。

【VIG】の組込上位8銘柄は【DIA】にも含まれており、どちらのETFも財務健全な大型株が中心というところが似ています。【VYM】は9銘柄含まれており、まずまず似ています。【SPYD】はゼロなので、正反対のETFという考え方ができそうです。

※配当利回りは2021年1月末の株価から算出しました。組込比率はバンガード社のETF【VYM】【VIG】【VOO】【VTI】【VGT】が2021年1月末、その他のETFは2月半ば頃のデータをもとにしています。【SPYD】は1月と7月の時点で均等に組込、【DIA】は株価の高い順の組込比率なので、この2つの組込比率はそれほど重要ではありません。

ファンドオーバーラップで他のETFとの比較する

ファンドオーバーラップを使って、他のETFとの重複割合を調べてみましょう。【VIG】と【SPYD】はまったく重なっていません。ある意味正反対のETFといえそうです。重複比率が多いのは【VYM】や【DIA】ですね。ハイテク系のETF【QQQ】や【VGT】は、【VIG】と重複率が低いので、お互いを補完する意味でよさそうです。

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【VIG】の配当はどう変化したか?

【VIG】は年4回配当が支払われます。3、6、9、12月に配当落ちがあり、その数日後に振り込まれます。2020年は6月と12月の配当が前年同期を大きく上回り、年間トータルでは、前年よりも7.6%増えました。

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年1月以降の【VIG】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年1月当初は配当利回りは1.7%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが2.4%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を上回り、配当利回りは1.62%です。

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【VIG】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VIG】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

2021年2月19日の終値は141.83ドル、過去1年の配当金額は2.2965ドルなので、現在の配当利回りは1.62%です。過去5年の平均配当利回りは約1.90%です。過去5年で株価は右肩上がりで、増配もしていますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年4月に買っていたら、現在YOCは約2.8%になっていました。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

【VIG】とライバルETFとの過去10年トータル・リターンを比較します。【VTI】【VOO】【DIA】と比較します。

2011年2月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2021年1月には【VTI】が3万5400ドル、【VOO】が3万5300ドル、【DIA】が3万1700ドル、【VIG】が3万1600ドルになっていました。【VTI】と【VOO】がわずかに優勢でした。

 

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去1年では【VTI】【VOO】が、【VIG】【DIA】に結構差をつけています。過去5年や過去10年も【VTI】【VOO】が優勢でしたが、それほど差がありませんね。

過去10年の配当金はどのくらいか?

過去10年の配当金を比較します。下のグラフは、10年前に1万ドルを投資した場合の、年間配当金の推移です。配当金は再投資します。税金は考慮しません。

【VTI】【VOO】【DIA】【VIG】の配当額に違いはあまりないですね。【DIA】が少しだけ多いです。【VIG】は524ドルになっていました。

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【VIG】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(2.2965ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年配当金額(2.1339ドル、1.9191ドル、1.819ドル、1.048ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VIG】株を2021年2月19日の終値141.83ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間配当額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間配当額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間配当額550ドルなら利回り(YOC)は5.5%になります。

年間増配率は過去1年が7.6%、過去3年が6.2%、過去5年が4.8%、過去10年が8.2%でした。現在の配当利回りは1.62%です。

配当を再投資しない場合

まずは配当を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の配当利回りが1.62%なので、年間配当額は162ドルです。まだ2021年の配当が発表されていないので、起点となる年は1年前の2020年にします。

もっとも増配率の低い過去5年のペースだと2024年の配当額は195ドル、2029年の配当額は246ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると2024年の配当額は222ドル、2029年の配当額は328ドルになりそうです。配当額328ドルはYOC(購入額に対する利回り)3.28%です。

 

配当を再投資する場合

つぎに配当を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の配当金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去5年のペースだと2024年の配当額は208ドル、2029年の配当額は287ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると2024年の配当額は237ドル、2029年の配当額は391ドルになりそうです。配当額391ドルはYOC(購入額に対する利回り)3.91%です。

ちなみに、前々項の10年前に1万ドルを投資した場合の10年後配当金額と、この項目の過去10年増配率を使って現在1万ドルを投資した場合の10年後配当予想は、ほぼ同じ内容です。ただ10年前に投資した場合の10年後配当は524ドル、今回の10年後配当予想は391ドルと差がつきました。これは開始時の株価(配当利回り)が異なっていたからです。現在の利回りよりも10年前の利回りが高いため、この差が将来の配当金額の違いとなりました。つまり今の【VIG】は、10年前と比較して株価が割高という考え方ができます。

配当を再投資する場合(税引き後)

最後に配当を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。配当金は28%の税金を引いた72%で計算します。起点となる年(2020年)は162ドルではなく、税引き後の117ドルからのスタートになります。

もっとも増配率の低い過去5年のペースだと2024年の配当額は147ドル、2029年の配当額は198ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると2024年の配当額は167ドル、2029年の配当額は268ドルになりそうです。配当額268ドルはYOC(購入額に対する利回り)2.68%です。

 

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まとめ

【VIG】はセクターのバランスがよいETFです。配当利回りは低いですが、株価の値上がり益が期待でき、相場全体が軟調な時は強さを発揮します。増配率も悪くないので、長年所有していれば報われる可能性が高そうです。

 

 

 

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