iシェアーズ好配当株式ETF【DVY】が2021年3月の分配金0.961ドルを発表。前年同期から1.5%の増配

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ブラックロック社のiシェアーズ好配当株式ETF【DVY】が、2020年12月11日に分配金を発表しました。0.9610ドル(厳密には0.960973ドル)です。1年前の同期は0.9467ドルでしたので、1年前の同期との比較では1.5%の増配です。

分配金利回りを過去1年間の分配金額から算出すると、2021年4月1日の終値は114.83ドル、過去1年の分配金額は3.5366ドルなので、利回りは3.08%になります。

※このページでの利回りは過去1年間の分配金をもとに計算します。

 

 

 

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基本情報を確認しよう

【DVY】は5年間の安定した配当実績のある約100銘柄企業を選び、配当加重平均指数で構成比率を決めます。年に1度、銘柄の入れ替えがあります。

それでは【DVY】と米国の高配当ETF【VYM】【HDV】【SPYD】を比較してみましょう。【DVY】は経費率が少し高いですね。運用総額では【VYM】の次に【DVY】が多いです。

 

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【DVY】の過去の分配金と増配率は?

【DVY】が設定されたのは2003年11月と、なかなか古いです。下の表は過去の分配金の一覧です。

今回の【DVY】の分配金が増配or減配なのかは、どのデータを比較するかによって異なります。もっともオーソドックスなのは、前年の同期との分配金額の比較です。今回が0.9610ドル、前年の同期が0.9467ドルなので1.5%の増配になります。また、前年同期との過去1年分配金額の比較では、今回が3.5366ドル、前年の同期が3.6763ドルなので、3.8%減配となります。

表の右端の過去1年分配金額の前年同期比増配率を見ると、ずっとプラスが続いていましたが、ここ2回はマイナスですね。

※背景がになっているのが減配です

【DVY】の年間分配金額と年間増配率は?

【DVY】の分配金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。ずっと増配でしたが、2020年は前年比マイナスになりました。

【DVY】の期別分配金は?

2021年の分配金は幸先のよいスタートを切りました。6月以降にも期待したいです。

【DVY】の過去1年分配金額を棒グラフで確認しよう

過去1年分配金額を棒グラフにして、【DVY】の株価と比較しました。過去1年分配金額は、株価とある程度は連動しています。2008年9月のリーマン・ショックのときは株価と分配金額が大幅に下がりましたが、今回のコロナ・ショックで株価は急落してすぐに急上昇となりました。分配金額の増減は、株価の動きについていけていない気もします。

【DVY】の分配金額を棒グラフで確認しよう

こちらは期ごとの分配金を株価と比較したものです。これまでは安定していましたが、2019年以降は期によって差が出てきました。

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2020年以降の株価と利回りは?

2020年以降の【DVY】の株価と利回りを見てみましょう。利回りは、過去1年の年間分配金額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が利回り(右軸)です。利回りは2020年の年初は3.4%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には利回りが5.75%まで上昇しました。現在の株価がコロナ・ショック前を上回り、利回りは3.08%です。

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現在の【DVY】の株価と利回りの関係は?

年間分配金額が現在と同じく3.5366ドルで変わらなかったら、利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間分配金額が現在と同じ3.5366ドルが続いた場合の、利回りと株価の相関図です。利回りを0.2%ごとに株価を出しました。今後【DVY】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

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【DVY】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【DVY】を買った場合、現在の購入単価当たりの利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、ややアバウトです。

2021年4月1日の終値は114.83ドル、過去1年の分配金額は3.5366ドルなので、現在の利回りは3.08%です。過去5年の平均利回りは約3.4%なので、現在は少し株価が割高です。5年前と比較して株価は若干上がっていて、増配もしていますので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年4月に買っていたら、現在YOCは約4.3%になっていました。また、株価が暴落したコロナ・ショック時の2020年3月に買っていればYOCは4.8%前後まで上がっています。

 

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ライバルETFとトータルリターンを比較する

【DVY】とライバルの高配当ETF【VYM】【HDV】のトータル・リターンを比較します。参考までに全米ETF【VTI】とも比べます。

2011年4月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合、2021年3月には【VTI】が3万6400ドル、【VYM】が3万1200ドル、【DVY】が3万900ドル、【HDV】が2万650ドルになっていました。【DVY】は【VYM】とほぼ同じ、【HDV】がやや劣っています。【VTI】はコロナ・ショック後の伸びは素晴らしいですが、それ以前の時期は高配当ETFとそれほど差がなかったですね。

 

過去3カ月、1、3、5年、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去3年以上では【DVY】と【VYM】の成績はほぼ同じですね。

過去の分配金はどのくらいか?

2011年4月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間でもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。

高配当ETF【DVY】【VYM】【HDV】は似たようなインカムですね。わずかに【HDV】が優勢でしょうか。【DVY】は2020年に924ドルになっていました。

 

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【DVY】の今後の分配金予想は?

現在の過去1年分配金額(3.5366ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年分配金額(3.6763ドル、3.0355ドル、2.6219ドル、1.7508ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の分配金とYOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの利回りのことです。【DVY】株を2021年4月1日の終値114.83ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間分配金額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間分配金額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間分配金777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

年間増配率は過去1年がマイナス3.8%、過去3年が5.2%、過去5年が6.2%、過去10年が7.3%でした。現在の利回りは3.08%です。

分配金を再投資しない場合

まずは分配金を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の利回りが3.08%なので、年間分配金額は308ドルです。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は264ドル、10年目の分配金額は217ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は408ドル、10年目の分配金額は580ドルになりそうです。分配金額580ドルはYOC(購入額に対する利回り)5.80%です。

 

分配金を再投資する場合

つぎに分配金を年1回再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の分配金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整します。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は294ドル、10年目の分配金額は269ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は463ドル、10年目の分配金額は805ドルになりそうです。分配金額805ドルはYOC(購入額に対する利回り)8.05%です。

 

分配金を再投資する場合(税引き後)

最後に分配金を再投資するケースで、税金を引いた額で計算してみましょう。分配金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は308ドルではなく、税引き後の222ドルになります。

もっとも増配率の低い過去1年のペースだと5年目の分配金額は205ドル、10年目の分配金額は183ドルになります。もっとも成績の良い過去10年の増配率を当てはめると5年目の分配金額は322ドル、10年目の分配金額は529ドルになりそうです。分配金額529ドルはYOC(購入額に対する利回り)5.29%です。

 

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【DVY】のセクター比率は?

組込銘柄のセクター比率は、公益事業が26.6%でトップ、金融が22.3%で、この2セクターで約半分を占めています。以下、生活必需品、エネルギー、通信サービス、素材と続きます。公益事業がこれだけ多いETFは珍しいです。素材の割合が多いのも特徴ですね。

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【DVY】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【DVY】の組込上位20銘柄です。2021年3月31日のデータです。公益事業が少し多いですね。時価総額が1000億ドルを超えている超巨大企業が【T】【PM】【XOM】【IBM】【PFE】【CVX】【VZ】の7銘柄と少なく、中規模クラスが多いですね。ベンチマークのダウ・ジョーンズ U.S.セレクト・ディビデンド・インデックスが配当加重平均指数のため、利回りの大きな銘柄が上位に来るようになっています。

 

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2020年10月以降の上位銘柄は?

2020年10月以降の上位20銘柄の推移です。【DVY】は毎年3月に組み換えがあります。下の表では銘柄の入れ替えがあったところは、太い線を引いておきます。これまでは上位銘柄は金融セクターが多かったですが、銘柄入れ替えの結果、バランスがよくなったのがセクターの色分けでわかりますね。

 

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【DVY】上位20銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【DVY】の組込比率上位20銘柄は、他のETFにどのくらいの割合で組み込まれているのでしょうか? 高配当、市場全体、ハイテクの主要9ETFへの組込比率(%)をまとめました。背景色のオレンジ色が濃いほど、比率が高いことを意味しています。

【DVY】は配当利回りの高い銘柄の組込比率を高くしているので、上位組込銘柄は【SPYD】とほぼ重なっています。【VYM】とも似ています。【DVY】との重複率は【SPYD】が50%、【VYM】が31%、【HDV】が19%、そして【VIG】は7%です。

※組込比率は、バンガード社のETFは2021年2月末、【SPYD】と【QQQ】は3月12日、【HDV】と【DIA】は3月23日頃、【DVY】は3月31日のデータをもとにしています。バンガードのETFの組込比率が低すぎるものは対象外にしました。【DIA】と【SPYD】の組込比率はそれほど重要ではありません。

 

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まとめ

【DVY】の今回の分配金は前年の同期と比較するとわずかに増えました。【DVY】は経費率が0.39%とやや高いですが、トータルリターンは経費率の低い【VYM】や【HDV】と比較しても遜色ありません。上位組入れ銘柄は【SPYD】から不動産(REIT)をなくした感じですね。

 

 

 

 

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