連続増配ETF【VIG】が年に1度の銘柄入れ替えを実施、JPモルガン・チェース【JPM】が新加入で1位に!

バンガード社のバンガード米国増配株式ETF【VIG】が、年に1度の銘柄入れ替えを行ったようです。新たにJPモルガン・チェース【JPM】が組込順位1位に加わりました。他にはコカ・コーラ【KO】、メルク【MRK】、ブロードコム【AVGO】なども新加入を果たしました。また、ウォルト・ディズニー【DIS】が除外されました。

 

ちなみに【VIG】の2021年4月16日の終値は153.08ドル、過去1年の分配金額は2.3356ドルなので、利回りは1.53%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに計算します。

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基本情報を確認しよう

【VIG】は財務が健全で10年以上連続して増配の実績がある銘柄を、時価総額加重平均方式で組み入れています。ベンチマークは、NASDAQ US ディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス。

【VIG】と米国の(ほぼ)市場全体をターゲットにしている主要ETF、S&P500ETF【VOO】、NYダウ連動ETF【DIA】、全米ETF【VTI】と比較します。利回りは【DIA】がもっとも高く、【VIG】は2番目ですね。運用総額は【VTI】と【VOO】が20兆円を超えており、抜きんでています。組み入れ方式は【DIA】だけが株価単純平均方式で、残りは時価総額加重平均方式です。

 

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【VIG】のセクター別のファンド構成比は?

【VIG】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。バンガードの公式サイトではICB(Industry Classification Benchmark)で分類されていますので、これをGICS(Global Industry Classification Standard)に変換しました。

銘柄を組み換える前の1カ月前との比較では、金融が増えて、通信サービスが減っています。金融セクターのJPモルガン・チェース【JPM】が組込順位1位に新加入し、通信サービスセクターで組込順位3位だったウォルト・ディズニー【DIS】が除外された影響が出ていますね。それ以外のセクターは、あまり変化はありませんでした。

 

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【VIG】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【VIG】の組込比率1%以上の上位32銘柄です。ベンチマークは、NASDAQ USディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス。上位32銘柄で全体の62%を占めており、それなりに集中投資と言えそうです。ちなみに構成銘柄数は全部で247です。組み換え前が212だったので、結構増えました。

左側の組込順位の背景がオレンジ色の銘柄が新たに加わりました。

 

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新加入と除外はどんな銘柄か?

新たに加わった銘柄と除外された銘柄を見ていきましょう。上位50銘柄のうち、新加入は10銘柄です。財務が健全かつ10年の増配実績のある大型株が【VIG】の条件です。新加入銘柄は増配実績が10~12年に達したため、【VIG】入りとなりました。ただし、コカ・コーラ【KO】はすでに連続増配実績は60年近くあるので、財務健全性が認められたからということでしょうか。

 

除外銘柄は?

組込上位50位以内で除外されたのは5銘柄です。ウォルト・ディズニー【DIS】とマリオット・インターナショナル【MAR】は2020年以降、無配転落となりました。TJXカンパニーズ【TJX】とエスティ・ローダー【EL】は、2020年に無配の期がありました。フェデックス【FDX】は増配をやめて配当は現状維持になりました。

 

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上位組込銘柄の推移は?

2020年4月以降の組込比率1%以上銘柄の推移です。1カ月前との比較では、上位陣はJPモルガン・チェース【JPM】が新加入でいきなり1位。ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】が2位になりました。これまで首位の座を争っていたマイクロソフト【MSFT】とウォルマート【WMT】は3、4位に順位を下げました。

 

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【VIG】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【VIG】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当、市場全体、ハイテクの主要9ETFへの組込比率(%)をまとめました。背景色のオレンジ色が濃いほど、比率が高いことを意味しています。

【VIG】の組込上位10銘柄中9銘柄が【DIA】にも含まれています。財務が健全な銘柄の集まりという意味では、この2つのETFは似ています。

【VIG】の上位20銘柄は【VYM】には12銘柄、【HDV】には8銘柄が含まれています。連続増配銘柄は利回りが2%前後から【VYM】に入るようになり、2.5%以上は【HDV】に含まれていく傾向があるようです。そのため【VYM】の方が銘柄が多いというわけですね。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年3月末、その他のETFは4月14日のデータをもとにしています。バンガードのETFの組込比率が低すぎるものは対象外にしました。【DIA】と【SPYD】の組込比率はそれほど重要ではありません。

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【VIG】の過去の分配金と増配率は?

【VIG】が設定されたのは2006年4月です。過去の分配金の一覧です。下の表の一番右側の「過去1年分配金額の対前年同期増配率」は2011年以降、ほとんどがプラスです。安定して増配しているETFだといえます。

※背景がになっているのが減配です

【VIG】の年間分配金額と年間増配率は?

【VIG】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。着実に増やしている印象です。

【VIG】の期別分配金は?

期別の分配金を見比べると、前年同期と比べて大きく減らしたことがほとんどないですね。安定しているといえます。

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2020年以降の利回りは?

2020年以降の【VIG】の株価と利回りを見てみましょう。過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。2020年の年初は利回りは1.7%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが約2.4%まで上昇しました。現在の株価はコロナ・ショック以前を上回り、利回りは1.53%です。

 

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現在の【VIG】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく2.3356ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ2.3356ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.1%ごとに株価を出しました。今後【VIG】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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【VIG】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【VIG】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

2021年4月16日の終値は153.08ドル、過去1年の分配金額は2.3356ドルなので、現在の利回りは1.53%です。過去5年の平均利回りは約1.89%です。過去5年で株価は右肩上がりで、増配もしていますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年5月に買っていたら、現在YOCは約2.9%になっていました。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

S&P500ETF【VOO】、NYダウ連動ETF【DIA】、全米ETF【VTI】とトータルリターンを比較します。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2011年4月から2021年3月までの10年を比べます。

2011年4月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年3月には【VOO】が3万6600ドル、【VTI】が3万6400ドル、【DIA】は3万3700ドル、【VIG】は3万2500ドルになっていました。【VTI】と【VOO】がやや優勢です。

 

コロナ・ショック後のリターン

コロナ・ショックの大底、2020年3月23日から2021年4月16日までのリターン比較です。【VIG】の回復が遅れているのがわかります。ETFreplay.comのデータです。

 

年次リターン

1年ごとでリターンを比較しました。【VIG】は2011年や18年のように相場が軟調の時は強さを発揮しますが、相場が好調の時のリターンは今ひとつです。

 

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。最近の1年の【VIG】のリターンは残りの3つと比べて劣っています。

 

過去の分配金はどのくらいか?

2011年4月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

10年間の分配金の合計は【DIA】が4100ドル、【VOO】が3700ドル、【VIG】が3600ドル、【VTI】が3500ドルでした。【DIA】がわずかに優勢でした。

 

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【VIG】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(2.3356ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年分配金額(2.0982ドル、1.8908ドル、1.77ドル、1.095ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの利回りのことです。【VIG】株を2021年4月16日の終値153.08ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間分配金額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間分配金額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

年間増配率は過去1年が11.3%、過去3年が7.3%、過去5年が5.7%、過去10年が7.9%でした。現在の利回りは1.53%です。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが1.53%なので、年間分配金額は153ドルです。

もっとも増配率の低い過去5年のペースだと5年目の分配金額は190ドル、10年目の分配金額は251ドルになります。もっとも成績の良い過去1年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は234ドル、10年目の分配金額は400ドルになりそうです。分配金額400ドルはYOC(購入額に対する利回り)4.00%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を年1回再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。

もっとも増配率の低い過去5年のペースだと5年目の分配金額は202ドル、10年目の分配金額は293ドルになります。もっとも成績の良い過去1年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は250ドル、10年目の分配金額は486ドルになりそうです。分配金額486ドルはYOC(購入額に対する利回り)4.86%です。

 

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は153ドルではなく、税引き後の110ドルになります。

もっとも増配率の低い過去5年のペースだと5年目の分配金額は143ドル、10年目の分配金額は202ドルになります。もっとも成績の良い過去1年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は177ドル、10年目の分配金額は331ドルになりそうです。分配金額331ドルはYOC(購入額に対する利回り)3.31%です。

 

 

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まとめ

【VIG】は結構銘柄の入れ替えを行いました。コロナ・ショック後のリターンは【VOO】や【VTI】に比べて劣っていたので、この入れ替えをきっかけに巻き返せるか注目しましょう。

なお、次回の分配金は2021年6月21日が権利落ち予定日なので、その前日までに購入すれば分配金をもらえます。

 

 

 

 

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