人気高配当ETF【VYM】の2020年9月末のデータが更新されたので検証してみた

バンガード社のETFは公式サイトで月1回更新されます。月末のデータが、翌月の15日頃に反映されます。今回2020年9月末のデータが更新されましたので、バンガード 米国高配当株式ETF【VYM】の組込銘柄の変化や傾向について検証します。

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【VYM】のセクター別のファンド構成比は?

【VYM】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。バンガードの公式サイトではICB(Industry Classification Benchmark)で分類されていますので、これをGICS(Global Industry Classification Standard)に変換しました。金融の割合が最も多く、ヘルスケア、生活必需品、情報技術と続いています。どのセクターも満遍なく組み込まれている印象です。

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【VYM】にはどんな銘柄が組み込まれているのか?

【VYM】の保有銘柄数は413銘柄です。組込銘柄の一覧を円グラフにしました。組込比率1%以上の銘柄は29あり、全体の約53.4%を占めています。組込比率1%未満は384銘柄で全体の約46.6%、円グラフの白い部分です。

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【VYM】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VYM】の組込比率1%以上の銘柄です。ベンチマークのFTSEハイディビデンド・イールド・インデックスが時価総額加重平均で構成される株式指数なので、ほぼ時価総額の大きい順に並んでいます。データの中身は2020年9月末時点のものです。

 

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過去6カ月の組込比率1%以上の銘柄比較

最近6カ月間の組込比率1%以上の銘柄の比較です。先月との比較では、あまり変化はありません。5カ月前の4月30日との比較ではエクソン・モービル【XOM】が2.20%から1.47%に、シェブロン【CVX】が1.96%から1.36%に減りました。エネルギーセクターが冴えませんね。

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【VYM】上位29銘柄は主要7ETFには組み込まれているのか?

【VYM】の組込比率1%以上の29銘柄は、他のETFには組み込まれているのでしょうか? その一覧が下の表です。左から高配当【VYM】【HDV】【SPYD】【DVY】、連続増配【VIG】、S&P500【VOO】、米国全体【VTI】、ダウ30平均【DIA】、ナスダック100【QQQ】です。表内の数字は組込順位一番上の行をクリックすると、その項目の順番に並び直します。同じ箇所を続けてクリックすると数値の大小が逆になります。試してください。

※「Tik」はティッカー・コード、「配利」は配当利回りです。配当利回りは2020年9月末の株価から算出しました。【SPYD】は7月の時点で均等に組込、【DIA】は株価の高い順が組込順位なので、この2つの組込順位はあまり重要ではありません。

Tik 配利 VYM HDV SPYD DVY VIG VOO VTI DIA QQQ
JNJ 2.7 1 3 4 8 8 13
PG 2.3 2 3 9 9 15
JPM 3.7 3 15 16 22
VZ 4.2 4 4 45 30 16 17 25
INTC 2.6 5 81 21 22 26 12
CMCSA 2.0 6 9 23 24 13
MRK 2.9 7 10 61 24 25 23
PFE 4.1 8 5 48 32 25 26
T 7.3 9 1 67 9 26 27
WMT 1.5 10 1 27 28 14
PEP 3.0 11 9 10 29 30 14
KO 3.3 12 44 30 31 27
BAC 3.0 13 31 32
CSCO 3.7 14 8 33 38 29 16
MCD 2.3 15 55 13 34 34 5
ABBV 5.4 16 71 37 37
AMGN 2.5 17 13 38 39 4 21
XOM 10.1 18 2 75 12 40 41
AVGO 3.6 19 5 39 40 17
BMY 3.0 20 18 45 45
NEE 2.0 21 68 20 44 46
CVX 7.2 22 6 74 33 46 47 24
QCOM 2.2 23 24 21 48 49 18
TXN 2.9 24 12 22 49 50 20
LIN 1.6 25 51 53
LLY 2.0 26 53 51
UPS 2.4 27 18 52 55
PM 6.4 28 54 5 54 56
IBM 5.4 29 60 19 57 58 20

ファンドオーバーラップで他のETFとの比較する

ファンドオーバーラップを使って、他のETFとの重複割合を調べてみましょう。以下のようになりました。【VYM】は組込銘柄数が413と多いため、【HDV】【SPYD】【DVY】など高配当ETFに組み込まれている銘柄は、かなりの確率で【VYM】にも含まれています。IT系のETF【QQQ】や【VGT】は、【VYM】と重複率が低いですね。

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年に入ってからの【VYM】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは3.1%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが4.5%まで上昇しました。現在は株価がある程度回復して、配当利回りは3.46%です。

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【VYM】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VYM】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、やや大雑把です。

2020年10月21日の終値は82.63ドル、過去1年の配当金額は2.8756ドルなので、現在の配当利回りは約3.48%です。過去5年の平均配当利回りは約3.1%なので、現在は高水準です。過去5年で株価はあまり変化はありませんが、増配していますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年1月に買っていたら、現在YOCは約4.43%になっていました。

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【VYM】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(2.9567ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年配当金額(2.6869ドル、2.306ドル、2.053ドル、1.08ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VYM】株を2020年10月21日の終値82.63ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。


年間増配率は過去1年が2.6%、過去3年が5.8%、過去5年が6.4%、過去10年が10.1%でした。現在の配当利回りは3.48%です。もっとも増配率が低い過去1年のペースで増配が続くと10年後のYOCは4.5%、20年後のYOCは5.9%になります。もっとも増配率が高い過去10年の増配と同じだと10年後のYOCは9.1%、20年後のYOCは23.8%になります。どの期間の増配率を当てるかで、将来YOCは異なる結果になりました。

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まとめ

いかがでしたか? 上位組込銘柄の変化はほとんどありませんでした。安定しているといえます。

 

 

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