今回は、2022年9月と11月に東証に上場した、グローバルX社の3つの高配当ETF、東証版QYLD（2865）、東証版PFFD（2866）、東証版XYLD（2868）について検証します。
東証上場版を、米国上場の【QYLD】【PFFD】【XYLD】と比較して、分配金や利回りの違いをチェックしましょう。
ポイントは税金ですね。外国税と国内税です。
東証に上場したタイミングは、東証版QYLD【2865】と東証版PFFDの【2866】が2022年9月28日。東証版XYLDの【2868】は、少し遅れて2022年11月4日です。
東証版ETFの分配金が支払われてから数カ月が経過しましたので、分配金情報を中心に、東証版と米国版を比較していきます。
日米QYLD、XYLD、PFFDの基本データ比較
まずは、日米のETFの基本データの比較表です。上が東証上場、下が米国上場です。今回は「東証版QYLD」「米国版QYLD」という呼び方にします。
左側の赤色の部分は、ナスダック100カバードコールETFです。下が米国版【QYLD】、上が「東証版QYLD」です。
真ん中の青色は、優先証券ETFです。下が米国版【PFFD】、上が「東証版PFFD」です。
右側の黄色の部分は、S&P500カバードコールETFです。下が米国版【XYLD】、上が「東証版XYLD」です。
赤と黄色の部分がカバードコールETFです。ナスダック100やS&P500などを原資産として保有して、カバードコール戦略を行い、対象指数のコール・オプションを毎月売却し、オプション・プレミアムを獲得します。そのプレミアムを分配金として支払います。毎月株価の約1％、年間で分配金利回り12％を目指します。
真ん中の青色は、米国の優先証券に投資するETFです。優先証券というのは株と社債の中間のような商品で、議決権がないなどの制限があるかわりに、利回りが高いのが特徴です。毎月分配型で、利回りは5～6％ぐらいです。
運用総額（純資産残高）は米国版は【QYLD】が約1兆円、【XYLD】が3600億円、【PFFD】が2900億円ほどです。
東証版はどのくらい売れているのか？
東証版の売れ行きをチェックしましょう。オレンジ色の階段面が運用総額（純資産残高）です。【東証版QYLD】が14.4億円、【東証版PFFD】が41.8億円、【東証版XYLD】が10.3億円ほどです。
東証版は設定から間もないですが、【東証版PFFD】が好調ですね。下の表では、他のETFと比べて右軸の数値の桁が異なっているので、あまり売れていないように見えますが、気のせいです。
東証版ETFの分配金と税金について
まず最初に、グローバルX社の東証版ETFの分配金と税金についてです。
下の画像はグローバルX社の公式サイトに【東証版QYLD】の分配金情報を加工したものです。
1口単位で購入可能ですが、100口で表示されています。
直近4月の分配金は800円ですが、この数値は10％の米国で外国税が引かれたあとのものです。なので税引き前は800円を0.9で割って、888円です。
ちなみに、左上に税引前とありますが、これは国内で課税される前という意味の税引前です。
二重課税調整制度の対象か？
下のデータは、日本取引所グループ（JPX）に掲載されている「投資信託等の二重課税調整制度の対象となる可能性の高いETF・REIT」を加工したものです。
今回紹介するグローバルX社の「東証版QYLD、PFFD、XYLD」に赤線を引きました。いずれも二重課税調整制度の対象となっています。
東証版と米国版の手取りの違いについて
下の画像は楽天証券に掲載されたものを加工したものです。2020年1月1日の税制改正によって、投資信託やETFの外国所得税に二重課税が生じないように変更されました。
【東証版QYLD】などは二重課税調整がされるので、下の部分「改正後」に該当します。外国税の10％がなくなります。所得税や住民税など、やや複雑な計算式があります。手取りは約79.7％になります。
グローバルX社の【東証版QYLD】などは、外国税10％を引かれたデータが記載されているので、その数値を0.9で割り、税引き前の100％の状態に戻します。そこに0.797を掛けると、手取分配金になります。
上の「改正前」に該当するのが、米国に上場されている【米国版QYLD】などです。こちらは0.718を掛けると手取分配金になります。
分配金の手取りは米国版が71.8％で、東証版は79.7％なので、東証版の方が約8％ほどオトクという考え方もできます。ただし、所得がそれなりにある人が確定申告をすれば、外国税10％は戻ってきます。
以上を踏まえて、米国版と東証版の分配金と利回りを比較していきます。
東証版QYLDと米国版QYLDの分配金比較
それでは、東証版【QYLD】と米国版【QYLD】の分配金を比較しましょう。上が東証版【QYLD】、下が米国版【QYLD】の分配金データです。
上のデータに注目してください。東証版【QYLD】は2022年9月28日に上場しました。分配金に対する計測期間は1カ月ごとですが、最初は44日ほどあります。左から4列目です。期間が中途半端なので、2度目の分配金支払いから注目してみましょう。株価は1000円スタートで1株単位で購入可能です。
左から5列目が公式サイトに記載されている分配金を1株あたりにしたものです。これは外国税10％が引かれたあとのデータです。そこで0.9で割ることにより、外国税が引かれる前の状態にします。左から6列目です。
そこに、0.797を掛けて、分配金の手取りを計算します。国内税のみ引かれるというわけです。左から7列目です。この金額が振り込まれる額というわけですね。ただし為替の影響もあるため、ピッタリこの数値ではないようです。
税金が引かれる前の分配金を1年換算した額を、計測期間の平均株価で割って、1カ月間の平均利回りを求めました。右から2列目です。
手取り分配金を1年換算した額を、計測期間の平均株価で割って、手取り額でも1カ月間の平均利回りを求めました。右から1列目です。
下のデータの米国版【QYLD】も同様に、手取り額を計算します。こちらは外国税と国内税の両方が引かれますので、0.718を掛けます。左から7列目です。
東証版QYLDの課税前と手取り分配金を比較
先ほどのデータをグラフにしました。1回目は期間が1カ月ではないので、2回目以降のデータです。青い棒が公式サイトに記載されている分配金、黄色い棒が外国税の課税前の分配金、緑色の棒が手取り分配金です。
赤い線は課税前の分配金から出した1カ月間の平均利回りです。
東証版と米国版の平均利回りを比較
東証版【QYLD】の平均利回りを、米国版【QYLD】の平均利回りと比較しましょう。
米国版【QYLD】の利回りは、オプションの売り建て期間の終値から算出しました。通常、毎月分配型のETFで利回りを出す場合は、決定した分配金を使い、次の分配金が決定する1カ月後まで、毎日の株価で利回りの計算をします。
今回は東証版が分配金決定前の1カ月に計測期間を用いているので、米国版【QYLD】もオプションの売り建て期間、つまり分配金決定から1カ月前にかけて利回りを計算します。
東証版と米国版は基準日が異なるので、計測期間は半月ほどずれています。連続したデータをグラフ化することで、傾向を探りましょう。米国版は5月はまだ発表されていません。
赤い線が東証版【QYLD】の課税前の平均利回り、赤い点線が手取りの平均利回り。青い線は米国版【QYLD】の課税前の平均利回り、青い点線が手取りの平均利回りです。
課税前は米国版がやや高いですが、税引き後は東証版が上回っています。
毎日の株価から利回りを算出
こちらは、毎日の終値から算出した利回りの比較です。
平均利回りは、課税前は0.84％米国版が高く、手取りの利回りは0.3％東証版が上回っていました。国内税がないため、手取りは逆転したと考えられます。
課税前の東証版QYLDの分配金が少ない理由は？
課税前の分配金利回りは、東証版は米国版と比べて0.84％低かったのです。その理由について考えてみましょう。可能性が高いのは「為替」ですね。
上のグラフは、ドル円の為替レート。上が円安で、下が円高です。全体的に円高の傾向ですね。そのため、若干、東証版は分配金が少なかったと考えられます。
小数点以下の取り扱い
もう一つ、可能性がありそうなのは、分配金額の小数点以下についてです。
こちらはグローバルX社公式に掲載されたデータを加工したものです。右側の分配金額は800円や900円などとあります。ただし、これは100口当たりです。東証版QYLDなど、グローバルX社の東証版ETFは1口単位で購入可能です。なので実際の分配金は800円ではなく、8円になります。
そのため、1口あたりの分配金額を8.5円や9.3円など小数点以下の金額にすることはできない可能性が高いです。
例えば、1株あたりの分配金が8円と9円を比べると、1円差があります。これは年利にすると1.2％異なります。1年が12カ月だからですね。
そんなわけで、分配金に小数点を使用しない場合の利回りは1.2％ずつの単位となります。支払いすぎてしまうのを避けるため、小数点以下は切り捨てられる可能性が高いです。余った分は株価に反映されるか、来月の分配金で調整するか、年度末の12月にまとめて追加の分配金として支払われる可能性もありそうです。どれかはわかりません。
【東証版QYLD】の課税前の分配金利回りが米国版より低いのは、最近の為替のドル円レートが、円高に進んだからと、1株あたりの分配金が1円未満が切り捨てられるので、毎回最大1.2％利回りが切り捨てられていることが考えられます。あくまでこれは推測ですが。
分配金の希薄化
米国版と東証版は決算日が異なっており、米国版の分配金が確定してから東証版の決算日を迎えるまでに分配金の希薄化が生じているため、東証版の分配金が少ない可能性があります。
東証版XYLDと米国版XYLDの分配金比較
今度は【XYLD】の東証版と米国版の分配金を比較しましょう。上が東証版、下が米国版の分配金データです。
上のデータに注目してください。東証版【XYLD】は2022年11月4日に上場しました。分配金に対する計測期間は1カ月ごとですが、最初は2カ月弱あります。左から4列目です。なので2度目の分配金支払いから注目してみましょう。株価は1000円スタートで1株単位で購入可能です。
先ほどの【QYLD】と同じで、左から5列目が公式サイトに記載されている分配金を1株あたりにしたものです。これは外国税10％が引かれた後です。そこで0.9で割ることにより、外国税が引かれる前の状態にします。左から6列目です。
それに、0.797を掛けて、分配金の手取りを計算します。左から7列目です。この金額が振り込まれる額というわけですね。ただし為替の影響もあるため、ピッタリこの数値ではないようです。
税金が引かれる前の分配金を1年換算した額を、計測期間の平均株価で割って、1カ月間の平均利回りを求めました。右から2列目です。
手取り分配金を1年換算した額を、計測期間の平均株価で割って、手取り額でも1カ月間の平均利回りを求めました。右から1列目です。
下のデータの米国版【XYLD】も同様に、手取り額を計算しました。こちらは0.718を掛けます。外国税と国内税の両方が引かれるからです。左から7列目です。
東証版XYLDの課税前と手取り分配金を比較
先ほどのデータをグラフにしました。1回目は期間が1カ月ではないので、2回目以降のデータです。青い棒が公式サイトに記載されている分配金、黄色い棒が外国税の課税前の分配金、緑色の棒が手取り分配金です。
赤い線は課税前の分配金から出した1カ月間の平均利回りです。
東証版と米国版の平均利回りを比較
東証版【XYLD】の平均利回りを、米国版【XYLD】の平均利回りと比較しましょう。
東証版と米国版は基準日が異なるので、計測期間は半月ほどずれています。連続したデータをグラフ化することで、傾向を探りましょう。米国版は5月はまだ発表されていません。
赤い線が東証版【XYLD】の課税前の平均利回り、赤い点線が手取りの平均利回り。青い線は米国版【XYLD】の課税前の平均利回り、青い点線が手取りの平均利回りです。
データが少ないの何とも言えませんが、東証版は今ひとつですね。
毎日の株価から利回りを算出
こちらは、毎日の終値から算出した利回りの比較です。
平均利回りは、課税前は1.87％米国版が高く、手取りの利回りは0.57％米国版が上回っていました。どちらも米国版が優勢です。直近の分配金が少なく、データがあるのが東証版のみだったからと言えます。
ただし、国内税がないため、手取りの利回りはそれほど差はありません。
東証版PFFDと米国版PFFDの分配金比較
それでは、東証版【PFFD】と米国版【PFFD】の分配金を比較しましょう。上が東証版【PFFD】、下が米国版【PFFD】の分配金データです。
上のデータに注目してください。東証版【PFFD】は2022年9月28日に上場しました。分配金に対する計測期間は1カ月ごとですが、最初は44日ほどあります。左から4列目です。期間が中途半端なので、2度目の分配金支払いから注目してみましょう。株価は1000円スタートで1株単位で購入可能です。
左から5列目が公式サイトに記載されている分配金を1株あたりにしたものです。これは外国税10％が引かれたあとのデータです。そこで0.9で割ることにより、外国税が引かれる前の状態にします。左から6列目です。
それに、先ほど説明したように0.797を掛けて、分配金の手取りを計算します。国内税のみ引かれるというわけです。左から7列目です。この金額が振り込まれる額というわけですね。ただし為替の影響もあるため、ピッタリこの数値ではないようです。
税金が引かれる前の分配金を1年換算した額を、計測期間の平均株価で割って、1カ月間の平均利回りを求めました。右から2列目です。
手取り分配金を1年換算した額を、計測期間の平均株価で割って、手取り額でも1カ月間の平均利回りを求めました。右から1列目です。
下のデータの米国版【PFFD】も同様に、手取り額を計算します。こちらは外国税と国内税の両方が引かれますので、0.718を掛けます。左から7列目です。
東証版PFFDの課税前と手取り分配金を比較
先ほどのデータをグラフにしました。1回目は期間が1カ月ではないので、2回目以降のデータです。青い棒が公式サイトに記載されている分配金、黄色い棒が外国税の課税前の分配金、緑色の棒が手取り分配金です。
赤い線は課税前の分配金から出した1カ月間の平均利回りです。
東証版と米国版の平均利回りを比較
東証版【PFFD】の平均利回りを、米国版【PFFD】の平均利回りと比較しましょう。
赤い線が東証版【PFFD】の課税前の平均利回り、赤い点線が手取りの平均利回り。青い線は米国版【PFFD】の課税前の平均利回り、青い点線が手取りの平均利回りです。
課税前は米国版がやや高いですが、税引き後は東証版が上回っています。
毎日の株価から利回りを算出
こちらは、毎日の終値から算出した利回りの比較です。
平均利回りは、課税前は0.44％米国版が高く、手取りの利回りは0.14％東証版が上回っていました。国内税がないため、手取りは逆転したと考えられます。
為替と日米ETFの株価を比較しよう
東証版ETFの設定来の株価、同時期の米国版の株価、ドル円レートを比較しましょう。
円安になると、東証版の成績が良くなり、円高になると、米国版の成績が上回ります。グラフは上が円安で、下が円高です。
まずは【QYLD】。ドル円レートは7.2％ほど円高。米国版【QYLD】の株価は＋11.6％、東証版【QYLD】の株価は+2.8％でした。
日米【XYLD】の株価推移は？
つぎは【XYLD】。ドル円レートは8.4％円高。米国版【XYLD】の株価は＋1.8％、東証版【XYLD】の株価は-6.3％でした。
日米【PFFD】の株価推移は？
最後は【PFFD】。ドル円レートは12.3％ほど円高。米国版【PFFD】の株価は-7.7％、東証版【PFFD】の株価は-12.3％でした。円高ほど差はつけられておらず、東証版【PFFD】は健闘したと言えそうです。
日米ETFの利回り、手取り利回り、株価リターンの差を確認！
これまでのデータをまとめ、東証版と米国版のデータを比較します。「利回りの差」「株価の差」は東証版を基準にしています。
東証版と米国版の比較では、課税前の分配金利回りは、【XYLD】は東証版が-1.87％でした。
【QYLD】は東証版がマイナス0.84％、【PFFD】は東証版が-0.44％。【PFFD】の分配金利回りはカバードコールETFの半分ぐらいなので、この2つは同じくらいと考えて良さそうです。
手取りの利回りだと、東証版【QYLD】は+0.3％、東証版【PFFD】は+0.14％。【XYLD】は-0.57％。外国税がない分だけ、東証版が優勢です。ただし【XYLD】は今ひとつですね。
株価リターンは為替が円高の分だけ、東証版がマイナスになっています。【QYLD】と【XYLD】の東証版は妥当と言えそうです。
【PFFD】の東証版は株価の差が-4.6％、為替は-7.2％なので、東証版が健闘しているように見えます。ただしリターンは米国版・東証版ともにかなりマイナスです。
イレギュラーだった1度目の分配金の期間の利回りは計算しておらず、東証版と米国版の期間もずれています。一概には言えませんが、データからは東証版の中では【XYLD】が少し苦戦しているように思えます。
米国版ETFの最新分配金状況
最後に、米国版のカバードコールETFの最新の分配金状況についてチェックしましょう。
【QYLD】、【XYLD】などの毎月の分配金は、基準価額（NAV）の1％が上限です。株価の1％ぐらいが目安ですね。
4月は【QYLD】は1％上限の0.173ドルでしたが、【XYLD】は0.376ドルで、0.92％に留まっていました。
【QYLD】の分配金の傾向
【QYLD】の分配金と基準価額（NAV）の関係。青い棒グラフの分配金と、赤い折れ線グラフの基準価額（NAV）はちょうど二桁異なり、重なると月利1％、年利換算では約12％になります。
直近1年はほぼ重なっており、利回り約12％。過去1年分配金は2.0472ドル、5月15日の終値は17.52ドル、利回りは11.68％です。
【XYLD】の分配金の傾向
【XYLD】の分配金と基準価額（NAV）の関係も見ていきましょう。
直近1年はほぼ重なっていましたが、右端の2023年4月は0.92％ぐらいだったので、少し隙間ができました。過去1年分配金は4.9216ドル、5月15日の終値は40.84ドル、利回りは12.05％です。
【PFFD】の分配金の傾向
【PFFD】の毎月の分配金と株価の関係です。どちらもほぼ横ばいで安定しています。
直近2023年5月の分配金は0.105ドル。過去1年分配金は1.2680ドル。5月15日の終値は18.78ドル。利回りは6.75％です。
まとめ
東証版ETFの運用資産額は【PFFD】41億円、【QYLD】が14億円、【XYLD】が10億円。【PFFD】が好調です。
課税前の分配金利回りは東証版では【XYLD】が苦戦しており、1.8％ほど米国版より劣っていました。設定から日が浅いからかもしれないですね。
【QYLD】や【PFFD】も米国版よりも低かったです。円高が進んだためと、小数点以下を切り捨てているからという可能性が考えられます。また、米国版と東証版は決算日が異なっているために分配金の希薄化が生じている可能性があります。
東証版の【QYLD】などは二重課税調整がされるため、分配金の手取りは約79.7％になります。
米国版の【QYLD】などの手取りは71.8％です。差が8％ほどありますので、結構大きいですね。
手取りの利回りは、外国税がない分だけ、東証版の数値が良い傾向ですね。
米国版は確定申告をすれば、外国税控除が受けられますが、所得が少ない場合はあまり戻って来ません。東証版の【QYLD】などは自動で二重課税調整をしてもらえるので、その心配はありません。
株価リターンの比較は、計測期間に円高が進んだため、東証版は苦戦していました。円安になれば、株価は上がり、分配金も少し増えるかもしれません。
半年後ぐらいに、再びデータを検証してみようかなと考えています。
