SPDRダウ工業株平均ETF【DIA】が2021年3月の分配金0.6714ドルを発表。前年同期から11.6%の増配

SPDRダウ工業株平均ETF【DIA】が2021年3月18日に分配金を発表しました。0.6714ドルです。1年前の同期は0.6018ドルでしたので、1年前の同期との比較では11.6%の増配です。

利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2021年3月26日の終値は330.61ドル、過去1年の分配金額は5.5834ドルなので、利回りは1.69%になります。

※このページでの利回りは、過去1年間の分配金をもとに計算します。

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基本情報を確認しよう

【DIA】はダウ工業株30種平均に連動しているETFです。ダウ工業株30種平均とは「NYダウ」「ダウ平均」「ニューヨーク平均株価」のことで、毎日ニュースで流れる指数です。

ダウ工業株30種平均は、米国を代表する30銘柄の株価を平均化したもので、単純に株価の値が高い銘柄の影響を大きく受けることになります。ちなみに、アマゾン【AMZN】、グーグルの親会社アルファベット【GOOGL】【GOOG】、フェイスブック【FB】、テスラ【TSLA】などは入っていません。

下の表は米国を代表する市場全体系の4つのETFの基本情報です。【DIA】の特徴は毎月分配金が支払われること、組込銘柄数が30と少ないこと、経費率がバンガード社のETFと比べて少し高いことです。【VIG】は連続増配ETFですが、長期のリターンが【VOO】や【VTI】と似ているために加えました。

 

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【DIA】の過去の分配金と増配率は?

【DIA】が設定されたのは1998年1月です。下の表は最近の分配金の一覧です。毎月分配金が支払われます。

今回の【DIA】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との分配金額の比較です。今回が0.6714ドル、前年の同期が0.6018ドルなので11.6%の増配になります。また、前年同期との過去1年分配金額の比較では、今回が5.5834ドル、前年の同期が6.0786ドルなので、8.1%減配となります。

一番右側の「過去1年分配金額の前年同期比増配率」が常に増え続けていましたが、2020年の12月からマイナスになっています。

※背景がになっているのが減配です

 

【DIA】の年間分配金額と年間増配率は?

【DIA】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。年間増配率は高い水準を続けていましたが、2020年はマイナス3.7%になりました。

 

【DIA】の期別分配金は?

分配金のピークは2019年です。2020年後半から分配金がわずかに減っており、2021年もその傾向は続いています。

 

【DIA】の過去1年分配金額を棒グラフで確認しよう

【DIA】の年間分配金額を棒グラフにして、株価と比較しました。年間分配金額は、株価とある程度は連動しています。基本的には右肩上がりです。

 

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2020年以降の利回りは?

2020年以降の【DIA】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。2020年の年初は2.0%ぐらいの利回りでしたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが3.27%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を上回り、利回りは1.69%です。

 

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現在の【DIA】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく5.5834ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ5.5834ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.1%ごとに株価を出しました。今後【DIA】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

 

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【DIA】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【DIA】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。

2021年3月26日の終値は330.61ドル、過去1年の分配金額は5.5834ドルなので、現在の利回りは1.69%です。過去5年の平均利回りは約2.14%なので、現在は割高ですね。過去5年で株価は右肩上がりで、増配率もなかなかなので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年4月に買っていたら、現在YOCは約3.1%になっていました。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

全米ETF【VTI】、S&P500連動ETF【VOO】、連続増配ETF【VIG】とトータルリターンを比較します。2011年3月から2021年2月までの10年を比べます。

2011年3月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年2月には【VTI】が3万5200ドル、【VOO】が3万5000ドル、【DIA】は3万1800ドル、【VIG】は3万1000ドルになっていました。4つとも似たようなチャートですが、【VTI】と【VOO】がわずかに優勢でした。

 

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。長期のリターンは似ていますが、過去1年では結構差がつきました。【VTI】は35%、【VOO】は31%と好調で、【DIA】は24%でした。【DIA】は過去3年のリターンも9.6%で、他のETFに劣っています。

過去の分配金はどのくらいか?

2011年3月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

4つのETFともに似たような伸び具合ですね。【DIA】がやや優勢です。は2020年は581ドルになりました。

 

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【DIA】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(5.5834ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年分配金額(6.0786ドル、4.9543ドル、4.1221ドル、2.8734ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの分配金利回りのことです。【DIA】株を2021年3月26日の終値330.61ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間分配金額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間分配金額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

年間増配率は過去1年がマイナス8.1%、過去3年が4.1%、過去5年が6.3%、過去10年が6.9%でした。現在の利回りは1.69%です。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが1.69%なので、年間分配金額は169ドルです。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は120ドル、10年目の分配金額は79ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は220ドル、10年目の分配金額は307ドルになりそうです。分配金額220ドルはYOC(購入額に対する利回り)3.07%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は127ドル、10年目の分配金額は86ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は235ドル、10年目の分配金額は357ドルになりそうです。分配金額357ドルはYOC(購入額に対する利回り)3.57%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は169ドルではなく、税引き後の122ドルになります。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は90ドル、10年目の分配金額は60ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は166ドル、10年目の分配金額は246ドルになりそうです。分配金額246ドルはYOC(購入額に対する利回り)2.46%です。

 

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【DIA】のセクター別のファンド構成比は?

【DIA】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。情報技術の割合が最も多く、20.4%と全体の約5分の1を占めています。以下、資本財、ヘルスケア、金融、一般消費財と続いています。

 

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【DIA】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【DIA】の全30銘柄の主要データです。2021年3月25日現在のものです。【DIA】のベンチマークであるNYダウは、修正単純平均を用いており、計算方法は30銘柄の株価を単純に足して、除数で割るだけです。そのため、株価の高い銘柄が、組込比率が高くなります。

 

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2020年6月以降の組込比率の推移は?

2020年6月以降の組込比率の推移です。2020年8月末に3銘柄が変更され、アップル【AAPL】の株が4分割されたので、太い線を引きました。その時新たに加わったのは、セールスフォース・ドットコム【CRM】、アムジェン【AMGN】、ハネウェル・インターナショナル【HON】。除外されたのは、エクソン・モービル【XOM】、ファイザー【PFE】、レイセオン・テクノロジーズ【RTX】です。

 

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【DIA】組込銘柄は主要ETFにどのくらい入っているか?

【DIA】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当、市場全体、ハイテクの主要9ETFへの組込比率(%)をまとめました。

ほとんどのETFは時価総額加重平均の順で組み込まれているため、修正単純平均を用いている【DIA】と比較すると違和感がありますね。マイクロソフト【MSFT】とアップル【AAPL】が際立っています。

【DIA】とセクターを問わない高配当の【VYM】【HDV】とは銘柄の重複が結構ありますが、セクターの幅が狭い【QQQ】とは関連が薄いですね。

【DIA】と【VIG】の組込銘柄は財務が健全という意味で共通していますので、組込銘柄が似ています。

ちなみに【DIA】との重複率は【VIG】33%、【VYM】25%、【HDV】20%、【QQQ】11%です。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年2月末、【SPYD】と【QQQ】は3月12日、【HDV】と【DIA】は3月23日頃のデータをもとにしています。バンガードのETFの組込比率が低すぎるものは対象外にしました。【DIA】と【SPYD】の組込比率はそれほど重要ではありません。

 

 

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まとめ

【DIA】の今回の分配金は前年同期と比べて11.6%のプラスとなりました。ここ半年の分配金が漸減傾向だっただけに、ひと安心です。

なお、次回は4月16日が権利落ちの予定で、その前日までに保有していれば分配金がもらえます。

 

 

 

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