ニューヨーク・ダウ連動ETF【DIA】が2021年10月分配金は0.11671ドル。前年同期とほぼ同じ

SPDRダウ工業株平均ETF【DIA】が2021年10月15日に分配金を発表しました。0.11671ドルです。1年前の同期は0.1168ドルでしたので、1年前の同期との比較では0.1%減です。

利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2021年10月14日の終値は349.13ドル、過去1年の分配金額は5.549ドルなので、利回りは1.56%になります。

※このページでの利回りは、過去1年間の分配金をもとに計算します。

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基本情報を確認しよう

【DIA】はダウ工業株30種平均に連動しているETFです。ダウ工業株30種平均とは「NYダウ」「ダウ平均」「ニューヨーク平均株価」のことで、米国を代表する指数です。

ダウ工業株30種平均は、株価をベースとした「株価平均型」を採用しており、採用30銘柄の中でも株価の値が高い銘柄の影響を大きく受けることになります。ちなみに、アマゾン【AMZN】、グーグルの親会社アルファベット【GOOGL】【GOOG】、フェイスブック【FB】、テスラ【TSLA】などは入っていません。

下の表は主要な指数に連動しているETFです。【VOO】は米国を代表する約500の企業、S&P500が組み込まれています。【QQQ】はナスダック市場の時価総額上位約100社によるETFで、ハイテク株が中心です。【VT】は全世界の主要株の約9000銘柄がまるっと入っています。

 

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【DIA】のセクター別の比率は?

【DIA】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。情報技術の割合が最も多く、約23%と全体の4分の1弱を占めています。以下、金融、ヘルスケア、資本財、一般消費財と続いています。

米国の主要指数の【VOO】との比較では、情報技術と通信サービスは【VOO】の方が多いですが、金融、ヘルスケア、資本財、一般消費財などは【DIA】の方が比率が高いです。

 

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【DIA】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【DIA】の全30銘柄の主要データです。2021年10月14日のものです。【DIA】のベンチマークであるNYダウは、修正単純平均を用いており、計算方法は30銘柄の株価を単純に足して、除数で割るだけです。そのため、株価の高い銘柄が、組込比率が高くなります。

配当を支払っていない無配銘柄が3つありますね。そのうちの2つ、組込9位のボーイング【BA】と同13位のウォルト・ディズニー【DIS】は、コロナ・ショックの影響で2020年に配当の支払いを停止しました。

 

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2020年6月以降の組込比率の推移は?

2020年6月以降の組込比率の推移です。2020年8月末に3銘柄が変更され、アップル【AAPL】の株が4分割されたので、太い線を引きました。

その時新たに加わったのは、セールスフォース・ドットコム【CRM】、アムジェン【AMGN】、ハネウェル・インターナショナル【HON】。除外されたのは、エクソン・モービル【XOM】、ファイザー【PFE】、レイセオン・テクノロジーズ【RTX】です。

組込2位のゴールドマン・サックス・グループ【GS】は、毎月変動が大きいですね。

 

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【DIA】組込銘柄は主要ETFにどのくらい入っているか?

【VOO】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当【SPYD】【HDV】【DVY】【VYM】、連続増配【SDY】【VIG】、市場全体【DIA】【VOO】【VTI】、ハイテク・グロース系【QQQ】【VUG】【VGT】の主要12ETFへの組込比率(%)をまとめました。

ほとんどのETFは時価総額加重平均の順で組み込まれているため、修正単純平均を用いている【DIA】と比較すると、組込比率がバラバラに見えます。

【DIA】と【VIG】の組込銘柄は財務が健全という意味で共通していますので、組込銘柄が似ています。【DIA】の上位20銘柄のうち13銘柄が【VIG】にも組み込まれています。

【DIA】との重複率は【VIG】が34%【VYM】26%【VOO】は24%、【VTI】が21%、【HDV】19%、【VUG】と【VGT】が17%です。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年8月末、その他のETFは9月14日のデータをもとにしています。【DIA】は株価の高い銘柄が比率が高くなり、【SPYD】は均等平均加重組入なので、これらのETFの組込比率はあまり重要ではありません。

主要ETFの並び順は基本的に左端が最も利回りが高く、右に行くにつれて下がっていきます。ただし、【VGT】は少し毛色が異なるセクターETFなので、右端にしました。主要ETFのティッカー・コードの下の数字は9月14日の利回り(%)です。

 

ニューヨークダウ連動ETF【DIA】組込30銘柄の中で、主要12ETFに最も組み込まれているのはマクドナルド【MCD】で9ETFでした。次点は8ETFで、アイビーエム【IBM】、コカ・コーラ【KO】、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス【WBA】でした。
最も少ないのはゴールドマン・サックス・グループ【GS】とアメリカン・エキスプレス【AXP】が3ETF。どちらも金融セクターでした。
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【DIA】の過去の分配金と増配率は?

【DIA】が設定されたのは1998年1月です。下の表は2016年以降の分配金の一覧です。【DIA】は毎月分配金が支払われます。

一番右側の「過去1年分配金額の前年同期比増減率」は増え続けていましたが、2020年の12月からマイナスになっています。

※背景がになっているのが減配です

【DIA】の期別分配金は?

期ごとの分配金をグラフにしました。金額はバラバラです。【DIA】に組み込まれている銘柄の分配金支払い月が異なるからです。とくに1、4、7、10月が少ないです。

1年単位で見ると、最も多かった年は2019年です。2021年は、これまでのところ、2019年や2020年とほぼ同じペースの金額が支払われています。

【DIA】の年間分配金の傾向は?

年間分配金の推移です。2008年9月にリーマンショックがあったため、翌2009年、2010年は年間分配金額が減りました。その後、順調に増えましたが、2020年はコロナショックの影響で、前年より少なくなりました。

【DIA】の年間増配率は?

年間分配金の増配率を見てみましょう。2000年はドットコム・バブルの崩壊、2008年はリーマン・ショック、2020年はコロナ・ショックがありました。暴落した年かその翌年の年間増配率が、マイナスになっていますね。ただし、すぐに回復して二桁前後の増配となっています。

【DIA】の分配金と株価の関係は?

年間分配金額を棒グラフにして、年末の株価と比較しました。年間分配金額と株価は似たような曲線を描いています。ただし、2020年は分配金は減りましたが、株価は続伸しています。

 

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2020年以降の利回りは?

2020年以降の【DIA】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。2020年の年初は2.0%ぐらいの利回りでしたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが約3.3%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を上回り、利回りは1.61%です。

 

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現在の【DIA】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく5.6177ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ5.6177ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.1%ごとに株価を出しました。今後【DIA】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

 

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【DIA】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【DIA】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。

2021年10月7日の終値は349.13ドル、過去1年の分配金額は5.6177ドルなので、現在の利回りは1.61%です。過去10年の平均利回りは約2.2%なので、現在の株価は割高ですね。

過去10年で株価は右肩上がりで、増配率もなかなかなので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2011年11月に買っていたら、現在YOCは約4.7%になっていました。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

主要指数連動型ETFを比較します。ニューヨーク・ダウ【DIA】、S&P500【VOO】、ナスダック100【QQQ】、全世界【VT】でトータルリターンを比較します。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2011年10月から2021年9月までの10年間を比べます。

2011年10月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年9月には【QQQ】は7万5300ドル、【VOO】が4万6300ドル、【DIA】が3万8800ドル、【VT】は3万1900ドルになっていました。

【DIA】は【VOO】と似たようなチャートで推移していましたが、コロナ・ショック後の2020年3月以降は明暗が分かれ、【DIA】はややアンダーパフォームしています。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンです。過去10年のリターン(年平均)は【QQQ】が22.4%、【VOO】16.6%、【DIA】14.5%、【VT】12.3%でした。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン?無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。1を超えていれば、優秀です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。1.5を超えていると、素晴らしいです。

【DIA】は【VOO】と比較して、シャープレシオはそれほど差はありませんが、ソルティノレシオと最大ドローダウンは分が悪いです。【DIA】は相場が軟調な時、やや苦戦していると言えそうです。

過去の分配金はどのくらいか?

2011年10月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

10年間の分配金の合計は【DIA】が4700ドル、【VOO】が4500ドル、【VT】が4300ドル、【QQQ】が2500ドルでした。【DIA】のいいところは、指数連動型で毎月分配金がもらえて、その額もなかなか多いことです。

 

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【DIA】の今後のYOC予想は?

現在の過去1年分配金額(5.6177ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年分配金額(5.8669ドル、5.128ドル、4.4766ドル、2.8415ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来YOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの利回りのことです。【DIA】株を2021年10月14日の終値349.13ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

年間増配率は過去1年がマイナス4.2%、過去3年が3.1%、過去5年が4.6%、過去10年が7.1%でした。現在の利回りは1.61%です。

「分配金を再投資しない」「分配金を再投資しない(税引き後)」「分配金を再投資する」「分配金を再投資する(税引き後)」の4パターンで検証します

分配金を再投資しない場合のYOC

まずは分配金を再投資しない場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。スタート年は、現在の利回りの1.61%です。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(-4.2%)で推移すると、5年後のYOCは1.30%、10年後のYOCは1.04%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(7.1%)で推移すると5年後のYOCは2.26%ドル、10年後のYOCは3.18%です。

10年前に購入して配当再投資をしない場合の現在のYOCは約4.7%でしたね(6つ前の画像です)。現在【DIA】を買って過去10年増配率で推移した場合の10年後予想YOCは3.18%です。

結果が異なるのは、【DIA】の10年前の利回りが約2.4だったのに対して、現在の利回りが1.61%と差があるためです。現時点での利回りが高いかどうかが、将来YOCの伸びにとって重要です。

分配金を再投資しない場合(税引き後)のYOC

次に分配金を再投資しないケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は約28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは1.61%ではなく、税引き後の1.16%になります。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(-4.2%)で推移すると、5年後のYOCは0.93%、10年後のYOCは0.75%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(7.1%)で推移すると5年後のYOCは1.63%ドル、10年後のYOCは2.29%です。

分配金を再投資する場合のYOC

それでは分配金を年1回再投資する場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(-4.2%)で推移すると、5年後のYOCは1.38%、10年後のYOCは1.17%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(7.1%)で推移すると5年後のYOCは2.45%ドル、10年後のYOCは3.87%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)のYOC

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた場合のYOCをチェックしましょう。分配金は約28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは1.61%ではなく、税引き後の1.16%になります。

もっとも増配率の低い過去1年の増配率(-4.2%)で推移すると、5年後のYOCは0.98%、10年後のYOCは0.82%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率(7.1%)で推移すると5年後のYOCは1.73%ドル、10年後のYOCは2.64%です。

 

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まとめ

ニューヨーク・ダウ連動型ETF【DIA】は、同じく米国の主要指数であるS&P500連動型ETF【VOO】と比べると、組込銘柄数が少なく、経費率が高く、トータルリターンもやや劣っています。

ただし、毎月分配型で、しかも利回りや過去の分配金額はインデックス系ETFの中では高いので、インカム狙いとしては悪くないです。

なお、次回は11月19日が権利落ちの予定で、その前日までに保有していれば分配金がもらえます。