米国以外が対象のETF【VXUS】が前年同期比6%の減配

バンガード社のバンガード・トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)ETF【VXUS】が、2020年12月17日に配当金を発表しました。0.5903ドルです。1年前の同期は0.6281ドルでしたので、1年前の同期との比較では6.0%の減配です。

配当利回りを過去1年間の配当金額から算出すると、2020年12月24日の終値は59.36ドル、過去1年の配当額は1.2867ドルなので、配当利回りは2.17%になります。

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【VXUS】の過去の配当金と増配率は?

【VXUS】が設定されたのは2011年1月です。下の表は過去の配当金の一覧です。

配当利回りの計算方法は、年4回配当金を支払う個別銘柄では、最新の配当金額を4倍した額が年間配当額となり、それを株価で割って配当利回りが算出されます。

ところがETFの場合は、組み込まれている銘柄によって配当金を払うタイミングが異なるため、期によってバラバラになります。そこで、最新の配当金と過去3回の配当金を足した数字、つまり過去1年分の配当額が年間配当額となり、それを元に配当利回りが算出されることが多いです。

今回の【VXUS】の配当が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との配当額の比較です。今回が0.5903ドル、前年の同期が0.6281ドルなので6.0%減配になります。また、前年同期との過去1年配当額の比較では、今回が1.2867ドル、前年の同期が1.7047ドルなので、24.5%減配となります。

※背景がになっているのが減配です

【VXUS】の年間配当額と年間増配率は?

【VXUS】の配当金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。2020年は前年から24.5%も減りました。

【VXUS】の期別配当は?

2020年は、6月の配当が前年同期を大きく下回りました。そのため、1年間のトータルで2019年を下回りました。2015年に次ぐ少なさです。

【VXUS】の過去1年配当額を棒グラフで確認しよう

先ほどの表の過去1年配当額を棒グラフにして、【VXUS】の株価と比較しました。過去1年配当額は、株価とある程度は連動していましたが、2020年は配当が停滞して、株価は上昇しました。

【VXUS】の配当額を棒グラフで確認しよう

こちらは期ごとの配当額を株価と比較したものです。6月と12月の配当が多い傾向にありますが、2020年だけは6月の配当が少なかったです。

 

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年に入ってからの【VXUS】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは3.0%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月18日には配当利回りが4.6%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を上回り、配当利回りは約2.17%です。

 

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現在の【VXUS】の株価と配当利回りの関係は?

年間配当額が現在と同じく1.2867ドルで変わらなかったら、配当利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間配当額が現在と同じ1.2867ドルが続いた場合の、配当利回りと株価の相関図です。配当利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後【VXUS】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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【VXUS】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VXUS】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、やや大雑把です。下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)です。

2020年12月24日の終値は59.36ドル、過去1年の配当金額は1.2867ドルなので、現在の配当利回りは約2.17%です。過去5年の平均配当利回りは約2.84%です。過去5年で株価は横ばいで、配当も上がったり下がったりなので、早い時期に買ってもそれほどYOCは上がりません。2016年2月頃に買っていたら、現在YOCは3.1%前後になっていました。

 

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【VXUS】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(1.2867ドル)と1、3、5、9年前の同時期の過去1年配当金額(1.7047ドル、1.5531ドル、1.276ドル、1.291ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。

YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VXUS】株を2020年12月24日の終値59.36ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。

年間増配率は過去1年がマイナス24.5%、過去3年がマイナス6.1%、過去5年が0.2%、過去9年が0.0%でした。現在の配当利回りは2.17%です。もっとも増配率の低い過去1年のペースだと10年後のYOCは0.1%、20年後のYOCは0.0%になります。もっとも成績の良い過去5年の増配率を当てはめると10年後のYOCは2.2%、20年後のYOCは2.2%になります。今年の配当額が少なかったので、どの期間の増配率を当てはめても、芳しくないですね。

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【VXUS】のセクター別の構成比率は?

【VXUS】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。バンガードの公式サイトではICB(Industry Classification Benchmark)で分類されていますので、これをGICS(Global Industry Classification Standard)に変換しました。金融の割合が最も多く、一般消費財、資本財、情報技術、ヘルスケアと続いています。

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【VXUS】の市場別の構成比率は?

市場別の構成比率を見てみましょう。トップは日本。以下、中国、英国、カナダ、フランス、スイス、ドイツが続きます。上位10カ国で全体の73.9%を占めています。地域別ではヨーロッパが約38.9%で最多、太平洋が約28.6%です。

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【VXUS】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VXUS】の組込銘柄数は7455銘柄です。ベンチマークは、米国を除く世界の市場の98%をカバーする、FTSEグローバル・オールキャップ(除く米国)インデックス。上位20銘柄の組込比率の合計は約14.5%と少なく、世界中に分散されています。国別でトップのシェアだった日本は、ランクインしているのはトヨタ自動車、ソニーです。上位は情報技術、一般消費財、ヘルスケアが多いですね。

 

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2020年7月以降の上位20銘柄の推移

組込比率上位20銘柄の2カ月ごとの比較です。上位銘柄に変動はあまりありません。ドイツのソフトウェア会社【SAP】が少し比率を下げています。

 

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まとめ

【VXUS】の今回の配当は昨年と比べると今ひとつでした。それよりも年間配当額がよくなかったです。米国と比べると、コロナ・ショックからの立ち直りが遅い国が目立ちます。

なお、例年通りだと、次回は3月後半に配当金額が決定し、その数日後に配当落ちになりそうです。

 

 

 

 

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