バンガード・S&P500連動ETF【VOO】が2021年3月の分配金1.2625ドルを発表。前年同期から7.2%の増配

バンガード社のバンガード・S&P500連動ETF【VOO】が、2020年3月24日に分配金を発表しました。1.2625ドルです。1年前の同期は1.178ドルでしたので、1年前の同期との比較では7.2%の増配です。

分配金利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2021年3月24日の終値は357.42ドル、過去1年の分配金額は5.3872ドルなので、利回りは1.51%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに、計算します。

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基本情報を確認しよう

【VOO】は米国の主要業種を代表する500銘柄で構成されるS&P500指数への連動を目指すETFです。

下の表は米国を代表する市場全体系の4つのETFの基本情報です。【DIA】はニューヨークダウ連動のため、30銘柄と少ないです。【VIG】は増配ETFですが、長期のリターンが【VOO】や【VTI】と似ているために加えました。

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【VOO】の過去の分配金と増配率は?

【VOO】が設定されたのは2010年9月です。下の表は過去の分配金の一覧です。

今回の【VOO】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との分配金額の比較です。今回が1.2625ドル、前年の同期が1.178ドルなので7.2%の増配になります。また、前年同期との過去1年分配金額の比較では、今回が5.3872ドル、前年の同期が5.2938ドルなので、1.8%増配となります。

※背景がになっているのが減配です

【VOO】の年間分配金額と年間増配率は?

【VOO】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。年間の増配率は5%以上が続いていましたが、2020年は前年を5%ほど下回りました。

【VOO】の期別分配金は?

今回の分配金1.2625ドルは、前年の同時期と比較すると増えています。ただし、前々年の同時期よりは少ないですね。

【VOO】の過去1年分配金額を棒グラフで確認しよう

過去1年分配金額を棒グラフにして、【VOO】の株価と比較しました。過去1年分配金額の伸びと株価の動きは、結構連動しています。2020年6月以降は株価は急上昇しましたが、過去1年分配金額は横ばいです。

【VOO】の分配金額を棒グラフで確認しよう

こちらは期ごとの分配金額を株価と比較したものです。デコボコしていますが、順調に伸びています。ただ、2019年以降は足踏み状態といえそうです。

 

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今年に入ってからの利回りは?

2020年以降の【VOO】の株価と利回りを見てみましょう。過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。2020年の年初は利回りが1.8%台でしたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが約2.6%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を大幅に上回り、利回りは1.51%です。

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現在の【VOO】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく5.3872ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ5.3872ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.1%ごとに株価を出しました。今後【VOO】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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【VOO】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VOO】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。

2021年3月24日の終値は357.42ドル、過去1年の分配金額は5.3872ドルなので、現在の利回りは1.51%です。過去5年の平均利回りは約1.87%です。過去5年で株価は右肩上がりで、増配もしていますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年4月に買っていたら、現在YOCは約2.9%になっていました。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

全米ETF【VTI】、ニューヨークダウ連動ETF【DIA】、連続増配ETF【VIG】とトータルリターンを比較します。2011年3月から2021年2月までの10年を比べます。

2011年3月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年2月には【VTI】が3万5200ドル、【VOO】が3万5000ドル、【DIA】は3万1800ドル、【VIG】は3万1000ドルになっていました。4つとも似たようなチャートですが、【VTI】と【VOO】がわずかに優勢です。

 

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去1年では結構差がつきました。【VTI】と【VOO】が好調です。【VIG】は過去3カ月がよくないです。暴落には強いですが、上昇相場だと伸びがイマイチなんですよね。

過去の分配金はどのくらいか?

2011年3月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

4つのETFともに似たような伸び具合ですね。【DIA】がわずかに優勢です。【VOO】は2020年は527ドルになりました。

 

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【VOO】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(5.3872ドル)と1、3、5、9年前の同時期の過去1年分配金額(5.2938ドル、4.4536ドル、3.953ドル、2.406ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの分配金利回りのことです。【VOO】株を2021年3月24日の終値357.42ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間分配金額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間分配金額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

年間増配率は過去1年が1.8%、過去3年が6.5%、過去5年が6.4%、過去9年が9.4%でした。現在の利回りは1.51%です。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが1.51%なので、年間分配金額は151ドルです。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は162ドル、10年目の分配金額は176ドルになります。もっとも成績の良い過去9年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は212ドル、10年目の分配金額は337ドルになりそうです。分配金額337ドルはYOC(購入額に対する利回り)3.37%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は170ドル、10年目の分配金額は197ドルになります。もっとも成績の良い過去9年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は229ドル、10年目の分配金額は390ドルになりそうです。分配金額390ドルはYOC(購入額に対する利回り)3.90%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は151ドルではなく、税引き後の109ドルになります。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は121ドル、10年目の分配金額は137ドルになります。もっとも成績の良い過去9年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は162ドル、10年目の分配金額は270ドルになりそうです。分配金額270ドルはYOC(購入額に対する利回り)2.70%です。

 

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【VOO】のセクター別のファンド構成比は?

【VOO】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。GICS(Global Industry Classification Standard)による分類です。情報技術の割合が最も多く、27.4%と全体の4分の1以上を占めています。以下、ヘルスケア、一般消費財、金融、通信サービスと続いています。データは2021年2月28日のものです。

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【VOO】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VOO】の組込比率0.5%以上の上位40銘柄です。ベンチマークはS&P500指数です。上位40銘柄で全体の48.6%を占めています。構成銘柄数は全部で509銘柄です。組込順位や構成比は2021年2月末日、それ以外は3月15日のデータです。

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2020年4月以降の上位銘柄は?

2020年4月以降の組込比率0.5%以上の銘柄の推移です。先月との比較では、テスラ【TSLA】の比率が下がりました。エクソン・モービル【XOM】やシェブロン【CVX】などエネルギー銘柄が好調ですね。

 

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【VOO】組込上位銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VOO】の組込上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当【VYM】【HDV】【SPYD】、市場全体系【VIG】【VOO】【VTI】【DIA】、ハイテク【QQQ】【VGT】への組込比率(%)をまとめました。

言うまでもないことですが【VOO】と【VTI】はそっくりですね。組込銘柄数が少ない分だけ、【VOO】のが各銘柄の組込比率が大きいです。【QQQ】はこの両ETFと上位7銘柄が同じで、いわゆる「GAFAMテスラ」です。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年2月末、その他のETFは3月12日、【HDV】は3月23日のデータをもとにしています。バンガードのETFの組込比率が低すぎるものは対象外にしました。【DIA】と【SPYD】の組込比率はそれほど重要ではありません。

 

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まとめ

【VOO】の今回の分配金はまずまずでした。2020年の年間トータルが前年2019年をわずかに下回っただけに、今年は挽回してもらいたいですね。

なお、例年通りだと、次回は6月29日が権利落ちの予定で、その前日までに購入すれば分配金がもらえます。

 

 

 

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