米国好配当株ETF【DVY】が昨年同期比6.9%減の配当を発表

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ブラックロック社のiシェアーズ好配当株式ETF【DVY】が、2020年12月11日に配当金を発表しました。0.8297ドル(厳密には0.829729ドル)です。1年前の同期は0.8915ドルでしたので、1年前の同期との比較では6.9%の減配です。

配当利回りを過去1年間の配当金額から算出すると、2020年12月11日の終値は96.59ドル、過去1年の配当額は3.5223ドルなので、配当利回りは3.65%になります。

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【DVY】の過去の配当金と増配率は?

【DVY】が設定されたのは2003年11月と、なかなか古いです。下の表は過去の配当金の一覧です。

配当利回りの計算方法は、年4回配当金を支払う個別銘柄では、最新の配当金額を4倍した額が年間配当額となり、それを株価で割って配当利回りが算出されます。

ところがETFの場合は、組み込まれている銘柄によって配当金を払うタイミングが異なるため、期によってバラバラになります。そこで、最新の配当金と過去3回の配当金を足した数字、つまり過去1年分の配当額が年間配当額となり、それを元に配当利回りが算出されることが多いです。

今回の【DVY】の配当が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との配当額の比較です。今回が0.8297ドル、前年の同期が0.8915ドルなので6.9%の減配になります。また、前年同期との過去1年配当額の比較では、今回が3.5223ドル、前年の同期が3.6008ドルなので、2.2%減配となります。

表の右端の過去1年配当額の前年同期比増配率を見ると、ずっとプラスが続いていましたが、今回はマイナスになりました。

※背景がになっているのが減配です

【DVY】の年間配当額と年間増配率は?

【DVY】の配当金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。最近10年は毎年増配していましたが、2020年は前年比マイナスになりました。

【DVY】の期別配当は?

昨年と比較すると、2020年は6月と12月がよくなかったです。コロナ・ショックのダメージは多少あったと言えます。

【DVY】の過去1年配当額を棒グラフで確認しよう

先ほどの表の過去1年配当額を棒グラフにして、【DVY】の株価と比較しました。過去1年配当額は、株価とある程度は連動しています。2008年9月のリーマン・ショックのときは株価と配当額が大幅に下がりましたが、今回のコロナ・ショックは株価は下がりましたが、配当額はそれほど下がっていません。

【DVY】の配当額を棒グラフで確認しよう

こちらは期ごとの配当額を株価と比較したものです。2020年は6月と12月の配当が減っているのが、はっきりとわかります。

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今年に入ってからの配当利回りは?

2020年に入ってからの【DVY】の株価と配当利回りを見てみましょう。配当利回りは、過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは年初3.4%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが5.75%まで上昇しました。現在の株価がコロナ・ショック前まで戻りきっておらず、配当利回りは3.65%です。

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現在の【DVY】の株価と配当利回りの関係は?

年間配当額が現在と同じく3.5223ドルで変わらなかったら、配当利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間配当額が現在と同じ3.5223ドルが続いた場合の、配当利回りと株価の相関図です。配当利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後【DVY】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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【DVY】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【DVY】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、やや大雑把です。

2020年12月11日の終値は96.59ドル、過去1年の配当金額は3.5223ドルなので、現在の配当利回りは約3.65%です。過去5年の平均配当利回りは約3.39%なので、現在は高水準です。5年前と比較して株価は若干上がっていて、増配もしていますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年1月に買っていたら、現在YOCは約4.7%になっていました。また、株価が暴落したコロナ・ショック時の2020年3月に買っていればYOCは5.0%前後まで上がっています。

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【DVY】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(3.5223ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年配当金額(3.6008ドル、2.9561ドル、2.5898ドル、1.7032ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。

YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【DVY】株を2020年12月11日の終値96.59ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。

年間増配率は過去1年がマイナス2.2%、過去3年が6.0%、過去5年が6.3%、過去10年が7.5%でした。現在の配当利回りは3.65%です。もっとも増配率の低い過去1年のペースだと10年後のYOCは2.9%、20年後のYOCは2.4%になります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると10年後のYOCは7.5%、20年後のYOCは15.6%になります。過去1年以外のパターンで推移すれば、将来YOCはなかなか期待できそうです。

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【DVY】のセクター比率は?

組込銘柄のセクター比率は、金融が27.1%でトップ。公益事業が20.3%。この2セクターで約半分を占めています。以下、エネルギー、素材、通信サービスと続きます。公益事業がこれだけ多いETFは珍しいです。素材の割合が多いのも特徴ですね。

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【DVY】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【DVY】の組込比率1.4%以上の上位23銘柄です。金融が多いですね。時価総額が1000億ドルを超えている超巨大企業が【WFC】【PM】【XOM】【T】【QCOM】【CVX】の6銘柄しかありません。S&P500の中でも知っているような、知らないような銘柄が含まれています。ベンチマークのダウ・ジョーンズ U.S.セレクト・ディビデンド・インデックスが配当加重平均指数のため、時価総額の大きい銘柄が上位に来るというわけではありません。このあたりは【VYM】と異なりますね。

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【DVY】と他の高配当ETFのトータルリターンを比較する

それでは【DVY】と他のETFを過去5年のトータルリターンで比較してみましょう。【VYM】、【HDV】、【SPYD】と比べました。

2015年12月に1万ドル投資して、配当を再投資した場合、2020年11月には【VYM】が1万5300ドル、【DVY】は1万4500ドル、【HDV】が1万3900ドル、【SPYD】は1万3600ドルになっていました。【DVY】は【HDV】を上回っています。

過去9年半の他の高配当ETFのトータルリターンを比較する

今度は【HDV】が設定された2011年4月以降のトータルリターンを比較します。【DVY】と【VYM】、【HDV】、【VOO】を比べました。

2011年4月に1万ドル投資して、配当を再投資した場合、2020年11月には【VOO】が3万3000ドル、【VYM】が2万7100ドル、【DVY】は2万5000ドル、【HDV】は2万3700ドルになっていました。こちらでも【DVY】は【HDV】を上回っています。

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まとめ

【DVY】の今回の配当は前年の同期と比較すると多少減り、1年トータルでも2020年は2019年をわずかに下回りました。ただ、2年前の2018年との比較では、順調に伸びているともいえます。

【DVY】は経費率が0.39%とやや高いですが、トータルリターンではまずまずです。組込銘柄は少し独特のため、買う人を選ぶかもしれません。

 

 

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