米国の公益事業セクターでもっとも時価総額の大きいネクステラ・エナジー【NEE】が、2020年2月14日に増配を発表しました。
これまで四半期ごとの配当が1.25ドルだったのが、1.4ドルに上がります。年間配当は5ドルから5.6ドルになる予定です。増配率、年間増配率ともに12%の予定です。2020年2月19日の株価は275.7ドル近辺、配当利回りは2.03%です。
ネクステラ・エナジー【NEE】の連続増配年数は26年です。
ネクステラ・エナジー【NEE】の過去の配当、年間増配率
過去10年の増配率は10%以上がほとんどです。とくに最近5年は13%前後とかなり高い増配率が続いています。ここ3年ぐらいで増配率を減らす企業が多い中、稀有な例といえるでしょう。表内の青字は予想です。次回の配当落ちは2月27日です。
ネクステラ・エナジー【NEE】の今後の配当予想は?
現在と1、3、5年前の同時期の配当金額を比較して増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。ネクステラ・エナジー【NEE】株を2020年2月19日の株価275.7ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。
増配率は過去1年が12%、過去3年が12.5%、過去5年が12.7%でした。現在の配当利回りは2.03%です。もっとも増配率が低かった過去1年のペースで増配が続くと10年後のYOCは6.3%に、もっとも増配率が高かった過去5年の増配でも10年後のYOCは6.7%になります。配当利回りはそれほど高くありませんが、増配率が高いので、将来YOCは期待できそうです。
ネクステラ・エナジー【NEE】をいつ買ったら正解だったか?
過去5年の配当利回りの平均は2.73%です。配当利回りは2.0~3.1%の間で推移しています。
黄色の線はYOC(Yield on Cost)です。過去5年に購入した場合、現時点での購入単価当たりの利回りが何%になっているかを、過去に買ったタイミングごとに示しています。配当利回り(赤い線)と連動した動きになります。
YOCを上げるコツは(1)増配率の高い銘柄を買う、(2)連続増配年数の長い銘柄を買う、(3)株価が低迷しているときに買うなどがあります。いずれの場合もなるべく早い時期に買った方が、YOCは上がっていきますが、長期にわたって株価が右肩下がりの場合は最近購入した方が数値が上がります。
ネクステラ・エナジー【NEE】は株価がきれいな右肩上がりですので、なるべく早い時期に購入すればYOCが高くなりますね。過去5年で最もYOCが高いのが2015年9月頃に買った場合で、現在約5.7%になっています。
ネクステラ・エナジー【NEE】の財務データは?
ネクステラ・エナジー【NEE】の財務データです。問題ないですね。
まとめ
公益事業セクターは、配当利回りが高く増配率は控えめの銘柄が多いですが、ネクステラ・エナジー【NEE】はその逆で、配当利回りが低くて増配率は高いです。人気があるために株価が上がって、配当利回りが抑えられています。リタイアするまで時間のある若い人にオススメの銘柄です。長期保有でキャピタルゲインとインカムゲインの両方が狙えそうです。
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