コロナの影響でヨーロッパのチャンピオンズリーグ(CL)は延期、もしくは中止のようです。クロップが赤鬼のような形相で「なぜもう1日早く決定できなかったのか!」と激怒していそうですね。
それはそうと、アメリカの家庭用品の老舗メーカーのCL(コルゲート・パルモリーブ)は健在です。2020年3月11日に増配を発表しました。
これまで四半期ごとの配当が0.43ドルだったのが、0.44ドルに上がる予定です。年間配当は1.71ドルから1.75ドルに、今後1年間の年間配当は1.76ドルの予定です。増配率、年間増配率ともに2.3%の予定です。2020年3月12日の株価は64.9ドル、配当利回りは2.71%です。
コルゲート・パルモリーブ【CL】の連続増配年数は57年です。
コルゲート・パルモリーブ【CL】の過去の配当、年間増配率
長年増配を続けていますが、近年、増配率は下がっています。表内の青字は予想です。次回の配当落ちは4月17日です。
コルゲート・パルモリーブ【CL】の今後の配当予想は?
現在と1、3、5年前の同時期の配当金額を比較して増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。コルゲート・パルモリーブ【CL】株を2020年3月12日の株価64.9ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。
増配率は過去1年が2.3%、過去3年が3.2%、過去5年が3.0%でした。現在の配当利回りは2.71%です。もっとも増配率が低かった過去1年のペースで増配が続くと10年後のYOCは3.4%に、もっとも増配率が高かった過去3年の増配と同じだと10年後のYOCは3.7%になります。配当利回りは平均的ですが、増配率が今ひとつなので、将来YOCもそれほど伸びなさそうです。
コルゲート・パルモリーブ【CL】をいつ買ったら正解だったか?
過去5年の配当利回りの平均は2.35%です。配当利回りは2.0~2.8%の間で推移しています。
黄色の線はYOC(Yield on Cost)です。過去5年に購入した場合、現時点での購入単価当たりの利回りが何%になっているかを、過去に買ったタイミングごとに示しています。配当利回り(赤い線)と連動した動きになります。
YOCを上げるコツは(1)増配率の高い銘柄を買う、(2)連続増配年数の長い銘柄を買う、(3)株価が低迷しているときに買うなどがあります。いずれの場合もなるべく早い時期に買った方が、YOCは上がっていきますが、長期にわたって株価が右肩下がりの場合は最近購入した方が数値が上がります。
コルゲート・パルモリーブ【CL】は株価は横ばいで、増配率は今ひとつなので、どの時期に購入してもあまりYOCは変わりません。過去5年で最もYOCが高いのが2019年1月頃に買った場合で、現在約2.9%になっています。
コルゲート・パルモリーブ【CL】の財務データは?
コルゲート・パルモリーブ【CL】の財務データです。利益率は高いですが、業績は横ばいです。
まとめ
コルゲート・パルモリーブ【CL】は株主還元に積極的で、財務は安定しています。直近の高値からS&P500が約22%の下落に対して、コルゲート・パルモリーブ【CL】15%弱の下落に留まっている。安定していますし、所有するのもアリかもしれません。