BDC銘柄ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】が増配を発表。0.33ドルから0.35ドルに。

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2022年7月26日にBDC銘柄のハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】が増配を決定しました。これまで0.33ドルだったがのが、0.35ドルになります。増配率は6.1%です。

なを、【HTGC】はすでに追加配当(特別配当)0.15ドルを、2022年の4回の分配金で支払うことを決めています。

【HTGC】の2022年7月29日の終値は15.91ドル、通常配当のみの年間配当は1.40ドルになる予定で、利回りは8.80%です。

※このページでの利回りは直近の配当が1年続いたものと仮定して計算します。なお、特別配当を含めません

 

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ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の過去の配当、年間増配率

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】は、四半期ごとに配当を支払っています。3、5、8、11月という少し特殊なパターンです。次回の配当落ちは8月8日です。

背景が黄色が追加配当(特別配当)です。また、背景が水色の部分が通常配当の増配を意味しています。過去1年配当は通常配当のみで計算しています。

追加配当(特別配当)は?

BDC銘柄は利益のほとんどを配当として支払う義務があります。予想していたよりも業績が良い場合は、利益を追加配当(特別配当)として支払うことがあります。

以下が【HTGC】の追加配当(特別配当)です。2018年の11月以降は、かなり高い確率で特別配当を出しています。2022年の最後の配当である11月も0.15ドルの追加配当が支払われる予定です。

 

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の期別の配当は?

下のグラフは2009年以降の期別の配当です。基本的に配当落ちの月を基準にしています。2014~17年は横ばいでしたが、その後は少しずつ増えています。

通常配当は2013年11月以降は0.31ドルで、2019年5月に0.32ドルに、2021年に0.33ドルに、そして今回2002年8月に0.35ドルになりました。2018年11月以降は特別配当が目立ちます。

※なお、2022年11月の配当は予想です。確定はしていません(以降の3つのグラフも同じです)

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の年間配当額は?

年間の配当金です。特別配当も含めた額です。リーマン・ショック後の2010年は大きく減らしましたが、その後は徐々に回復しました。追加配当(特別配当)を含めた年間配当額では、2022年はかなり多くなりそうです。

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の年間増配率は?

年間増配率は2009年と10年はマイナス(減配)でした。その後はプラスか横ばいが続いています。

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の株価と配当の関係は?

株価と通常配当の比較です。株価は2022年を除いて年末のものです。株価と年間配当額はそれなりに連動していますが、株価の方が動きが激しいですね。

通常配当は過去最高が2008年の1.32ドル。2021年は1.29ドル、そして2022年はこのままのペースだと1.36ドルになって、2008年を上回ります。

 

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最近のハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の株価と配当利回りは?

2020年1月以降のハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の株価と配当利回りを見てみましょう。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年の年初の配当利回りは約9.1%でしたが、2月半ば以降は急降下したため、4月3日に約19.3%まで上がりました。2020年11月頃から株価は急上昇し、2022年4月以降は低迷し、現在の配当利回りは8.80%です。

 

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過去10年間の利回り、YOC、株価は?

過去にハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】を買った場合、取得価格あたりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から10年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、少しアバウトです。

下のグラフの黄色の線が、過去に買った場合の、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)です。この線が左肩上がりの場合は、株価好調&増配傾向にあるといえます。

2022年7月29日の終値は15.91ドル、年間の配当金額は1.40ドルなので、現在の配当利回りは8.80%です。過去10年の平均配当利回りは約9.3%です。

コロナ・ショックの2020年3月頃に買っていたら、現在YOCは約18.3%になっていました。

 

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BDCとは?

BDCとは「Business Development Company」の略で、銀行から融資を受けられない新興企業や中小企業の事業開発に金融面を中心にサポートする投資会社です。クローズド・エンド型のファンドであり、ニューヨーク証券取引所、ナスダック証券取引所などに上場しています。

新興企業は不安定ですが、成長すると莫大な利益をもたらす可能性があります。創業時のグーグルやアップルなどもBDCから支援を受けていました。

BDCに対する規制は?

BDCは利益の90%以上を配当に充てることで、法人税の免除を受けています。そのため高配当を実現できるので、インカム投資家に人気です。REITと似ていますね。

また、資産の70%を法律で定められた適格投資対象にすること、1銘柄当たりの構成比率を全体の25%以下に抑えることなどが定められています。

 

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BDCにはどんな銘柄があるのか?

下の表はBDC銘柄の中から規模の大きいものなどを選びました。

DEレシオは自己資本に対する負債額を示すもので、財務の健全性を測る指標です。BDCの場合は、自己資本の2倍まで借り入れることが可能です。つまり2倍までならレバレッジをかけて商売できるという意味です。ここに挙げた大手BDCは、1倍前後なので、健全といえます。

NAV倍率は資本に対して株価が割高か割安かを示す値です。1より高いと割高になります。ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】は約1.47倍で少し割高ですね。【MAIN】もこの値が高いです。それだけ期待されているという見方もできます。

配当利回り(過去1年)は過去1年の配当から算出したものです。特別配当込みです

配当利回り(直近)は直近の配当が今度1年続いたものとして算出しました。特別配当は含めていません



SBI証券や楽天証券など日本の主要証券会社ではBDC銘柄の取り扱いをやめてしまいました。「IG証券」などの海外証券会社なら購入可能です。

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どんな会社なのか

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】は2003年に設立し、創業以来590社以上の新興成長企業に150億ドル以上の資金提供を行っています。

IPO前やM&A前の、ベンチャーキャピタルに支援された革新的な高成長企業です。投資先は、ライフサイエンス、テクノロジー、再生可能技術産業などです。

第一抵当権のシニアローンが約74.3と高く、なかなか安全です。

2022年6月30日現在、78の投資先の株式ポジションを保有し、103社のポートフォリオ企業のワラント・ポジションを保有しています。

 

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業績と予想

2022年6月30日現在の発行済普通株式数は1億2730万株、1株当たり純資産(NAV)は10.43ドルで、2022年第1四半期から3.6%減少しました。

下のグラフはInvesting.comのデータです。2020年はコロナ・ショックにもかかわらず強さを見せましたが、翌2021年はやや伸び悩んでいます。

 

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競合銘柄とトータルリターンを比較する

ハーキュリーズ・キャピタル【HTGC】と主要BDC銘柄のエイリス・キャピタル【ARCC】、メイン・ストリート・キャピタル 【MAIN】、そして高配当ETF【VYM】とトータルリターンを比較します。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2012年7月から2022年6月までの10年間を比べます。

2012年7月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2022年6月には【MAIN】が3万4100ドル、【HTGC】が3万1100ドル、【ARCC】と【VYM】は2万8900ドルになっていました。

ライバル銘柄とのトータルリターン比較

BDC銘柄【HTGC】【ARCC】【PSEC】【MAIN】【NEWT】、カバードコールETF【QYLD】、高配当【VYM】、全米【VTI】の過去1、3、5、10年のトータルリターンを比較しました。現在の利回りは紫の★です。

BDC銘柄はなかなか成績がいいですね。【HTGC】は過去3年以上のリターンは、この中で最も高いレベルで安定しています。【VYM】や【VTI】よりも高リターンです。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン?無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。

BDC銘柄は全体的に最大ドローダウンが悪いです。コロナ・ショックでかなり暴落しました。金融&超高配当らしいと言えます。シャープレシオやソルティのレシオは【NEWT】以外は【VYM】よりも劣っています。

過去の分配金はどのくらいか?

2012年7月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間にもらえる分配金の推移です。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

10年間の配当金の合計は【NEWT】が最も多く5万400ドル、【HTGC】が1万9300ドル、【ARCC】と【MAIN】が1万6500ドル、【PSEC】が1万4700ドル、【QYLD】が1万11300ドル(8年間)、【VYM】が6000ドル、【VTI】が3700ドルでした。BDC銘柄はいずれも物凄いインカムですね。

 

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ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の今後の配当予想は?

現在の配当金額(0.35ドル)と1、3、5、10年前の同時期の配当金額(0.32ドル、0.32ドル、0.31ドル、0.24ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、取得価格あたりの利回りのことです。【HTGC】株を2022年7月29日の終値15.91ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

増配率は過去1年が9.4%、過去3年が3.0%、過去5年が2.5%、過去10年が3.8%でした。現在の利回りは8.80%です。

「配当を再投資しない」「配当を再投資する(税引き後)」の2パターンで検証します

配当金を再投資しない場合

まずは配当金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。スタート年は、現在の利回りの8.80%です。

もっとも増配率の低い過去5年の増配率(2.5%)ペースだと10年後のYOCは11.2%、20年後のYOCは14.3になります。もっとも成績の良い過去1年の増配率(9.4%)で推移すると10年後のYOCは21.6%、20年後のYOCは52.8%になります。

配当金を再投資する場合(税引き後)

次に配当金を再投資しないケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。配当は28%の税金を引いた72%が支払われます。スタート年のYOCは8.80%ではなく、税引き後の6.34%になります。

それでは配当金を年1回再投資する場合のYOCを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の配当は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率(CAGR)を計算し、それを使って調整します。

もっとも増配率の低い過去5年の増配率(2.5%)ペースだと10年後のYOCは15.6%、20年後のYOCは45.8になります。もっとも成績の良い過去1年の増配率(9.4%)で推移すると10年後のYOCは38.2%、20年後のYOCは740%になります。

【HTGC】の過去1年増配率は高いですが、このペースが続く可能性は低そうです。それ以外の期間の増配率はあまり高くないですが、現在の利回りが高いので、配当再投資し続ければ、将来YOCは着実に伸びそうです。ただし、日本の証券会社ではBDC銘柄が新規購入できないので、再投資できないのが残念なところです。

 

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まとめ

ハーキュリーズ・ キャピタル【HTGC】の今回の増配は0.02ドルでした。通常は0.01ドルなので、かなり強気です。追加配当も含めると、2022年の配当は1.96ドルになる見通しです。前年2021年が1.55ドル、2020年が1.38ドルなので、かなりの伸びです。

日本のネット証券でBDC銘柄が購入できなくなったのが、残念です。

 



SBI証券や楽天証券など日本の主要証券会社ではBDC銘柄の取り扱いをやめてしまいました。「IG証券」などの海外証券会社なら購入可能です。

 

 

 

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