ロッキード・マーチン【LMT】が配当金2.8ドルを宣言。7.7%の増配!

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少し前のことですが、巨大軍需企業のロッキード・マーチン【LMT】が2021年9月23日に増配を発表しました。

これまで四半期ごとの配当が2.6ドルだったのが、2.8ドルに上がります。年間配当は1.04ドルから11.2ドルになる予定で、増配率は7.7%です。2021年10月8日の終値は353.75ドル、配当利回りは3.17%です。

ロッキード・マーチン【LMT】の連続増配は19年です。

 

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ロッキード・マーチン【LMT】の過去の配当、年間増配率

ロッキード・マーチン【LMT】は高い増配率が続いています。次回の配当落ちは11月30です。

ロッキード・マーチン【LMT】の期別の配当は?

期別の配当です。基本的に、配当落ちの月を基準にしています。10年前から約3倍になっています。かなりの伸びです。

ロッキード・マーチン【LMT】の年間配当額と株価の関係は?

株価と年間配当の比較です。株価は2021年を除いて年末のものです。株価は2019年末から2020年初頭が頂点で、それ以降は少し下がっています。

ロッキード・マーチン【LMT】の年間配当額と年間増配率は?

配当金と年間増配率の比較です。年間増配率は徐々に下がっていますが、それでも10%弱と高い水準です。

 

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最近のロッキード・マーチン【LMT】の株価と配当利回りは?

2020年に入ってからのロッキード・マーチン【LMT】の株価と配当利回りを見てみましょう。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。

2020年初頭の利回りは2.3%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが約3.5%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前まで回復しておらず、利回りは3.17%です。

 

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現在のロッキード・マーチン【LMT】の株価と配当利回りの関係は?

年間配当額が現在と同じだったら、株価によって配当利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間配当額が現在と同じ11.2ドルが続いた場合の、配当利回りと株価の相関図です。配当利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後、ロッキード・マーチン【LMT】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

 

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過去の利回り、株価、YOCは?

過去に【LMT】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。

2021年10月8日の終値は353.75ドル、年間の予想配当金額は11.2ドルなので、現在の利回りは3.17%です。過去10年の平均利回りは約3.2%です。

過去10年で株価は右肩上がりで増配率も高いので、早い時期に買うとYOCが上がります。2011年11月に買っていたらYOCは約14.3%になっていました。2013年から2018年にかけての株価の伸びがハンパないですね。

 

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競合銘柄とトータルリターンを比較する

ロッキード・マーチン【LMT】と資本財セクターの巨大企業のトータル・リターンを比較します。対象はハネウェル・インターナショナル【HON】、レイセオン・テクノロジーズ【RTX】、ノースロップ・グラマン【NOC】。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2011年10月から2021年9月までの10年間を比べます。

2011年10月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2021年9月には【NOC】が8万4600ドル、【LMT】が6万5100ドル、【HON】が6万2000ドル、【RTX】が2万4600ドルになっていました。

2020年8月末にNYダウはレイセオン・テクノロジー【RTX】を除外し、ハネウェル・インターナショナル【HON】を新加入させました。このチャートを見ると、両銘柄を入れ替える必要があったことがわかりますね。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。どの銘柄も堅実ですね。ロッキード・マーチン【LMT】は3年以内のリターンはよくないですが、5年以上はなかなかです。

過去10年のリターン(年平均)は、【NOC】が23.8%、【LMT】は20.6%、【HON】は20.2%、【RTX】は9.5%でした。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。1を超えていれば、優秀です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。1.5を超えていると、素晴らしいです。

レイセオン・テクノロジー【RTX】以外の3銘柄は、素晴らしいです。

過去の分配金はどのくらいか?

2011年10月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間にもらえる分配金の推移を比較します。分配金は再投資します。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

10年間の配当金の合計は【LMT】が1万1800ドル、【NOC】が8400ドル、【HON】が6700ドル、【RTX】が4200ドルでした。

ロッキード・マーチン【LMT】の過去の配当はかなり多いですね。

 

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ロッキード・マーチン【LMT】の今後のYOC予想は?

現在の配当金額(2.8ドル)と1、3、5、10年前の同時期の配当金額(2.6ドル、2.2ドル、1.82ドル、1.0ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの利回りのことです。【LMT】株を2021年10月8日の終値353.75ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

増配率は過去1年が7.7%、過去3年が8.4%、過去5年が9.0%、過去10年が10.8%でした。現在の利回りは3.17%です。

「配当を再投資しない」「配当を再投資しない(税引き後)」「配当を再投資する」「配当を再投資する(税引き後)」の4パターンで検証します

配当金を再投資しない場合

まずは配当金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。スタート年は、現在の利回りの3.17%です。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(7.7%)ペースだと5年後のYOCは4.59%、10年後のYOCは6.64%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(10.8%)で推移すると5年後のYOCは5.30%、10年後のYOCは8.87%になります。

10年前に購入して配当再投資をしない場合の現在のYOCは約14.3%でしたね(6つ前の画像です)。現在【LMT】を買って過去10年増配率で推移した場合の10年後予想YOCは8.87%です。

結果が異なるのは、【LMT】の10年前の利回りが約5.1%だったのに対して、現在の利回りが3.17%と差があるためです。現時点での利回りが高いかどうかが、将来YOCの伸びにとって重要です。

配当金を再投資しない場合(税引き後)

次に配当金を再投資しないケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。配当は28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは3.17%ではなく、税引き後の2.28%になります。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(7.7%)ペースだと5年後のYOCは3.30%、10年後のYOCは4.78%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(10.8%)で推移すると5年後のYOCは3.81%、10年後のYOCは6.38%になります。

配当金を再投資する場合

それでは配当金を年1回再投資する場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の配当は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(7.7%)ペースだと5年後のYOCは5.34%、10年後のYOCは9.63%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(10.8%)で推移すると5年後のYOCは6.23%、10年後のYOCは13.62%になります。

配当金を再投資する場合(税引き後)

最後に配当金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。配当は28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは3.17%ではなく、税引き後の2.28%になります。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(7.7%)ペースだと5年後のYOCは3.69%、10年後のYOCは6.26%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(10.8%)で推移すると5年後のYOCは4.29%、10年後のYOCは6.71%になります。

 

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ロッキード・マーチン【LMT】は主要ETFに組み込まれているか?

ロッキード・マーチン【LMT】は多くのETFに組み込まれています。高配当や連続ETFには20~50番目ぐらいに入っています。【VOO】や【VTI】には90番台です。つまり全米で90~100番目ぐらいの規模の銘柄といえます。

意外なところでは、グロースETF【VUG】に入っているところですね。最先端の技術を駆使した戦闘機などを作っているからですかね。

ETF 組込可否 組込順位 割合(%)
SPYD(80) ×
HDV(75) 23 1.4
DVY(100) 55 0.9
VYM(412) 42 0.7
SDY(112) ×
VIG(247) 36 0.8
DIA(30) ×
VOO(507) 92 0.2
VTI(3949) 98 0.2
VUG(285) 100 0.2
QQQ(102) ×
VGT(342) ×

※表内の「ETF」の右側の()内の数字は全組込銘柄数です。組込比率はバンガード社のETFは2021年8月末、その他のETFは2021年9月後半のデータをもとにしています。

 

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ロッキード・マーチン【LMT】の財務データは?

ロッキード・マーチン【LMT】の財務データです。2017年以降は売り上げが順調に伸びています。発行済株式数が年々減っており、積極的に自社株買いを行っている点に好感が持てます。配当性向も低いですね。

 






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まとめ

ロッキード・マーチン【LMT】は、高い増配率を長年続けています。今後数年の見通しはよさそうです。