2022年7月末に銘柄入れ替えが行われる高配当ETF【SPYD】の除外&新加入銘柄を予想をしてみた!

ステート・ストリート社のSPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF【SPYD】は年2回、大幅な銘柄入れ替えを行っています。次回は、2022年7月29日頃に銘柄入れ替えが行われる予定です。

どんな銘柄が新加入となるのか、除外される銘柄は、セクター比率がどうなるか、利回りは上がるのか、などを予想します。

※あくまで予想です

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SPYDの銘柄入れ替え方法

【SPYD】はS&P500採用銘柄からほぼ利回りの高い80銘柄を均等に組み入れます。銘柄入れ替えは年2回、1月と7月の最終営業日に組み入れます。入れ替える銘柄を決める基準日は、その1カ月前、つまり12月末と6月末です。

※6月末の時点で入れ替え銘柄が決定していることになりますので、7月末の発表を待たずに、今回予想ができるという考え方です

 

銘柄入れ替えの方法は、
(1)全80銘柄の80%に該当する64銘柄は、S&P500採用銘柄の中から利回りの高いものを自動的に選ぶ
(2)残りの20%に当たる16銘柄は、既採用銘柄がS&P500採用銘柄の利回りの上位96銘柄(120%)の中に該当していれば残留となる
(3)全部で80銘柄に満たない場合は、現在組込まれていない銘柄から利回りの高い順に選んで80銘柄にする

ちょっとわかりづらいですが、S&P500採用銘柄の利回りの高いほぼ上位80銘柄と考えてOKです。現在組込まれている既採用銘柄は、利回りが上位80位よりわずかに低くても残留するというイメージです。

 

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まずはS&P500の利回り上位64銘柄を選ぶ

それでは、新SPYDがどうなるか、予想していきましょう。あくまで予想ですので、ご参考までに。データは6月の最終営業日のものを使用します。2022年6月30日です。

最初はS&P500採用銘柄の利回り上位64銘柄です。

既採用銘柄は46銘柄、新加入は18銘柄です。表の左端の背景緑色で「現」というのが既採用銘柄、背景赤色の「新」が新加入銘柄です。

ボーダーの64位は利回りが3.8%。厳密には、PNCファイナンシャル・サービシズ・グループ【PNC】が利回り3.803%で64位、カーディナルヘルス【CAH】が利回り3.793%で65位でした。

 

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既存銘柄がS&P500の96位に入っているかをチェック

次に、先ほど該当しなかった【SPYD】の既採用銘柄が、S&P500の利回り上位96銘柄に入っているかを調べます。

一度に銘柄をたくさん入れ替えると、市場に与えるインパクトなどが大きくなってしまいます。そこで、既採用銘柄をやや優先的に採用し、入れ替えの銘柄数を抑制する措置(バッファールール)を取り入れています。

上位96銘柄というのは、【SPYD】全80銘柄の120%に該当します。既採用銘柄は多少利回りが低くても残留させ、銘柄入れ替え数を抑えます。

先ほど選ばれなかった既採用銘柄の中で、S&P500の利回り上位96位に入ったのは15銘柄ありました。

S&P500の利回り96位は3.3%です。厳密には利回り3.331%が96位のユナイテッド・パーセル・サービス【UPS】でした。ただし、この銘柄は既採用銘柄ではないので、ここでは関係ありません。

 

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全部で80銘柄に満たなかった場合は?

最初に選んだのがS&P500の利回り上位64銘柄。次に、既採用銘柄から利回り上位96位以内に入っていた15銘柄を選びました。合わせて79銘柄です。1銘柄足りません。この場合は、現在組込まれていない銘柄から利回りの高い順に選んで80銘柄になるようにします。

S&P500の利回り65位はカーディナル・ヘルス【CAH】です。この銘柄は既採用銘柄で、ひとつ前のところで残留が決まっています。そこで、利回り66位のデジタル・リアルティ・トラスト【DLR】が新加入となりそうです。

これで80銘柄が揃ったことになります。※あくまで予想です

 

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今回の入れ替えで除外されそうな19銘柄は?

除外と新加入銘柄について予想します。

現在【SPYD】は79銘柄で構成されています。通常は80銘柄なので、すでに1銘柄が除外されています。それがピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル【PBCT】です。M&T Bank【MTB】によって買収されたので、S&P500採用銘柄から外れ、【SPYD】からも除外されました。【SPYD】はS&P500採用銘柄が対象です。

 

除外候補は18銘柄

除外されそうなのは18銘柄です。利回りが低くなったためですね。セクター別では公益事業が5銘柄、ヘルスケアが4銘柄、エネルギーと生活必需品が3銘柄ずつです。金融もすでに除外されていた【PBCT】を含めれば3銘柄です。

18銘柄の利回りの平均は3.1%です。

 

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新加入となりそうな19銘柄

新加入となりそうなのは19銘柄です。セクター別では金融が7銘柄、一般消費財が4銘柄、エネルギーが3銘柄です。除外候補で最多5銘柄だった公益事業はゼロです。

18銘柄の利回りの平均は4.9%です。除外候補17銘柄の利回り平均が3.1%なので、1.8%ほど新加入候補銘柄が上回っています。

 

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セクター比率はどう変化しそうか?

【SPYD】のセクター比率がどう変化するでしょうか、こちらも予想してみました。左の円グラフが、現在の【SPYD】のセクター比率です。(2022年7月1日)です。

右側が、新SPYDのセクター比率予想です。全80銘柄を1.25%ずつ均等に組み入れ、セクターを計算しました。

ちなみに今回の【SPYD】銘柄入れ替えは、銘柄を入れ替えを発表するのは7月最終営業日(2022年7月29日)ですが、銘柄決定の基準日は1カ月前の6月最終営業日(6月30日)、そして銘柄を均等に組み込み株価を割り当てるのは銘柄入れ替えの5営業日前(7月22日)です。そのため、新【SPYD】が発表される7月末の段階で、組込比率は均等になっておらず、5営業日分の株価変化によって比率が異なったものになります。

入れ替え前までは公益事業セクターが20%弱で一番多かったですが、半減しそうです。組込首位になりそうなのは金融セクター。不動産が2位の予定です。エネルギーは少し減らして3位。生活必需品は順位は5位と変わりませんが、比率が減りそうです。

セクターの銘柄数はどう変化しそうか?

銘柄数は金融が最多の18銘柄、不動産が12銘柄となりそうです。エネルギーは10銘柄で変化なし、公益事業が14銘柄から9銘柄に大きく減らしそうです。

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利回りの変化について考える

公式サイトに掲載されている利回りについてです。下の表は2022年7月1日のデータです。

一番右の「インデックスの配当利回り(Index Dividend Yield)」は、組込銘柄から算出した利回りです。4.12%。これが利回りの目安です。

ちなみに右から2番目の「ファンドの利回り(Fund Distribution Yield)」は過去1年分配金から算出した利回りです。3.88%。こちらはやや少ないですね。この1年は組込銘柄の利回りに対して、SPYDは分配金をあまり出していないと考えられます。

 

ちなみに、現在の79銘柄を組込比率を考慮して計算した利回りは4.16%。新SPYDの80銘柄を均等に組み込んだとした場合の利回りは4.69%でした(2022年7月1日)。0.5%ぐらいは利回りが上がる計算になります。

 

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これまでの銘柄入れ替え数は?

過去4回の銘柄入れ替え数と、2022年7月末の銘柄入れ替え数予想です。上の棒のオレンジ色が新加入銘柄数、下の棒の赤色が除外された銘柄数、灰色は途中で除外された銘柄数です。

今回の新加入予想は19銘柄です。あくまで予想ですが、これまでの3回と比べてかなり多いです。

2020年7月は途中除外が19銘柄もありました。コロナ・ショックの影響で、店舗の営業ができなくなった一般消費財セクターの銘柄の多くが、売り上げがなくなり、配当をカットしたためです。こちらの記事で速報して随時更新しました。

 

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【SPYD】の期別分配金は?

【SPYD】の分配金です。多い時と少ない時の差が激しいですね。どの期が多いというような傾向はないですね。また、分配金が多かった前後は少ないように見え、長期で見ると横ばいで帳尻を合わせているようにも見えます。

2022年の2回の分配金は前年と比べると、少し多いです。

 

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まとめ

あくまでも予想ですが、2022年7月の銘柄入れ替えは、結構変化がありそうです。

この半年で米国株はかなり下がりました。【SPYD】組込銘柄はもちろん、元となるS&P500採用銘柄も、銘柄によって株価の変動にかなり差がありました。そのため、通常よりも入れ替え銘柄数が増える可能性が高いです。

過去3回の銘柄入れ替え数は6~10でしたが、今回は19になりそうです。

これは利回りの低い銘柄がたくさん除外され、利回りの高い銘柄が数多く新加入することを意味しています。

そのため、組込銘柄の利回りは0.5%ぐらい増えそうです。4.1%台から4.7%ぐらいに上がりそうです。ただし、これが次回支払われる分配金にきっちり反映されるかは、わかりません。

ちなみに、前回2022年1月末の銘柄入れ替えの全組込銘柄の利回り比較は、どちらも3.90%弱で、ほとんど差はありませんでした。今回は期待できそうです。

セクター比率はトップの公益事業が大きく減らし、金融が1位になりそうです。

次回2022年9月の分配金は9月16日が権利落ち日です。その前営業日までに購入すれば、分配金がもらえます。

今回の予想が的中しているかは、2022年8月初頭に検証する予定です。