なぜか増配したバンガードのエネルギー・セクターETF【VDE】の未来を考える

連日、株価の値動きが激しいですね。今後の展開から目が離せません。そんな中、もっとも大打撃を受けたセクターと言われる、バンガード社のバンガード・米国エネルギー・セクターETF【VDE】が、2020年3月6日に配当金を発表しました。0.672ドルです。前回は0.7556ドル、1年前の同時期は0.6673ドルでした。

大幅下落が続いた過去1カ月の相場で、【VDE】はどんな動きだったのでしょうか? これまでの【VDE】の配当金の傾向、値動き、将来の展望などを考えます。

 

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【VDE】の過去1カ月の成績は?

下落率が高かった2月24日から3月20日までの主要指数とセクター別ETFの騰落率です。【VDE】はセクター比較では圧倒的最下位で、マイナス51%でした。1カ月でセクター全体の株価が半額になってしまうとは凄まじい暴落ですね。

 

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【VDE】のファンド構成比は?

【VDE】に組み込まれているのは131銘柄です。ファンド構成比は、ほぼ時価総額の大きい順でしたが、この1カ月の下落率が銘柄ごとに異なるため、現在は時価総額の大きい順というわけではありません。上位20銘柄で全体の84%を占めています。各項目のトップ3には、背景色をオレンジにしました。なお、下の表のファンド構成比は2020年2月29日現在です。それ以外の値は2020年3月27日のものです。過去1カ月の騰落率はエクソン・モービル【XOM】シェブロン【CVX】が健闘しています。時価総額、ファンド構成比もこの2銘柄が抜きんでています。

 

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【VDE】の過去の配当金と増配率は?

【VDE】が設定されたのは2004年9月です。下の表は過去の配当金の一覧です。

配当利回りの計算方法を説明します。年4回配当金を支払う個別銘柄の場合は、最新の配当金額を4倍した額が年間配当額となり、それを株価で割って配当利回りが算出されます。

ところがETFの場合は、組み込まれている銘柄によって配当金を払うタイミングが異なるため、期によってバラバラになります。そこで、最新の配当金と過去3回の配当金を足した数字、つまり過去1年分の配当額が年間配当額となり、それを元に配当利回りが算出されることが多いです。

よって今回の【VDE】の配当が減配かどうかを調べるには、四半期ごとに過去1年分の配当金のデータを作成する必要があります。下の表の右から2番目が過去1年配当額です。今期の【VDE】の過去1年配当額は2.788ドルで、前期は2.7833ドルなので、0.17%の増配といえるでしょう。ただし、この計算方法だと、減配かどうかの判断は今期と1年前の同時期の配当の比較によって決まります。

そんなわけで、個別銘柄の減配とETFの減配は、少し意味合いが異なります。ETFで多少減配されたとしても、それほど神経質にならなくてもいいかもしれません。

表の一番右の増配率は、前回との比較です。背景がになっているのが減配です。2015~16年に原油安になり株価が下がったため、2016年は減配となりました。なお配当金の支払いは2015年は年2回、2014年以前は年1回でしたので、過去1年配当額は調整しました。

 

【VDE】の過去1年配当額を棒グラフで確認しよう

先ほどの表の過去1年配当額を棒グラフにして、【VDE】の株価と比較しました。過去1年配当額は、株価とそれほど連動していないようにも見えます。2014年以降は、株価は下がっていますが、配当金はほぼ横ばいです。リーマン・ショック時も株価は大幅に下がりましたが、配当金は減っていません。なかなかしぶといセクターと言えます。

 

【VDE】の配当額を棒グラフで確認しよう

今度は、配当額と株価と比較しました。株価は下がり気味ですが、配当金は維持しています。ただし、現在のエネルギー・セクターの低迷を考えると、来期以降の配当金が減る可能性はありそうです。

 

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リーマン・ショック前後の値動きはどうか?

リーマン・ショック後は下落率が高かったですが、戻りは悪くないです。

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【VDE】を買うタイミングを考える

下のグラフは過去5年の【VDE】の株価、配当利回り、YOCです。現在の【VDE】の配当利回りは過去と比べてかなり高い水準にあります。

過去5年の配当利回りの平均は2.94%です。ここ最近の配当利回りは1.8~3.9%に収まっていましたが、今回のエネルギー・セクターの大暴落で2020年3月27日現在の終値が37.27ドルに下がりましたので、配当利回りは7.48%に跳ね上がりました。

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まとめ

大暴落したエネルギー・セクター【VDE】が増配したのには驚きました。エネルギー・セクターの個別銘柄はとんでもない配当利回りになっています。買い時なのか、減配を織り込んだ株価なのかの判断が難しいところです。今後の行方を見守りたいです。

なお、例年通りだと、次回は6月19~26日頃に配当金額が決定し、配当落ちは6月21~28日頃になります。

 

 

 

 

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