ケンタッキー・フライドチキン、ピザハット、タコベルなどを運営するヤム・ブランズ【YUM】が2020年1月24日に増配を発表しました。
これまで四半期ごとの配当が0.42ドルだったのが、0.47ドルに上がります。年間配当は1.68ドルから1.88ドルになる予定です。増配率、年間増配率ともに11.9%の予定です。2020年1月28日の株価は104.6ドル、配当利回りは1.79%です。
ヤム・ブランズ【YUM】の連続増配年数は3年です。
ヤム・ブランズ【YUM】の過去の配当、年間増配率
10%以上の増配率を続けてきましたが、2016年は減配になりました。これは中国事業をヤム・チャイナ【YUMC】としてスピンオフしたため、株式の割合が1から0.7191に減ったためで、事実上は増配を維持しています。その後も高い増配率をキープしています。表内の青字は予想です。次回の配当落ちは2月13日です。
ヤム・ブランズ【YUM】の今後の配当予想は?
現在と1、3、5年前の同時期の配当金額を比較して増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。ヤム・ブランズ【YUM】株を2020年1月28日の株価104.6ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。
増配率は過去1年が11.9%、過去3年が16.1%、過去5年が9.8%でした。現在の配当利回りは1.79%です。もっとも増配率が低かった過去5年のペースで増配すると10年後のYOCは4.6%に、もっとも増配率が高かった過去3年のペースの増配だと10年後のYOCは8.0%になります。現在の配当利回りはそれほど高くないですが、増配率が高いため、なかなかのYOCになりそうです。
ヤム・ブランズ【YUM】をいつ買ったら正解だったか?
過去5年の配当利回りの平均は1.93%です。配当利回りは1.4~2.8%に収まっています。株価は右肩上がりですが、増配率がかなり高いため、配当利回りはあまり変化はないようです。
黄色の線はYOC(Yield on Cost)です。過去にこの銘柄を買った場合、現時点での購入単価当たりの利回りが何%になっているかを示しています。配当利回り(赤い線)と連動した動きになります。YOCを上げるコツは(1)増配率の高い銘柄を買う、(2)連続増配年数の長い銘柄を買う、(3)株価が低迷しているときに買う。いずれの場合もなるべく早くに買った方が、YOCは上がっていきます。ヤム・ブランズ【YUM】のYOCが過去5年で最も高いのが2016年の2月頃に買った場合で、現在約3.9%になっています。
ヤム・ブランズ【YUM】の主要データは?
ヤム・ブランズ【YUM】の主要データです。2016年に売り上げが下がっているのは、中国事業が独立したためです。その後、利益率は上昇しています。
まとめ
ヤム・ブランズ【YUM】は利益を出すのが難しいレストラン・ビジネスで順調に成長しているようです。現在の配当利回りは低いですが、増配率が高いので、株を所持し続ければ高い配当リターンとなりそうです。