2024年2月終了時点でのアセット・アロケーションやポートフォリオの紹介と、保有銘柄の傾向と説明、将来の見通しです。
この1カ月で購入した商品は?
この1カ月で新規に購入した銘柄は、SPDR ブルームバーグ短期ハイ・イールド債券ETF【SJNK】、SPDR ポートフォリオ ハイ イールド債 ETF【SPHY】、NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信【1489】、上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)【1698】、NEXT FUNDS 野村株主還元70連動型上場投信【2529】、iシェアーズ 米国連続増配株 ETF【2014】です。
追加購入したのは、SPDRブラックストーン・シニアローンETF【SRLN】、バンガード 米国高配当株式ETF【VYM】、JPM NDAQ エクイティプレミア インカム ETF【JEPQ】、FT ダウジョーンズ グローバル配当 ETF【FGD】です。
この1カ月で売却したした商品は?
売却したのは、バンガード 米国長期債券 ETF【BLV】、グローバルX スーパーディビィデンド世界株【SDIV】です。【BLV】は新NISAの購入資金を作るために売りました。【SDIV】は株価とリターンが良くないので売って、【SPHY】の新規購入資金にしました。
アセット・アロケーションは?
大雑把なアセット・アロケーションです。「日米以外株」の中に、わずかですが米国株と日本株が含まれています。
1カ月前からの変化は、債券が11.0%から8.7%に減りました。【BLV】を売却したからですね。日本株は16.4%から18.9%まで増えました。新NISAでいくつか購入したためです。
株式のセクター比率は?
株式ETFの中身をGICSに基づいてセクター分類し、個別銘柄と合わせてセクター分けをしました。金融が最多で22.3%で、資本財が16.4%、情報技術が11.2%、ヘルスケアが10.8%、一般消費財が9.4%、生活必需品が8.1%と続いています。
先月との比較では、情報技術がヘルスケアを抜いて3番手に浮上しました。資本財は15.5%から16.4%に増えました。日本株ETFを購入した影響ですね。
※BDC銘柄は金融に入れました
ETFを種類別に分けたポートフォリオ
ETFを種類ごとに分けました。外貨建て口座はETFが23銘柄、BDC銘柄が15銘柄、米国個別株が15銘柄の計53銘柄です。【PFFD】【YYY】【SRLN】はETF(債券)に入れています。円建て口座はETFが7、日本個別株が9銘柄の計16銘柄です。合わせて69銘柄ですね
それなりに安全で、高配当と増配の両方を狙える【VYM】が現在7.8%で最多です。それ以外のETFは1銘柄あたり最大で全体の5%に収めようと考えています。現在【VYM】以外で5%を超えているのは【HDV】で5.2%です。
超高配当ETFは最終的に1銘柄あたりの上限は2%が目標です。【QYLD】が2.9%と少し比率が高いですね。
※東証ETFが米国ETFと同じ場合は、このグラフでは1つにまとめています
ポートフォリオの将来像
新NISAで日本株配当系ETFを購入したので、先月から変更しました。最終的には、米国配当系ETFを27.5%、債券ETF、カバードコールETF、BDC、米国個別株、日本個別株を10%ずつ、米国インデックス&低配当ETF、米国外ETFを7.5%ずつ、日本配当系ETFを5%、米国不動産ETFを2.5%にしようと考えています。
分配金利回りの高いカバードコールはついつい買いたくなりますが、上限は10%に抑えたいですね。
全保有銘柄と比率
全保有銘柄をカテゴリ別に並べたものです。銘柄ごとの比率、小分類(カテゴリ)の比率も右端にあります。小分類内の並びはティッカーコードのアルファベット順です。
保有銘柄を比率の高い順に並び替える
比率の高い順に並び替えました。【VYM】が7.8%で首位。【HDV】が5.2%で続いています。
小分類の「米国配当系ETF」が上位10位以内に5銘柄すべてあります。高配当で増配傾向、株価も右肩上がりなので、ポートフォリオの主力です。
種類ごとに、銘柄の比率とYOCをチェック!
ここからは種類ごとに比率やYOCなどを見ていきます。まずは表の見方です。
「債券ETF」の横に書いてある数値は、合計比率。つまり、債券ETFの合計比率が10.8%という意味です。その下の数値は、各銘柄やETFの比率です。
左から2列目の「分配頻度」は年何回、分配金や配当が出るかという意味です。「12」なら毎月分配型です。右から3列目の分配金利回りは現時点での利回り。ETFの場合は、過去1年分配金を現在の株価で割って計算します。個別銘柄の場合は直近の配当を1年換算したものを使用します。
右から2列目の元本利回り(YOC)は、現在の過去1年分配金を取得価格で割って計算したものです。自分利回りとも言います。株価が安い時期に買って、増配すれば、YOCは上がります。
一番右の「YOC-利回り」は、YOCが現在利回りよりも高いかどうかです。赤字がマイナスです。この数値は外貨建て口座の場合は、円換算せずにドルのままで計算しています。
債券ETFは全体の8.7%です。高配当ETFが多く、全て毎月分配型なので、FIRE向けの商品と言えますね。
【BLV】を売却したので、先月の11.3%から大きく減りました。新たに【SJNK】と【SPHY】を購入しました。この2ETFは少しずつ買い増していこうと思います。
【SPHY】は、米国ハイイールド債が対象のETFです。経費率が0.05%と低いのが特徴です。
王道インデックスはコロナ・ショックの頃に購入
続いて「米国インデックス&低配当ETF」。【DIA】【VTI】などのインデックスと、配当系の中で分配金利回りの低い【VIG】です。3つのETFともに、一番右側の「YOC-利回り」が好調です。
この3つのETFは、コロナ・ショックのあった2020年頃に購入しました。2021年以降は追加購入していません。そのため、YOCは上がっています。いずれも増配傾向なので、こういう銘柄をいかに早く仕込むかがポイントですね。
【VTI】は全米を対象としたETF。2023年の年間分配金は3.413ドル。前年より7.2%増でした。2024年最初の分配金は、3月22日が権利落ちです。
米国配当系ETFはポートフォリオのコア
次は「米国配当系ETF」。全体の23.2%を占めており、ポートフォリオの中心です。保有比率は【VYM】が7.8%で全体の1位、【HDV】は5.2%で全体の2位です。
この両銘柄は2020年と2021年を中心に購入したので、YOCは高くなっています。【VYM】は特定口座で保有していますが、新NISAでも少し買いました。
【DVY】は新NISAで保有。【SDY】は旧NISAにあるので、来年新NISAにスライドする予定です。
【DGRO】は5年以上継続して配当が成長している米国株が対象のETF。日本の証券会社では購入できませんが、2024年1月に【2014】東証版DGROが上場しました。新NISA成長投資枠でも購入可能です。
高い利回りが魅力のカバードコールETF
お次は「カバードコールETF」。オプション取引を使って、分配可能な収益を確保するETFです。
いずれも分配金利回りが高いので、魅力的ですが、保有比率は各銘柄上限2%ぐらいにしたいものです。【2865】と【2868】は円建て、東証版【QYLD】【XYLD】です。
こちらはJEPQの株価と分配金の比較。ちょうど二桁差があるので、棒グラフが株価に到達していれば、月利1%、年利12%ほどになります。2024年3月は0.3804ドル。先月より11.4%増でした。分配金は0.4ドルを超えてもらいたいものです。
不動産は近年やや不調
「米国不動産ETF」は【XLRE】のみです。
【XLRE】はS&P500の不動産セクターが対象のETF。組入銘柄は約30銘柄と少なく、少数精鋭です。
【XLRE】の分配金推移です。2023年12月は0.4208ドル。年間分配金は直近3年はあまり変化がないですね。2024年最初の分配金は、3月18日が権利落ちです。
米国以外を保有して分散投資
「米国外ETF」は全体の5.8%で、4つのETFです。上から【DEM】が新興国高配当、【FGD】が先進国高配当、【VXUS】が米国を除く世界全体が対象のETFです。
【FGD】は先進国が対象の高配当ETFなので、米国も10%ほど含まれています。便宜上、このカテゴリに入れました。
【DEM】は新興国が対象の高配当ETF。2023年12月の分配金は0.315ドル。年間分配金は2.235ドルで前年より27.2%減です。分配金は少し不安定ですね。2024年最初の分配金は、3月22日が権利落ちです。
ウィブル証券で購入不可能となったBDC銘柄
下の表はBDC銘柄。全部で15銘柄。全体に対して11.6%ですね。
BDCとは新興企業や中小企業の事業開発に金融面を中心にサポートする投資会社です。利益の90%以上を配当に充てるため、配当利回りはかなり高いです。
※増配率は特別配当は含めず
ブルー・アウル・キャピタル【OBDC】は、増配を発表しました。0.35ドルから0.37ドルになります。追加配当0.08ドルもあります。次回の権利落ちは3月28日。
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最近は購入していない米国個別株
続いて、米国の個別株です。全部で15銘柄。全体に対して14.0%ですね。【BTI】は欧州個別株ですが、便宜上ここに入れておきます。
最近はETFばかり買っているので、ここ2年ほどは買っていません。スピンオフなどで一般口座行きになるたびに売っています。
ほとんどが増配銘柄なので、YOCは高くなっています。アッヴィ【ABBV】は現在の配当利回りが3.5%で、YOCは8.1%と高くなりました。ブロードコム【AVGO】は現在の配当利回りが1.5%で、YOCは6.9%。どちらも2019年と2020年に購入して、ここまで上がっています。すさまじい増配率です。
※増配率は直近の過去1年配当と〇年前の同時期を比較して計算
ブロードコム【AVGO】は2023年12月に増配を発表しました。配当が4.6ドルから5.25ドルになります。14.1%増です。
日本配当系ETFは新NISA成長投資枠で新規購入
2024年から新NISAの成長投資枠で購入を開始しました。全部で3銘柄あり、比率は1.6%です。
【1698】は長期実績のあるETF。ポートフォリオを決算月ごとに分けることで、年4回の分配金の差を少なくしています。3月決算の多い日本株の弱点をフォローしたETFと言えます。
日本の個別株は、かなり前に買った銘柄が目立つ
最後は日本個別株。全部で9銘柄あり、比率は17.3%です。日本株は10数年前に購入したものと、3年ほど前に購入したものの2パターンあります。10数年前に購入して、保有し続けた銘柄のYOCは素晴らしいですね。
加賀電子【8154】のYOCは21.9%と高くなりました。三井物産【8031】は14.2%、三菱商事【8058】は12.8%、アイナボ【7539】は9.3%です。いずれも10数年前に購入した銘柄です。
※2024年は予想です。増配率は2024年12月期の過去1年配当と、○年前を比較して計算
キヤノン【7751】の配当は2020年に半分に減りました。その後徐々に回復し、2024年の年間配当の予想は150円。あと少しで最盛期と同じ額に戻ります。
分配金利回り(配当利回り)とYOCは?
配当利回り(分配金利回り)と、YOC(Yield On Cost/投資元本に対する利回り)は以下の通りです。加重平均です。
・ドル建て口座の配当利回りは5.52%、YOCは6.24%
・円建て口座の配当利回りは3.03%、YOCは6.68%
・全口座の配当利回りは5.01%、YOCは6.29%
新NSAの成長投資枠用に、日本株高配当ETF(分配金利回り3%前後)を購入したため、円建て口座の配当利回りやYOCは少し下がりました。
ETFの運用会社は?
ETFの運用会社の比率も調べました。ステートストリートが、バンガードを交わして首位に立ちました。【BLV】を売った影響が大きいですね。野村アセットや日興アセットなど日本の運用会社が新登場です。
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今後の予定
3月は先月新規購入した【SPHY】を中心に買い増そうかなと考えています。
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