【SPYD】が前年同期比20%減配をあと12回繰り返しても、配当利回りが3%を超えているという事実をご存じでしょうか?

ステート・ストリート社のSPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF【SPYD】は、2020年6月18日に配当金を発表しました。1年前の同時期との比較では20.8%の減配となりました。

【SPYD】は配当金を大幅にカットした銘柄を2020年の4~7月にかけて19銘柄除外しました。コロナ・ショック後の株価も冴えません。

こういう経緯もあり、【SPYD】の人気は陰りが見えてきました。【SPYD】は本当にダメなETFなのでしょうか? 配当利回りから検証します。

「なぜ【SPYD】が前年同期比20%減配を続けても、それほど配当利回りが下がらないのか?」を追記しました(2020年8月10日)

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【SPYD】の過去の配当金と増配率は?

【SPYD】が設定されたのは2015年10月です。下の表は過去の配当金、増配率、株価、配当利回りの一覧です。

配当利回りは過去1年配当額を株価で割って算出しました。過去のデータでは4%台の後半が多いですね。株価と配当利回りは、配当金を支払った日のものです。背景が黄色の部分だけは、便宜上、直近の2020年8月7日の終値を使いました。現在の配当利回りは5.95%で、かなり高い水準です。

※背景がになっているのが、前年同期比と比較して減配です

 

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【SPYD】の株価と配当利回り、YOCの関係は?

下のグラフは過去5年の【SPYD】の株価、配当利回り、YOCです。過去5年の配当利回りの平均は4.63%です。2020年2~3月のコロナ・ショック時の大幅株価下落を除くと、配当利回りは4%台が多かったです。

黄色の線はYOC(Yield on Cost)です。過去5年に購入した場合、現時点での購入単価当たりの利回りが何%になっているかを、過去に買ったタイミングごとに示しています。配当利回り(赤い線)と連動した動きになります。

【SPYD】の株価は横ばいの期間が多いですが、それほど増配をしているわけではないので、早い時期に購入すればYOCがたくさん上がるというわけではないようです。過去5年で最もYOCが高いのが2020年3月頃に買った場合で、現在約6.9%になっています。

 

今年に入ってからの【SPYD】の株価と配当利回りは?

先ほどのグラフは少し大雑把なので、もう少し細かく1日ごとのデータで見ていきます。下のグラフは、2020年に入ってからの【SPYD】の株価と配当利回りです。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは4.5%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが8.6%まで上昇しました。現在は株価がある程度回復して、配当利回りは5.95%です。

 

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【SPYD】が今後も20%の減配が続いたらどうなるか?

直近の2020年6月の配当金は、前年同期比マイナス20.8%でした。コロナ・ショックによる影響でダメージを受けた企業が多かったといえます。

さて、今後も【SPYD】の配当金が、同じように減配を続けたらどうなるでしょうか? 下の表は、2020年9月以降も前年同期比マイナス20%だった場合のデータです。株価は2020年8月7日の終値28.67ドルと同じだと仮定します。

右端の「配当利回り」と「20%減配回数」、背景が黄色の2020年6月より上のデータに注目してください。

配当利回りは毎回下がりますが、現在5.95%と高水準のため、なかなか低くなりません。12回目の2023年6月24日頃に支払われる配当金でも配当利回りは3.05%、3%台を維持しています。

実際、今後12回も連続で前年同期比マイナス20%が続く可能性は限りなく低いです。仮に、今後5回連続20%の減配でも、配当利回りは4.51%と、まずまずの水準にあります。

 

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【SPYD】の1年ごとの配当を棒グラフで確認しよう

設定以来の【SPYD】の配当金を1年ごとに棒グラフにしました。少し伸び悩んでいますが、元々の配当利回りが高いので、それほど気にする必要はなさそうです。

今後減配が続いた場合の【SPYD】の配当額を棒グラフで確認しよう

こちらは、2020年の9月以降、前年同期比20%減になった場合の配当金の予想推移です。2023年まで下がり続けると、結構キツイかもしれません。ちなみに2022年終了時点では年間配当が0.9714ドル、株価が現在と同じ28.67ドルだとすると、配当利回りは3.39%。これは今後10回連続で前年同期比20%減が続くケースです。

 

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なぜ【SPYD】が前年同期比20%減配を続けても、それほど配当利回りが下がらないのか?

前年同期比20%減を続けても、【SPYD】の配当利回りがそれほど下がらないのには理由があります。それは、ETFの配当利回りの決め方と、比較対象が「前年同時期比」によることが大きいです。

個別銘柄で「20%増配」や「20%減配」という場合は、前期比が対象になります。通常、個別銘柄は増配を続けることを前提としているため、「四半期の配当×4」が年間配当になり、年に1度の増配による増配率が、そのまま年間配当額の増配率になります。

ところが、ETFの場合は四半期ごとに配当金額がバラバラのため、過去1年の配当額を元に、配当利回りを決めるケースが多いです。そのため、仮に四半期配当が前年同期比20%減だったとしても、年間配当額で考えると1/4の5%減ぐらいになります。

下の表は【SPYD】の20%減配が続いたと仮定したものです。右から4番目の「過去1年配当額の前期比増配率」に注目してください。こちらの数値は5~6%のマイナスになっています。増配率で考える場合、こちらの数値を参考にした方がいいと思います。

 

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まとめ

個別銘柄ならともかく、ETFで一度や二度、大きな減配があってもあまり気にする必要はありません。【SPYD】は、S&P500の配当利回りの高い80銘柄を集めただけのETFなので、不況のときは厳しいパフォーマンスになります。ただし、アメリカ経済がず~と不況が続くことは考えづらいです。

ど~んと大船に乗った気分で、あと5回ぐらい減配されても揺るがない強いハートが必要です。データからは大丈夫と出てますので、のんびり構えてもいいのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

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