ケーブルテレビ最大手のコムキャスト【CMCSA】が2020年1月23日に増配を発表しました。
これまで四半期ごとの配当が0.21ドルだったのが、0.23ドルに上がります。年間配当は0.82ドルから0.9ドルになる予定です。今後1年間の年間配当は0.92ドルの予定です。増配率は9.5%、年間増配率は9.8%の予定です。2020年1月23日の株価は46ドル近辺、配当利回りは2.0%です。
コムキャスト【CMCSA】の連続増配年数は13年です。
コムキャスト【CMCSA】の過去の配当、年間増配率
増配率はかなり高いです。最近は落ち着きましたが、それでもここ7年は10~20%で推移しています。表内の青字は予想です。次回の配当落ちは、3月31日のです。なお、2017年に1対2の株式分割を行っています。
コムキャスト【CMCSA】の今後の配当予想は?
現在と1、3、5年前の同時期の配当金額を比較して増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。コムキャスト【CMCSA】株を2020年1月23日の株価46ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。
増配率は過去1年が9.5%、過去3年が13.5%、過去5年が13%でした。現在の配当利回りは2.0%です。もっとも増配率が低かった過去1年のペースで増配すると10年後のYOCは5%に、もっとも増配率が高かった過去5年のペースの増配だと10年後のYOCは7.1%になります。配当利回りはそれほど高くありませんが、増配率が高いので、なかなかの配当リターンとなりそうです。
コムキャスト【CMCSA】をいつ買ったら正解だったか?
過去5年の配当利回りの平均は1.85%です。配当利回りは1.5~2.6%に収まっています。株価は上昇傾向ですが、増配率が高かったため、5年前に比べると配当利回りはやや上がっています。
黄色の線はYOC(Yield on Cost)です。過去にこの銘柄を買った場合、現時点での購入単価当たりの利回りが何%になっているかを示しています。配当利回り(赤い線)と連動した動きになります。YOCを上げるコツは(1)増配率の高い銘柄を買う、(2)連続増配年数の長い銘柄を買う、(3)株価が低迷しているときに買う。いずれの場合もなるべく早くに買った方が、YOCは上がっていきます。最も高いのが2015年の2月頃に買った場合で、現在YOCが約3.5%になっています。コムキャスト【CMCSA】は毎年高い増配率を維持しているので、早く買うことができれば、YOCがどんどん上がったというわけですね。
コムキャスト【CMCSA】の主要データは?
コムキャストの主要データです。配当性向は低く抑えられており、発行済株式数も年々減らしています。売り上げは右肩上がりで、同業他社との営業利益率比較もまずまずで、BPSも増えています。申し分ありません。
まとめ
コムキャスト【CMCSA】は配当利回りがあまり高くないことを除くと、ほぼ完ぺきな銘柄かもしれません。バンガードの主要ETFでは軒並み上位にランクインされています。【VTI】と【VOO】は24番目、【VYM】は12番目、【VIG】は6番目に組み込まれています。米国全体、高配当、増配と、どんなテーマの切り口でも重要視される銘柄といえます。
通信サービスセクターは高配当のAT&T【T】とベライゾン【VZ】が注目を集めることが多いですが、先々のことを考えるとコムキャスト【CMCSA】のほうがいいかもしれません。