老舗酒造メーカーのブラウンフォーマン【BF.B】が、2019年11月21日に増配を決定しました。
これまで四半期ごとの配当が0.166ドルだったのが、0.1743ドルに上がります。年間配当は0.664ドルから0.697ドルになる予定です。増配率、年間増配率ともに5%です。2019年11月22日の株価は66.8ドル、配当利回りは1.0%です。
ブラウンフォーマン【BF.B】の過去の配当、年間増配率
ブラウンフォーマン【BF.B】の増配率は、5~10%で推移しています。2018年には1ドルの特別配当が出ました。下のグラフの背景が黄色の箇所です。なお年間配当額や増配率は、特別配当分は含めずに計算しています。次の配当落ちは12月4日です。表内の青字は予想です。
ブラウンフォーマン【BF.B】の今後の配当予想は?
現在と1、3、5年前の同時期の配当金額を比較して増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。ブラウンフォーマン【BF.B】の株を2019年11月22日の株価66.8ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。増配率は過去1年が5%、過去3年が6.7%、過去5年が7.1%でした。現在の配当利回りは1.0%です。もっとも増配率が高かった過去5年のペースで増配すると10年後のYOCは2.1%に、もっとも増配率が低かった過去1年のペースの増配だと10年後のYOCは1.7%になります。なお、2018年の特別配当は含めずに計算しました。
ブラウンフォーマン【BF.B】とはどんな会社?
ブラウンフォーマン【BF.B】は蒸留酒の老舗メーカーで、ジャック・ダニエルやアーリー・タイムズなどのバーボンを生産しています。競馬の祭典ケンタッキー・ダービーの日に、競馬場でブラウンフォーマン社のバーボンを使用した「ミントジュレップ」という公式ドリンクを飲むことが、一流アメリカ人の証であるとも言われています。セクレタリアトが三冠の第一歩を踏み出した年はもちろん、サンデーサイレンスが主役に躍り出た年も、悲運の名馬バーバロが圧勝した年も、多くの観客がミントジュレップを味わいながらダービーを観戦しました。
ちなみに管理人はよく安酒を飲みますが、アーリー・タイムズはハードリカーの中でもっともコスパがよいと思います。安いウイスキーの弱点である下品で機械的なにおいを、歴史と伝統で裏打ちされた独自の熟成プロセスによって、上手にごまかして点が素晴らしいです。700ミリボトルの小売価格は1100円ぐらいです。次点はホッピーで割るキンミヤ焼酎でしょうか。ホッピーを邪魔しない自己主張の少なさが好印象です。これらのお酒より安い価格帯は体に悪そうですし、高い価格帯は財布に悪いです。
ジャック・ダニエルは高くて手が出せませんね。酒場で突然「ジョン・ダニエルをくれ」と注文して許されるのは、スクリーンの中のアルパチーノぐらいです。よい子はマネせずに、ケンタッキーフライドチキンでもテイクアウトしてお家で食べながら「ブラウンフォーマンの本社はケンタッキー・ダービーが行われるチャーチルダウンズ競馬場から4キロぐらいのところにあるのか。だからケンタッキー・ダービーの公式ドリンクを提供しているのかな?」と遠い異国に想いを馳せてください。