バンガードのVIGをVTI、VYMと比較する

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あまり知られていないけど、その実力は侮れないと評判のETF、【VIG】。同じバンガード社の【VTI】、【VYM】と比較して、真の実力を明らかにしていきます。

 

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経費率はどれも低い

【VIG】の正式名称は、バンガード米国増配株式ETFです。【VTI】はバンガード トータルストックマーケットETF、【VYM】はバンガード高配当株式ETFです。つまり、増配と米国全体、高配当の3つを比較します。

さてこの3銘柄。経費率はいずれも0.1%を切っており、低水準です。とくに【VTI】は0.03%と、ほぼ0に近いです。分配利回りは【VYM】が「高配当」と名乗るだけあって流石に高いですね。

銘柄 ティッカー 経費率 分配利回り
バンガード米国増配株式ETF VIG 0.06% 1.78%
バンガード トータルストックマーケットETF VTI 0.03% 2.29%
バンガード米国高配当株式ETF VYM 0.06% 3.18%

 

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時価総額はVTIに一日の長

【VIG】は10年以上連続して増配の実績を持つ米国普通株で構成されています。時価総額は【VTI】が圧倒的です。【VIG】と【VYM】は同じ2006年に設定されました。

ティッカー ベンチマーク 運用開始 時価総額(100万$)
VIG NASDAQ USディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス 2006年 37520
VTI CRSP USトータル・マーケット・インデックス 2001年 175281
VYM FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス 2006年 24807

 

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セクター別の比率などはどうなっているのか?

【VIG】、【VTI】、【VYM】の、セクター別の割合や特徴、上位組入れ銘柄などを見ていきましょう。

VIGの特徴

資本財が多いのは珍しいですね。生活必需品、ヘルスケアと続きます。高配当銘柄でおなじみのエネルギーが0%です。ICB(Industry Classification Benchmark)による分類です。

 

【VIG】の上位10銘柄です。セクター別1位の資本財が、上位10銘柄にはひとつも入っていません。【PG】や【JNJ】は長期投資家がキャピタルゲインとインカムゲインの両方を狙って買う人気銘柄です。配当利回りはそれほどではありませんが、長年所有するとYOCが高くなる銘柄が並んでいます。

 

VTIの特徴

こちらは情報技術がトップ。金融、生活必需品、資本財、ヘルスケアと続きます。アメリカの強い分野が上位に顔を出しています。ICB(Industry Classification Benchmark)による分類です。

 

【VTI】の上位10銘柄は、世界的に有名な企業ばかりです。ただ、無配が多いです。いま成長している真っ最中ですので、配当は払わずに設備投資して規模が大きくなり、株価も上昇します、という企業ですね。

 

VYMの特徴

セクターごとのバランスがいいですね。美しい円グラフです。金融がやや多めです。ICB(Industry Classification Benchmark)による分類です。

 

組入上位は【JPM】、【JNJ】、【PG】、【XOM】、【T】で、時価総額が高く、おなじみの高配当銘柄が並んでいます。

 

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VIG、VTI、VYMの上位30銘柄に共通する銘柄は?

【VIG】、【VTI】、【VYM】の上位30銘柄の比較です。【VIG】と【VTI】の1位にマイクロソフト【MSFT】があるぐらいで、あとはバラバラです。3つのETFすべてにランクインしているのはジョンソン&ジョンソン【JNJ】、プロクター&ギャンブル【PG】、マクドナルド【MCD】、コムキャスト【CMCSA】です。この4銘柄は増配、高配当、米国を代表と、三拍子が揃った企業です(コムキャスト【CMCSA】の配当利回りは、現在1.8%ぐらいですが)。ちなみに以前【VOO】【VTI】【VT】を比較した記事では、30銘柄がほとんど同じでした。

2つ以上当てはまった銘柄は?

【VIG】、【VTI】、【VYM】の上位30銘柄に2つ以上当てはまった銘柄の一覧表です。太字は3つのETFすべてに当てはまったものです。情報通信と生活必需品が多く、ヘルスケアと通信サービスが続いています。表内の銘柄の株価が下がったときに拾っていく手法を取れば、バランスの良い分散投資になるかもしれませんね。

 

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トータルリターンを比較する

もっとも後発の【VYM】の設定日、2006年11月10日以降のトータルリターンです。【VIG】は197%、【VTI】は186%。【VYM】は161%でやや劣っています。増配、米国全体、高配当とジャンルは違っても、チャートの動きとリターンは結構似るものですね。

 

過去12年のトータルリターンを比較します。どのタイミングで購入しても【VIG】のトータルリターンが優れています。【VYM】はこの中で最も成績が悪いです。

 

1年ごとのリターンはバラバラです。過去13年で1年ごとに最もリターンがよかったのはVTIが6回、VIGが4回、VYMは3回でした。【VYM】は下落した後の回復力が今一つのようです。

 

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結論

【VIG】はトータルリターンが【VTI】や【VYM】よりも上回っています。配当利回りが1.78%と低いですが、10年前に買っていればYOC(元本配当利回り)は3.5%ぐらいになっており、長期保有でキャピタルゲインとインカムゲインの両方を狙うことが可能です。

【VYM】はトータルリターンでは若干劣っています。高配当銘柄はトータルリターンでは今一つのケースが多いです。ただ、配当金が入ると精神的に安定します。また、キャッシュを確保できるので、新たに再投資する銘柄をその都度選ぶことができ、選択肢が広ります。

 

 

 

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