全世界対象ETF【VT】の2021年6月末データが更新されたのでまとめてみた

バンガード社のバンガード・トータル・ワールド・ストックETF【VT】のデータが更新されたのでまとめます。

【VT】の2021年7月23日の終値は104.58ドル、過去1年の分配金額は1.7129ドルなので、利回りは1.64%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに計算します

 

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基本情報を確認しよう

【VT】は全世界の先進国株式市場および新興国株式市場投資しているETFで、銘柄は時価総額加重平均で組み入れられています。これ1本で世界の大部分をフォローしたことになります。

全世界が対象の【VT】と【ACWI】、米国以外の世界が対象の【VXUS】、全米が対象の【VTI】を比較してみましょう。経費率はバンガード社の3ETFは0.1%未満と安いですが、ブラックロック社の【ACWI】は0.33%と少し高いですね。ちなみに【ACWI】のベンチマークは、投資信託の「eMAXIS Slimシリーズ・全世界株式(オールカントリー)」と同じです。

 

 

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【VT】のセクター別のファンド構成比は?

【VT】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。GICS(Global Industry Classification Standard)による分類です。情報技術の割合が最も多く、金融、一般消費財、ヘルスケアと続いています。fidelityのデータです。

 

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【VT】の市場別の構成比率は?

地域別と市場別の構成比率を見てみましょう。地域別では北アメリカ、市場別では米国が圧倒的で、約6割のシェアを占めています。地域別はヨーロッパ、アジア太平洋、新興国の順に続いています。2021年5月末のデータです。

 

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【VT】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VT】の保有銘柄数は約9000銘柄です。ベンチマークは、米国を含む先進国および新興国約47ヵ国の大型・中型・小型株で構成される、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス。上位20銘柄の組込比率の合計は約18%ほどなので、かなり世界中に分散されているといえます。

上位20銘柄のうち16銘柄を米国企業が占めています。米国以外では、台湾のTSMC、中国のテンセントとアリババ、スイスのネスレがランクインしています。

 

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2020年5月以降の組込上位20銘柄の推移

組込比率上位20銘柄の推移です。上位銘柄の構成は【VOO】や【VTI】に、米国以外が少し加わっただけですね。先月との比較ではエヌビディア【NVDA】が好調ですね。

 

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【VT】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VT】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 全世界【ACWI】、米国以外【VXUS】、高配当【SPYD】【HDV】【DVY】【VYM】、連続増配【SDY】【VIG】、市場全体【DIA】【VOO】【VTI】、ハイテク・グロース系【QQQ】【VUG】【VGT】の主要15ETFへの組込比率(%)をまとめました。

【VT】は世界に分散されていますので、全米【VTI】やS&P500【VOO】などと比較しても、上位組込銘柄の比率が低いです。同じ全世界がターゲットの【ACWI】とはほぼ同じです。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年6月末、【ACWI】は7月23日、【DIA】は7月22日、その他のETFは7月16日のデータをもとにしています。【DIA】は株価の高い銘柄が比率が高くなり、【SPYD】は均等平均加重組入なので、これらのETFの組込比率はあまり重要ではありません。

主要ETFの並び順は基本的に左端が最も利回りが高く、右に行くにつれて下がっていきます。ただし、【VGT】は少し毛色が異なるセクターETFなので、右端にしました。主要ETFのティッカー・コードの下の数字は7月20日頃の利回り(%)です。

 

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【VT】の過去の分配金と増配率は?

【VT】が設定されたのは2008年6月です。下の表は過去の分配金の一覧です。

2021年6月の【VT】分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との分配金額の比較です。今回が0.5049ドル、前年の同期が0.36ドルなので40.3%の増配になります。また、前年同期との過去1年分配金額の比較では、今回が1.7129ドル、前年の同期が1.6262ドルなので、5.3%の増配となります。

※背景がになっているのが減配です

【VT】の期別分配金は?

2021年6月の分配金額0.505ドルは前年同期を大きく上回りましたが、前々年の2019年にはわずかに及びませんでした。2020年の6月が悪すぎたといえそうです。

【VT】の年間分配金額と年間増配率は?

【VT】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。昨年2020年はコロナ・ショックの影響で前年よりも分配金が18%も減りました。2021年は前々年の2019年を上回ることができるか注目したいですね。

【VT】の分配金額を棒グラフで確認しよう

期ごとの分配金額を株価と比較しました。世界が対象なので、分配金が年2回のケースが多いです。そのため、6月と12月に比べて、3月と9月は少ないですね。

【VT】の過去1年分配金額を棒グラフで確認しよう

過去1年の分配金額と株価の比較です。過去1年の分配金にすると、マイルドな動きになります。株価とある程度は連動しています。これまでと比較すると、現在は若干株価が高いように見えますね。

 

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2020年以降の株価と利回りは?

2020年以降の【VT】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。2020年の年初は利回りが2.3%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが3.3%まで上昇しました。その後、株価はコロナ・ショック前を上回り、2021年7月23日時点での利回りは1.64%です。

 

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現在の【VT】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく1.7129ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ1.7129ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後【VT】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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【VT】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VT】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。

2021年7月23日の終値は104.58ドル、過去1年の分配金額は1.7129ドルなので、現在の利回りは1.64%です。過去5年の平均利回りは約2.2%です。過去5年で株価は右肩上がりで、分配金も2019年までは増配傾向だったので、早い時期に買っていればYOCは上がりました。2016年10月頃に買っていたら、現在YOCは約2.9%になっていました。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

【VT】と世界の広範囲をターゲットにしているETFを比較します。対象は全世界【ACWI】、米国以外の世界【VXUS】、全米【VTI】。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、過去10年を比べます。

2011年7月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2021年6月には【VTI】が3万9400ドル、【VT】が2万6200ドル、【ACWI】が2万5900ドル、【VXUS】が1万7300ドルになっていました。【VT】と【ACWI】はチャートもそっくりです。

ちなみに【VTI】(全米)と【VXUS】(米国以外の世界)を足すと、ほぼ【VT】や【ACWI】(全世界)のようになるので、【VT】や【ACWI】のチャートは【VTI】と【VXUS】のほぼ中間を推移するわけですね。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。ほとんどの期間で【VTI】が優勢です。【VT】と【ACWI】はやはり差がないですね。【VXUS】は過去3年以上のパフォーマンスが今ひとつです。過去10年のリターン(年平均)は【VTI】が14.7%、【VT】10.1%、【ACWI】10.0%、【VXUS】は5.7%でした。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン?無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。1を超えていれば、優秀です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。1.5を超えていると、素晴らしいです。

【VTI】はシャープレシオ、ソルティノレシオともに素晴らしいです。【VT】と【ACWI】は少し見劣りますが、最大ドローダウン値は【VTI】とあまり差がないです。

過去10年の分配金はどのくらいか?

2011年7月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間にもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

分配金額にあまり違いはないですね。2010年代の前半は【VXUS】が優勢でしたが、2010年代後半は【VTI】が増えています。

10年間の分配金の合計は【VTI】が3500ドル、【VT】と【VXUS】が3400ドル、【ACWI】が3100ドルでした。

 

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【VT】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(1.7129ドル)と1、3、5、7年前の同時期の過去1年分配金額(1.6262ドル、1.6539ドル、1.335ドル、1.416ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの利回りのことです。【VT】株を2021年7月23日の終値104.58ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間分配金額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間分配金額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

増配率は過去1年が5.3%、過去3年が1.2%、過去5年が5.1%、過去7年が2.8%でした。現在の利回りは1.67%です。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが1.67%なので、1年目の年間分配金額は167ドルです。

もっとも増配率の低い過去3年のペースだと5年目の分配金額は172ドル、10年目の分配金額は182ドルになります。もっとも成績の良い過去1年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は202ドル、10年目の分配金額は261ドルになりそうです。分配金額261ドルはYOC(購入額に対する利回り)2.61%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を年1回再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。

もっとも増配率の低い過去3年のペースだと5年目の分配金額は183ドル、10年目の分配金額は209ドルになります。もっとも成績の良い過去1年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は215ドル、10年目の分配金額は308ドルになりそうです。分配金額308ドルはYOC(購入額に対する利回り)3.08%です。

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は167ドルではなく、税引き後の120ドルになります。

もっとも増配率の低い過去3年のペースだと5年目の分配金額は129ドル、10年目の分配金額は145ドルになります。もっとも成績の良い過去1年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は152ドル、10年目の分配金額は212ドルになりそうです。分配金額212ドルはYOC(購入額に対する利回り)2.12%です。

 

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まとめ

【VT】の2021年6月の分配金は、なかなか多かったです。2020年は全体的によくなかったですが、2021年に入って2度続けて前年を上回っています。

なお、次回は9月20日が権利落ちの予定なので、分配金をもらうためには前日までに購入しましょう。

 

 

 

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