S&P500ETF【VOO】の2021年1月末のデータが更新されたのでまとめてみた

バンガード社のETFは公式サイトで月1回更新されます。月末のデータが、翌月の15日頃に反映されます。今回2021年1月末のデータが更新されましたので、バンガード・SP&500ETF【VOO】の組込銘柄の変化や傾向について検証します。

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基本情報を確認しよう

【VOO】はS&P500に連動するETFで、銘柄は時価総額加重平均で組み入れられています。S&P500とは米国の主要業種を代表する大企業500銘柄で構成されており、このETFを保有すれば、米国の大部分をフォローしたことになります。

それでは【VOO】と米国の(ほぼ)市場全体をターゲットにしている主要ETF【VTI】【DIA】【VIG】を比較しましょう。配当利回りは【DIA】がもっとも高く、【VTI】が一番低いです。運用総額は【VTI】と【VOO】が圧倒的に多いです。経費率は【DIA】が少し高いです。

※「配当利回り」は過去1年の配当額から算出しました

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【VOO】のセクター別のファンド構成比は?

【VOO】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。GICS(Global Industry Classification Standard)で分類されています。情報技術の割合が最も多く、27.8%と全体の4分の1以上を占めています。以下、ヘルスケア、一般消費財、通信サービス、金融と続いています

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【VOO】にはどんな銘柄が組み込まれているのか?

【VOO】の保有銘柄数は509銘柄です。組込銘柄の一覧を円グラフにして、セクターごとに色を付けました。組込比率0.5%以上の銘柄は42あり、全体の約50.8%を占めています。約半分ぐらいですね。組込比率0.5%未満は467銘柄で全体の約49.2%、円グラフの白い部分です。上位銘柄の基本データは次項で説明します。

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【VOO】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VOO】の組込比率0.5%以上の銘柄です。ベンチマークはS&P500。データの中身は2021年1月末時点のものです。上位銘柄は情報技術(ハイテク)が多いですね。

 

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組込比率0.5%以上銘柄の推移

2020年4月以降の組込比率0.5%以上の銘柄はどのように変化したのでしょうか? 最近2カ月は1カ月ごと、それ以前は2カ月おきのデータです。あまり変動はありませんが、先月との比較ではテスラ【TSLA】、インテル【INTC】が比率を増やしました。

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【VOO】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VOO】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当、市場全体、ハイテクの主要9ETFへの組込比率(%)をまとめました。

【VOO】と【VTI】は上位銘柄の組込順位は同じです。ハイテクの【QQQ】とも上位7銘柄がほぼ同じ順番に並んでいます。いわゆるGAFAMテスラです。高配当ETF【VYM】【HDV】【SPYD】とはあまり重なっていません。

※配当利回りは2021年1月末の株価から算出しました。組込比率はバンガード社のETF【VYM】【VIG】【VOO】【VTI】【VGT】は2021年1月末、その他のETFは2月12日のデータをもとにしています。【SPYD】は1月と7月の時点で均等に組込、【DIA】は株価の高い順の組込比率なので、この2つの組込比率はそれほど重要ではありません。

ファンドオーバーラップで他のETFとの比較する

ファンドオーバーラップを使って、他のETFとの重複割合を調べてみましょう。【SPYD】や【DIA】は、【VOO】に組み込まれる可能性はほぼ100%です。【VTI】の中には【VOO】がほぼすべて入っています。重複割合では【HDV】と【SPYD】が低いですね。

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【VOO】の配当はどう変化したか?

【VOO】は年4回配当金(分配金)が支払われます。3、6、9、12月に配当落ちがあり、その数日後に振り込まれます。2020年は6月の配当は前年の同期を上回りましたが、年間トータルでは前年から4.8%減りました。

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年1月以降の【VOO】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年1月初頭は配当利回りは1.8%台で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが2.6%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前を大幅に上回り、配当利回りは1.49%です。

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【VOO】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VOO】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

2021年2月22日の終値は355.77ドル、過去1年の配当金額は5.3027ドルなので、現在の配当利回りは1.49%です。過去5年の平均配当利回りは約1.88%です。過去5年で株価は右肩上がりで、増配もしていますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年3月頃に買っていたら、現在YOCは約2.8%になっていました。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

【VOO】とライバルETFとの過去10年トータル・リターンを比較します。【VTI】【DIA】【VIG】と比較します。

2011年2月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2021年1月には【VTI】が3万5400ドル、【VOO】が3万5300ドル、【DIA】が3万1700ドル、【VIG】が3万1600ドルになっていました。【VTI】と【VOO】がわずかに優勢でした。

 

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去1年では【VTI】【VOO】が優勢で、【DIA】【VIG】に結構差をつけています。過去5年や過去10年も【VTI】【VOO】が上回っていましたが、あまり差はありません。

過去10年の配当金はどのくらいか?

過去10年の配当金を比較します。下のグラフは、10年前に1万ドルを投資した場合の、年間配当金の推移です。配当金は再投資します。税金は考慮しません。

【VTI】【VOO】【DIA】【VIG】の配当額に違いはあまりないですね。【DIA】が少しだけ多いです。【VOO】は10年後の2020年には545ドルになっていました。

 

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【VOO】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(5.3027ドル)と1、3、5、9年前の同時期の過去1年配当金額(5.5709ドル、4.3679ドル、3.931ドル、2.372ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【VOO】株を2021年2月22日の終値355.77ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間配当額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間配当額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間配当額550ドルなら利回り(YOC)は5.5%になります。

増配率は過去1年がマイナス4.8%、過去3年が6.7%、過去5年が6.2%、過去9年が9.4%でした。現在の配当利回りは1.49%です。

配当を再投資しない場合

まずは配当を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の配当利回りが1.49%なので、年間配当額は149ドルです。まだ配当が発表されていないので、起点となる年は1年前の2020年にします。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと2024年の配当額は122ドル、2029年の配当額は96ドルになります。もっとも成績の良い過去9年の増配率を当てはめると2024年の配当額は213ドル、2029年の配当額は333ドルになりそうです。配当額333ドルはYOC(購入額に対する利回り)3.33%です。

 

配当を再投資する場合

つぎに配当を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の配当金額は、現在と9年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと2024年の配当額は129ドル、2029年の配当額は105ドルになります。もっとも成績の良い過去9年の増配率を当てはめると2024年の配当額は226ドル、2029年の配当額は391ドルになりそうです。配当額391ドルはYOC(購入額に対する利回り)3.91%です。

ちなみに、前々項の10年前に1万ドルを投資した場合の10年後配当金額と、この項目の過去10年増配率を使って現在1万ドルを投資した場合の10年後配当予想は、ほぼ同じ内容です。ただ10年前に投資した場合の10年後配当は545ドル、今回の10年後配当予想は391ドルと差がつきました。これは開始時の株価(配当利回り)が異なっていたからです。現在の利回りよりも10年前の利回りが高いため、この差が将来の配当金額の違いとなりました。つまり今の【VOO】は、10年前と比較して株価が割高という考え方ができます。

配当を再投資する場合(税引き後)

最後に配当を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。配当金は28%の税金を引いた72%で計算します。起点となる年(2020年)は149ドルではなく、税引き後の107ドルからのスタートになります。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと2024年の配当額は91ドル、2029年の配当額は74ドルになります。もっとも成績の良い過去9年の増配率を当てはめると2024年の配当額は160ドル、2029年の配当額は269ドルになりそうです。配当額269ドルはYOC(購入額に対する利回り)2.69%です。

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まとめ

いかがでしたか? 【VOO】の株価はかなり上がってしまい、配当利回りは低くなっています。買い時が難しいですが、米国の成長が続くと考えるのならば、コツコツと積立てるので問題ないと思います。

 

 

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