人気高配当ETF【VYM】の2020年10月末のデータが更新されたので検証してみた

バンガード社のETFは公式サイトで月1回更新されます。月末のデータが、翌月の15日頃に反映されます。今回2020年10月末のデータが更新されましたので、バンガード 米国高配当株式ETF【VYM】の組込銘柄の変化や傾向について検証します。ちなみに経費率は年0.06%です。

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【VYM】のセクター別のファンド構成比は?

【VYM】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。バンガードの公式サイトではICB(Industry Classification Benchmark)で分類されていますので、これをGICS(Global Industry Classification Standard)に変換しました。金融の割合が最も多く、ヘルスケア、生活必需品、情報技術と続いています。やや金融セクターが多い印象です。

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【VYM】にはどんな銘柄が組み込まれているのか?

【VYM】の保有銘柄数は413銘柄です。組込銘柄の一覧を円グラフにしました。組込比率1%以上の銘柄は29あり、全体の約52.0%を占めています。組込比率1%未満は384銘柄で全体の約48.0%、円グラフの白い部分です。

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【VYM】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VYM】の組込比率1%以上の銘柄です。ベンチマークのFTSEハイディビデンド・イールド・インデックスが時価総額加重平均で構成される株式指数なので、ほぼ時価総額の大きい順に並んでいます。データの中身は2020年10月末時点のものです。

 

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過去7カ月の組込比率1%以上の銘柄比較

最近7カ月間の組込比率1%以上の銘柄の比較です。先月との比較では、インテル【INTC】、アムジェン【AMGN】が比率を下げ、クアルコム【QCOM】の比率が上がっています。

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【VYM】上位29銘柄は主要ETFに組み込まれているのか?

【VYM】の組込比率1%以上の29銘柄は、他のETFには組み込まれているのでしょうか? その一覧が下の表です。左から高配当【VYM】【HDV】【SPYD】【DVY】、連続増配【VIG】、S&P500【VOO】、米国全体【VTI】、ダウ30平均【DIA】、ナスダック100【QQQ】です。表内の数字は組込順位一番上の行をクリックすると、その項目の順番に並び直します。同じ箇所を続けてクリックすると数値の大小が逆になります。試してください。

※「Tik」はティッカー・コード、「配利」は配当利回りです。配当利回りは2020年10月末の株価から算出しました。【SPYD】は7月の時点で均等に組込、【DIA】は株価の高い順が組込順位なので、この2つの組込順位はあまり重要ではありません。

Tik 配利 VYM HDV SPYD DVY VIG VOO VTI DIA QQQ
JNJ 3.0 1 3 4 8 8 13
PG 2.3 2 3 9 9 15
JPM 3.7 3 12 12 21
VZ 4.4 4 4 45 30 16 17 25
PFE 4.3 5 6 56 40 22 23
WMT 1.6 6 1 23 24 14
T 7.7 7 10 25 25
CMCSA 2.2 8 9 24 26 11
MRK 3.2 9 10 60 24 26 24
INTC 3.0 10 89 27 28 28 14
KO 3.4 11 7 44 30 30 26
PEP 3.1 12 8 11 31 33 13
BAC 3.0 13 32 32
MCD 2.4 14 64 13 33 34 7
CSCO 4.0 15 9 35 44 30 15
ABBV 6.1 16 55 36 36
NEE 1.9 17 69 16 39 39
QCOM 2.1 18 20 17 41 41 17
XOM 10.7 19 2 78 16 43 42
AVGO 3.7 20 11 40 40 19
CVX 7.4 21 5 72 24 45 46 23
TXN 2.8 22 12 19 46 47 20
BMY 3.1 23 13 21 47 48
AMGN 3.0 24 48 49 4 21
LIN 1.8 25 52 53
UPS 2.6 26 19 53 56
PM 6.8 27 61 5 54 57
LLY 2.3 28 56 54
IBM 5.8 29 69 26 59 60 20

ファンドオーバーラップで他のETFとの比較する

ファンドオーバーラップを使って、他のETFとの重複割合を調べてみましょう。以下のようになりました。【VYM】は組込銘柄数が413と分散が利いているため、【HDV】【SPYD】【DVY】など高配当ETFに組み込まれている銘柄は、かなりの確率で【VYM】にも含まれています。このあたりが、高配当ETFを保有するなら【VYM】一本でいいと言われる所以かもしれません。

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【VYM】の配当はどう変化したか?

【VYM】は年4回配当が支払われます。3、6、9、12月に配当落ちがあり、その数日後に振り込まれます。2020年6月の配当は前年同期を大きく上回りましたが、9月の配当は前年同期を下回りました。今のところ、2020年は前年と同じぐらいですね。

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年に入ってからの【VYM】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは3.1%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが4.5%まで上昇しました。現在は株価がある程度回復して、配当利回りは3.22%です。

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【VYM】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VYM】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、やや大雑把です。

2020年11月16日の終値は89.4ドル、過去1年の配当金額は2.8756ドルなので、現在の配当利回りは約3.22%です。過去5年の平均配当利回りは約3.1%なので、現在は高水準です。過去5年で株価はあまり変化はありませんが、増配していますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年1月に買っていたら、現在YOCは約4.43%になっていました。

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【VYM】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(2.9567ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年配当金額(2.6869ドル、2.306ドル、2.053ドル、1.08ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VYM】株を2020年11月16日の終値89.4ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。


年間増配率は過去1年が2.6%、過去3年が5.8%、過去5年が6.4%、過去10年が10.1%でした。現在の配当利回りは3.22%です。もっとも増配率が低い過去1年のペースで増配が続くと10年後のYOCは4.2%、20年後のYOCは5.4%になります。もっとも増配率が高い過去10年の増配と同じだと10年後のYOCは8.4%、20年後のYOCは22.0%になります。どの期間の増配率を当てるかで、将来YOCは異なる結果になりましたが、元の配当利回りがまずまず高いので、悪いシナリオでもそれなりに期待できそうです。

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まとめ

いかがでしたか? 最近は高配当銘柄の株価が上がってきており、なかなか買い時が難しいですね。将来の値動きを予測するのは不可能ですので、株価を気にせずに定期的にコツコツ買い増すのが良さそうな気もします。

 

 

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