グラクソ・スミスクライン【GSK】が21.1%増配したけど、前年と同じ配当額になりそうだということについて説明します

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ヘルスケアのグラクソ・スミスクライン【GSK】が2010年2月4日に配当を発表しました。前回は19ペンスで、今回は23ペンス。21.1%の増配のように見えますが、年間のトータル額は前年と同じになりそうです。

グラクソ・スミスクライン【GSK】はADR銘柄で、配当を英国のポンド建てで支払った後に、ドルに替えるため、その時の為替レートによって微妙に金額が異なります。そこで、ポンド建てとドル建ての両面から、過去の配当金をまとめて、増配率を計算しましょう。

ちなみに2020年2月5日の株価は45.1ドル、配当利回りは約4.5%です。

 

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グラクソ・スミスクライン【GSK】の過去の配当、年間増配率

グラクソ・スミスクライン【GSK】のポンド建ての配当額は、ここ数年変動がありません。毎年2月末に配当落ちを迎える配当が23ペンス、それ以外の3回は19ペンス、年間の配当合計額が80ペンスです。今回の配当は前回と比較すると増配ですが、年間トータルでは今年も同じになりそうです。ちなみにペンスというのは英国のポンドの下位通貨単位で、100ペンスが1ポンドです。

2016年には特別配当が出ました。背景が黄色になっているところです。年間の合計額は特別配当分を除いています。表内の青字は予想です。次回の配当落ちは2月20日です。

英国に上場している株価は現在約1765ペンスですので、アメリカの株価45.7ドルとは異なります。株価は約2.59倍の差があります。そのため、今回のポンド建ての配当である0.23ペンスに2.59をかけた0.5957ドルに近い額が支払われることになりそうです。ポンド/米ドルは為替の変動があまりありませんので、2019年の同時期(0.6017ドル)とだいたい同じになりそうです。

 

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グラクソ・スミスクライン【GSK】のポンド建てとドル建ての年間配当の比較

ポンド建て(ペンス建て)とドル建ての配当金を比較したグラフです。為替の影響でドル建てはデコボコですが、ポンド建てはずっと80ペンスです。2016年以降はドル高ポンド安のために、ドル建ての配当金が減っています。

ちなみに英国に上場している株価は現在1765ペンスで、年間配当が80ペンス、配当利回りは約4.5%で米国と同じです。

 

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グラクソ・スミスクライン【GSK】の今後の配当予想は?

ポンド建て(ペンス建て)の年間配当金額を現在と1、3、5年前で比較して増配率を計算し、ドル建てで将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。グラクソ・スミスクライン【GSK】株を2020年2月5日の株価45.1ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

ペンス建て(ポンド建て)の増配率は過去1、3、5年すべて0%、つまり変化なしでした。現在の配当利回りは4.5%です。結果はご想像の通り。ず~と同じYOCです。ただし、ドル安ポンド高になれば、YOCが上がります。逆にドル高ポンド安になると、YOCは下がります。日本人からすると、ドル安ポンド高になり、ドル高円安になれば、たくさん配当がもらえるわけです。

 

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グラクソ・スミスクライン【GSK】をいつ買ったら正解だったか?

過去5年の配当利回りの平均は5.3%です。配当利回りは4.3~6.3%の間で推移しています。

黄色の線はYOC(Yield on Cost)です。過去にこの銘柄を買った場合、現時点での購入単価当たりの利回りが何%になっているかを示しています。配当利回り(赤い線)と連動した動きになります。YOCを上げるコツは(1)増配率の高い銘柄を買う、(2)連続増配年数の長い銘柄を買う、(3)株価が低迷しているときに買う。いずれの場合もなるべく早くに買った方が、YOCは上がっていきます。

増配していませんので、配当利回りとYOCはほぼ同じです。YOCより配当利回りの方が勝っているのは、2016年以降はドル高ポンド安になったため、現在の配当額が減ったからです。

 

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グラクソ・スミスクライン【GSK】の業績は?

グラクソ・スミスクライン【GSK】の主要データです。売り上げはここ数年右肩上がりです。


 

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まとめ

いかがでしたか? 配当が平行線の高配当ADR銘柄といえば、ロイヤル・ダッチ・シェル【RDS.b】と同じですね。両方保有して、どちらが先に増配するかを注視してみるのも一興かもしれません。