BDC最大規模のエイリス・ キャピタル【ARCC】の2023年9月配当は0.48ドル

スポンサーリンク
※当サイトには広告が含まれています
※当サイトには広告が含まれています

BDC銘柄の最大規模を誇るエイリス・ キャピタル【ARCC】の2023年9月配当は、前回と同じ0.48ドルです。なお、特別配当(追加配当)はありません。

【ARCC】の2023年8月8日の終値は19.64ドル、年間配当は1.92ドルの予定で、利回りは9.78%です。

※このページでの利回りは直近の配当が1年続いたものと仮定して計算します。なお、追加配当(特別配当)を含めません


ウィブル証券
ウィブル証券では初回入金&取引キャンペーン、お友達紹介キャンペーンなどを実施中【PR】

 

スポンサーリンク

エイリス・キャピタル【ARCC】の過去の配当、年間増配率

エイリス・キャピタル【ARCC】は、年4回の配当を支払っています。次回の配当落ちは9月14です。背景が黄色の部分は追加配当です。

「対前期増減率」を見ると、マイナスになったのが、2009年6月の1回だけです。リーマンショックによる減配ですね。また、背景が水色の部分が通常配当の増配を意味しています。

※過去1年配当は通常配当のみの計算です

 

エイリス・キャピタル【ARCC】の配当の推移は?

下のグラフは期別の配当です。基本的に配当落ちの月を基準にしています。通常配当はリーマン・ショック前の影響で2009年6月に0.35ドルに減ったあと、少しずつ増えています。現在は0.48ドルになり、リーマンショック前を上回りました。

2022年は3回増配して、いずれも特別配当(追加配当)がありました。2023年は今のところ特別配当(追加配当)はありません。

※増配率は2023年9月を起点とした過去1年配当と、○年前の過去1年配当を比較して計算しました。通常配当のみの比較です

 

エイリス・キャピタル【ARCC】の年間配当額は?

株価と配当(通常配当のみ)の比較です。株価は2021年を除いて年末のものです。リーマン・ショック時の2008年に株価は大暴落しましたが、配当は減少は軽微でした。その後株価は急回復し、配当も少しずつ増えていきました。2022年の年間の配当(通常配当のみ)は、リーマン・ショックの2008年を上回りました。

2023年、あと1回12月がある予定です。

 

エイリス・キャピタル【ARCC】の増配率は?

増配率を1年ごとにまとめました。通常配当のみです。ほぼ横ばいで、何年かに一度わずかに増配するペースです。【ARCC】は業績が好調でもあまり通常配当は増やさず、追加配当で対応することが多かったですが、2022年は通常配当をかなり増やしました。

 

スポンサーリンク

最近のエイリス・キャピタル【ARCC】の株価と配当利回りは?

2020年1月以降のエイリス・キャピタル【ARCC】の株価と配当利回りを見てみましょう。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年の年初の配当利回りは約8.6%でしたが、2月半ば以降は急降下したため、3月後半に約19.8%まで上がりました。その後、株価はコロナ・ショック前を上回った後は、伸び悩んでいます。2023年8月9日の利回りは9.78%です。

※配当利回りは通常配当のみで計算しています

 

スポンサーリンク

エイリス・キャピタル【ARCC】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去にエイリス・キャピタル【ARCC】を買った場合、取得価格に対する配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、少しアバウトです。

2023年8月9日の終値は19.64ドル、1年配当金額は1.92ドルなので、現在の配当利回りは9.78%です。過去10年の平均配当利回りは約9.3%です。過去10年の株価はあまり変化はなく、増配は多少しています。

10年前の2013年8月に買っていたら、現在YOCは約10.9%になっており、5年前の2018年8月に購入していると、現在YOCは約11.0%になっていました。

 

スポンサーリンク

BDCとは?

BDCとは「Business Development Company」の略で、銀行から融資を受けられない新興企業や中小企業の事業開発に金融面を中心にサポートする投資会社です。クローズド・エンド型のファンドであり、ニューヨーク証券取引所ナスダック証券取引所などに上場しています。

新興企業は不安定ですが、成長すると莫大な利益をもたらす可能性があります。創業時のグーグルやアップルなどもBDCから支援を受けていました。

 

BDCに対する規制は?

BDCは利益の90%以上を配当に充てることで、法人税の免除を受けています。そのため高配当を実現できるので、インカム投資家に人気です。REITと似ていますね。

また、資産の70%を法律で定められた適格投資対象にすること、1銘柄当たりの構成比率を全体の25%以下に抑えることなどが定められています。

 

スポンサーリンク

貸し出しのアセットクラスは?

2023年6月30日現在、ARCCのポートフォリオの時価総額は約215億ドルで、225の異なるプライベート・エクイティのスポンサーに支えられた466のポートフォリオ会社で構成されています。発行体の集中度、資産クラス、産業セクター、地理的な代表性などの観点から、多様なポートフォリオを有しています。

第一抵当権のシニアローンは約4割。若干リスクが高いですね。投資先は475社と、分散は利いています。

 

スポンサーリンク

投資先のセクターは?

投資先のセクターはかなり細かいですね。ソフトウエア(IT)が約22%、ヘルスケアが11%を占めています。それ以外でも商業・専門サービス、保険、耐久消費財・アパレル、金融、資本財、小売り・流通など、幅広いセクターが対象です。

 

スポンサーリンク

業績と予想

業績はどうでしょうか? 下のグラフはSeekingAlphaのデータです。売り上げは順調に伸びています。

「TTM」はTrailing Twelve Monthsの略で、直近12か月。2023年の第2四半期終了時点。つまり半分が経過したところですね。

 

EPSは堅調に増えています。2023年は好調のようです。

 

スポンサーリンク

BDCにはどんな銘柄があるのか?

下の表はBDC銘柄の中から規模の大きいものを選びました。【ARCC】は規模が最も大きいです。配当利回りは過去1年の配当から算出したものと、直近の配当を1年分に変換したものの2つを出しました。

DEレシオは自己資本に対する負債額を示すもので、財務の健全性やリスクを測る指標です。BDCの場合は、自己資本の2倍まで借り入れることが可能です。つまり2倍までならレバレッジをかけて商売できるという意味です。ここに挙げた大手BDCは、1倍前後なので、健全といえます。

NAV倍率は株価(Price)を純資産価値(Net Asset Value, NAV)で割った比率です。資本に対して株価が割高か割安かを示す値です。この数値が高いと、株価が過大評価されている可能性があります。エイリス・キャピタル【ARCC】は1倍をわずかに上回っており妥当です。

利回り(12カ月)は過去1年の配当から算出したものです。

配当利回り(直近)は直近の配当が今度1年続いたものとして算出しました。どちらも特別配当(追加配当)は含んでいません


ウィブル証券
ウィブル証券では初回入金&取引キャンペーン、お友達紹介キャンペーンなどを実施中【PR】



SBI証券や楽天証券など日本の主要証券会社ではBDC銘柄の取り扱いをやめてしまいました。「IG証券」などの海外証券会社なら購入可能です。

 

スポンサーリンク

株価やリターンなどを比較する

ここからはPORTFOLIO VISUALIZERを使って、【ARCC】とBDC銘柄の【MAIN】【HTGC】、そして高配当ETFの代表格【VYM】のデータを比較します。

 

株価推移を比較する

まずは10年間の株価推移を比べます。

2013年8月に1万ドル投資した場合、2023年7月末の株価は【VYM】が1万8700ドル、【MAIN】が1万3800ドル、【HTGC】が1万2000ドル、【ARCC】が1万1000ドルになっていました。高配当ETFの【VYM】の成績が素晴らしいですね。

 

トータルリターンを比較

分配金を再投資した場合のトータルリターンの推移です。税金や手数料は考慮しません。

2013年8月に8万ドル投資して、分配金を再投資した場合、2023年7月末には【HTGC】が3万2900ドル、【MAIN】が2万9700ドル、【ARCC】が2万8600ドル、【VYM】が2万5600ドルでした。

BDC銘柄は配当が多いため、株価推移に比べてトータルリターンは優秀です。【HTGC】がやや優勢で、【ARCC】は【MAIN】とほぼ互角です。

 

過去のトータルリターンを比較

過去1、3、5、10年のトータルリターンをグラフにしました。

過去3年以上のリターンを総合的に見ると、【HTGC】が素晴らしいです。【ARCC】はその次に優秀で、【VYM】を上回っています。

 

安定度などを比べよう

ETFの安定度などを比べます。

ETFの安定度などを比べてみましょう。「ボラティリティ」は株価の変動性です。「最大下落率」はマイナスの数値が小さいほど安定しています。どちらの値も0に近いほど安定していると言えます。

ボラティリティ、最大下落率ともに高配当ETF【VYM】が安定しています。【ARCC】は【MAIN】や【HTGC】よりは安定度が高いと言えます。

 

シャープレシオは?

続いて、シャープレシオとソルティノレシオをチェックしましょう。シャープレシオは同じリスクを取った場合のリターンで、投資効率の良さを数値化したものです。ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際のデータで、下落局面での強さを示しています。

どちらの値も【VYM】が素晴らしいです。BDC銘柄のシャープレシオやソルティノレシオは似た感じですが、【ARCC】がやや優勢です。

 

過去の分配金はどのくらいか?

10年前の2013年8月に1万ドル投資して配当を再投資した場合の年間でもらえる配当金の推移です。税金は考慮しません。

10年間の配当の合計は【HTGC】が1万7200ドル、【ARCC】が1万5300ドル、【MAIN】が1万3600ドル、【VYM】が5200ドルでした。

BDC銘柄で配当を再投資すれば、10年間でかなりの金額に増えます。【HTGC】はとくに素晴らしいです。【ARCC】も上々です。

 

スポンサーリンク

過去3、5、7、10年増配率を使った将来YOC予想

最後に、いま【ARCC】を購入したら、将来の利回り(YOC)がどのくらいになるのかをシミュレーションします。現在の配当利回りに過去の増配率を当てはめて計算していきます。

増配率は3、5、7、10年の4パターンを使います。「再投資しない。税引き前」という設定にします。

2023年8月8日の配当利回りは9.78%です。過去1年配当から出した利回りも9.78%です。

増配率は3年が6.3%、5年が4.6%、7年が3.4%、10年が2.4%です。

3年増配率(6.3%)で推移した場合は、10年目のYOC16.9%20年目のYOCは31.0%になります。

5年増配率(4.6%)で推移した場合は、10年目のYOC14.7%、20年目のYOC23.2%になります。

7年増配率(3.4%)で推移した場合は、10年目のYOC13.2%、20年目のYOC18.4%になります。

10年増配率(2.4%)で推移した場合は、10年目のYOC12.1%、20年目のYOC15.2%になります。

 

スポンサーリンク

まとめ

【ARCC】の2023年9月は通常配当のみで、前回と同額の0.48ドルです。2023年は特別配当(追加配当)はありませんげ、2022年12月にかなりの増配をしました。


ウィブル証券
ウィブル証券では初回入金&取引キャンペーン、お友達紹介キャンペーンなどを実施中【PR】



SBI証券や楽天証券など日本の主要証券会社ではBDC銘柄の取り扱いをやめてしまいました。「IG証券」などの海外証券会社なら購入可能です。