全世界が対象のETF【VT】が前年同期比9.6の減配

バンガード社のバンガード・トータル・ワールド・ストックETF【VT】が、2020年12月17日に配当金を発表しました。0.5524ドルです。1年前の同期は0.6109ドルでしたので、1年前の同期との比較では9.6%の減配です。

配当利回りを過去1年間の配当金額から算出すると、2020年12月23日の終値は91.38ドル、過去1年の配当額は1.5354ドルなので、配当利回りは1.68%になります。

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【VT】の過去の配当金と増配率は?

【VT】が設定されたのは2008年6月です。下の表は過去の配当金の一覧です。

配当利回りの計算方法は、年4回配当金を支払う個別銘柄では、最新の配当金額を4倍した額が年間配当額となり、それを株価で割って配当利回りが算出されます。

ところがETFの場合は、組み込まれている銘柄によって配当金を払うタイミングが異なるため、期によってバラバラになります。そこで、最新の配当金と過去3回の配当金を足した数字、つまり過去1年分の配当額が年間配当額となり、それを元に配当利回りが算出されることが多いです。

今回の【VT】の配当が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との配当額の比較です。今回が0.5524ドル、前年の同期が0.6109ドルなので9.6%の減配になります。また、前年同期との過去1年配当額の比較では、今回が1.5354ドル、前年の同期が1.8775ドルなので、18.2%減配となります。

※背景がになっているのが減配です

【VT】の年間配当額と年間増配率は?

【VT】の配当金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。2020年は前年と比べて18.2%減りました。

【VT】の期別配当は?

2020年は3、6、9、12月とすべてで前年同期を下回りました。年間配当額は2017年や2018年よりも低いです。米国は好調ですが、米国以外が苦戦しています。

【VT】の過去1年配当額を棒グラフで確認しよう

先ほどの表の過去1年配当額を棒グラフにして、【VT】の株価と比較しました。過去1年配当額は、株価とある程度は連動しています。基本的には右肩上がりでしたが、2020年に入ってからは下降線です。

【VT】の配当額を棒グラフで確認しよう

こちらは期ごとの配当額を株価と比較したものです。期によって配当額がかなりバラつきがあります。今年は徐々に伸びています。

 

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年に入ってからの【VT】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは2.3%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが3.3%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を上回り、配当利回りは1.68%です。

 

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現在の【VT】の株価と配当利回りの関係は?

年間配当額が現在と同じく1.5354ドルで変わらなかったら、配当利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間配当額が現在と同じ1.5354ドルが続いた場合の、配当利回りと株価の相関図です。配当利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後【VT】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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【VT】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VT】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、やや大雑把です。下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)です。

2020年12月23日の終値は91.38ドル、過去1年の配当金額は1.5354ドルなので、現在の配当利回りは約1.68%です。過去5年の平均配当利回りは約2.25%です。過去5年で株価は一応右肩上がりで、配当も昨年までは増配傾向だったので、早い時期に買っていればYOCは上がりました。2016年2月頃に買っていたら、現在YOCは約2.9%になっていました。

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【VT】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(1.5354ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年配当金額(1.8775ドル、1.5645ドル、1.414ドル、0.918ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。

YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VT】株を2020年12月23日の終値91.38ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。

年間増配率は過去1年がマイナス18.2%、過去3年がマイナス0.6%、過去5年が2.1%、過去10年が5.3%でした。現在の配当利回りは1.68%です。もっとも増配率の低い過去1年のペースだと10年後のYOCは0.2%、20年後のYOCは0.0%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると10年後のYOCは2.8%、20年後のYOCは4.7%になります。どの期間の増配率を当てはめるかで、将来YOCの結果が異なりますね。

 

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【VT】のセクター別のファンド構成比は?

【VT】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。バンガードの公式サイトではICB(Industry Classification Benchmark)で分類されていますので、これをGICS(Global Industry Classification Standard)に変換しました。情報技術の割合が最も多く、一般消費財、金融、ヘルスケアと続いています。

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【VT】の市場別のファンド構成比は?

市場別の構成比率を見てみましょう。トップは米国。以下、日本、中国、英国、フランス、カナダ、スイス、ドイツが続きます。地域別では北米が約60%で最多、ヨーロッパが約17%です。

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【VT】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VT】の保有銘柄数は8789銘柄です。ベンチマークは、米国を含む先進国および新興国約47ヵ国の大型・中型・小型株で構成される、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス。上位20銘柄の組込比率の合計は18.0%と少なく、世界中に分散されています。

上位20銘柄のうち17銘柄を米国企業が占めています。米国以外では、中国のアリババとテンセント、スイスのネスレがランクインしています。

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過去6カ月の組込比率1%以上の銘柄比較

組込比率上位20銘柄の比較です。上位銘柄の構成は【VOO】や【VTI】に、米国以外が少し加わっただけですね。ここ数カ月、目立った変動はないですね。先月との比較ではテスラ【TSLA】の比率が上がり、アリババ【BABA】やテンセント【TCEHY】の中国勢の比率が下がりました。なお、7月31日のデータは抜けています。

 

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まとめ

【VT】の今回の配当も今ひとつでしたね。年間を通してもよくなかったです。米国以外の市場が悪かったです。

配当をあまり支払わないハイテク・グロース株が好調で【VT】内の比率を上げたため、配当が減ったと考えるべきかもしれません。

なお、例年通りだと、次回は3月半ばから後半に配当金額が決定し、その数日後に配当落ちになりそうです。

 

 

 

 

 

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