高配当ETF【VYM】の2021年1月末のデータが更新されたのでまとめてみた

バンガード社のETFは公式サイトで月1回更新されます。月末のデータが、翌月の15日頃に反映されます。今回2021年1月末のデータが更新されましたので、バンガード 米国高配当株式ETF【VYM】の組込銘柄の変化や傾向について検証します。

 

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基本情報を確認しよう

【VYM】は今後1年の予想配当金が市場平均を上回る銘柄を、時価総額加重平均で組み入れています。配当利回りが高い米国の大型株が中心のETFです。

それでは、【VYM】と米国の高配当ETF【HDV】【SPYD】を比較してみましょう。経費率はそれほど差がありません。配当利回りは【VYM】がもっとも低いですが、運用総額は圧倒的に多いです。組込銘柄数は【VYM】が多く、【HDV】と【SPYD】は同じくらいです。

※「配当利回り」は過去1年の配当額から算出しました。

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【VYM】のセクター別のファンド構成比は?

まだ【VYM】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。バンガードの公式サイトではICB(Industry Classification Benchmark)で分類されていますので、これをGICS(Global Industry Classification Standard)に変換しました。ただ、あまり変わらないですね。金融の割合が最も多く、ヘルスケアと生活必需品が同じくらいで続き、情報技術の順です。金融セクターが少し多めで、一般消費財が少なめです。

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【VYM】にはどんな銘柄が組み込まれているのか?

まだ【VYM】の保有銘柄数は410銘柄です。組込銘柄の一覧を円グラフにしました。組込比率1%以上の30銘柄で全体の約52.5%を占めています。組込比率1%未満は380銘柄で全体の約47.5%、円グラフの白い部分です。

上位組込銘柄のセクターは結構分散されていますね。ヘルスケア、生活必需品、通信サービス、情報技術、金融が多めですね。

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【VYM】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VYM】の組込比率1%以上の銘柄です。ベンチマークはFTSEハイディビデンド・イールド・インデックス。時価総額加重平均型です。10位のウォルマート【WMT】は時価総額のわりに順位が低いですね。相場全体が株高に進んでいるためか、組込上位銘柄は配当利回りがやや低めの2%台が占めています。

データの中身は2021年1月末時点のものです。

 

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組込比率1%以上の推移

2020年4月以降の組込比率1%以上の銘柄の推移です。最近2カ月は1カ月ごと、それ以前は2カ月ごとです。先月との比較では、上位陣ではインテル【INTC】の順位と比率が大幅に上がり、コカ・コーラ【KO】が下がりました。

 

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【VYM】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VYM】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当、市場全体、ハイテクの主要9ETFへの組込比率(%)をまとめました。背景色のオレンジ色が濃いほど、比率が高いことを意味しています。

【VYM】の組込上位銘柄は、かなりの割合で【HDV】の上位にも組み込まれています。ただし、【HDV】の方が集中投資ですね。【SPYD】は高配当ETFですが、【VYM】と関連が薄いです。ハイテク系の【QQQ】や【VGT】とも傾向が異なっています。

※配当利回りは2021年1月末の株価から算出しました。組込比率はバンガード社のETF【VYM】【VIG】【VOO】【VTI】【VGT】は2021年1月末、その他のETFは2月12日のデータをもとにしています。【SPYD】は1月と7月の時点で均等に組込、【DIA】は株価の高い順に組込比率が高いので、この2つの組込比率はそれほど重要ではありません。

ファンドオーバーラップで他のETFとの比較する

ファンドオーバーラップを使って、他のETFとの重複割合を調べてみましょう。【VYM】は組込銘柄数が410と多いため、【HDV】や【SPYD】など高配当ETFに組み込まれている銘柄は、かなりの確率で【VYM】にも含まれています。【QQQ】や【VGT】などハイテク系ETFとは、銘柄の重複率が低いですね。

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【VYM】の配当はどう変化したか?

【VYM】は年4回配当が支払われます。3、6、9、12月に配当落ちがあり、その数日後に振り込まれます。2020年は6月と12月の配当が前年同期を上回り、2020年のトータルでは、前年よりも2.3%増えました。

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2020年以降の配当利回りは?

2020年1月以降の【VYM】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年1月当初は配当利回りは3.1%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが4.5%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前と同じぐらいで、配当利回りは3.03%です。

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【VYM】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VYM】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

2021年2月16日の終値は96.02ドル、過去1年の配当金額は2.9061ドルなので、現在の配当利回りは3.03%です。過去5年の平均配当利回りは約3.1%なので、現在は平均を少し下回っています。過去5年で株価はやや上昇しており、増配されているので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年3月に買っていたら、現在YOCは約4.2%になっていました。

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

【VYM】とライバルETFとの過去5年トータル・リターンを比較します。【HDV】、【SPYD】と比較します。【SPYD】は設定されたのが2015年10月と日が浅いので、過去5年で比べます。参考までに【VOO】も用意しました。

2016年2月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2021年1月には【VOO】が2万1000ドル、【VYM】が1万6400ドル、【SPYD】が1万4700ドル、【HDV】が1万4100ドルになっていました。

 

過去3カ月、1、3、5年の年平均トータルリターンは以下の通りです。【SPYD】以外は過去9年のトータルリターンも出しました。過去10年でないのは、【HDV】が設定からまだ10年経っていないからです。高配当ETFのなかでは【VYM】が安定していますね。それよりも【VOO】のが安定していますが。

過去5年の配当金はどのくらいか?

過去5年の配当金を比較します。下のグラフは、5年前に1万ドルを投資した場合の、年間配当金の推移です。配当金は再投資します。税金は考慮しません。

【SPYD】は増配率は高くないですが、元々の配当利回りが高いため、5年経っても【VYM】や【HDV】よりも配当額が多いですね。2019年や2020年は約700ドルももらえる計算になります。

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【VYM】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(2.9061ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年配当金額(2.8418ドル、2.4011ドル、2.149ドル、1.091ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VYM】株を2021年2月16日の終値96.02ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間配当額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間配当額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間配当額550ドルなら利回り(YOC)は5.5%になります。

年間増配率は過去1年が2.3%、過去3年が6.6%、過去5年が6.2%、過去10年が10.3%でした。現在の配当利回りは3.03%です。

配当を再投資しない場合

まずは配当を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の配当利回りが3.03%なので、年間配当額は303ドルです。まだ2021年の配当が発表されていないので、起点となる年は1年前の2020年にします。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと2024年の配当額は331ドル、2029年の配当額は370ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると2024年の配当額は448ドル、2029年の配当額は731ドルになりそうです。配当額731ドルはYOC(購入額に対する利回り)7.31%です。

 

配当を再投資する場合

つぎに配当を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の配当金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと2024年の配当額は371ドル、2029年の配当額は483ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると2024年の配当額は510ドル、2029年の配当額は1054ドルになりそうです。配当額1054ドルはYOC(購入額に対する利回り)10.54%です。

 

配当を再投資する場合(税引き後)

最後に配当を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。配当金は28%の税金を引いた72%で計算します。起点となる年(2020年)は303ドルではなく、税引き後の218ドルからのスタートになります。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと2024年の配当額は259ドル、2029年の配当額は323ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると2024年の配当額は354ドル、2029年の配当額は686ドルになりそうです。配当額686ドルはYOC(購入額に対する利回り)6.86%です。

 

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まとめ

いかがでしたか? 最近は【VYM】の株価は、コロナ・ショック前まで戻りました。配当利回りが3%を切りそうです。高配当ETFではなく、中配当ETFになりそうです。ただ、将来の値動きを予測するのは不可能なので、定期的に買い増すのが良いかもしれません。

 

 

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