NYダウ連動ETF【DIA】が前年同期比27%の増配!

スポンサーリンク
※当サイトには広告が含まれています
※当サイトには広告が含まれています

SPDR ダウ工業株平均 ETF【DIA】、2020年11月19日に配当金を発表しました。0.6522ドルです。1年前の同期は0.5137ドルでしたので、1年前の同期との比較では27%の増配です。

配当利回りを過去1年間の配当金額から算出すると、2020年11月20日の終値は292.53ドル、過去1年の配当額は6.0054ドルなので、配当利回りは2.05%になります。

スポンサーリンク

【DIA】の過去の配当金と増配率は?

【DIA】が設定されたのは1998年1月です。下の表は過去の配当金の一覧です。毎月配当が支払われます。配当決定の翌日が配当落ちになることが多いので、配当が決まってから購入すると間に合わない可能性が高いです。ただ、翌月も配当が支払われるので、どのタイミングで購入しても大差はないです。

一番右側の「過去1年配当額の前年同期比増配率」が常に増え続けているのが、近年の米国株の強さを物語っています。

※背景がになっているのが減配です

【DIA】の年間配当額と年間増配率は?

【DIA】の配当金を1年ごとにまとめてグラフ化しました。2020年はあと1回配当が加わります。

【DIA】の期別配当は?

2020年はコロナ・ショックがありましたが、前年の2019年とほぼ同じペースで配当を支払っています。なかなか頼もしいですね。

【DIA】の過去1年配当額を棒グラフで確認しよう

【DIA】の年間配当額を棒グラフにして、株価と比較しました。年間配当額は、株価とある程度は連動しています。基本的には右肩上がりです。

 

スポンサーリンク

今年に入ってからの配当利回りは?

2020年に入ってからの【DIA】の株価と配当利回りを見てみましょう。過去1年の年間配当額から算出しました。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは2.0%ぐらいで推移していましたが、2月半ば以降は株価が下がったため、3月23日には配当利回りが3.27%まで上昇しました。現在は株価がコロナ・ショック前の値ぐらいまでに回復して、配当利回りは2.05%です。

スポンサーリンク

【DIA】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去に【DIA】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、やや大雑把です。

2020年11月20日の終値は292.53ドル、過去1年の配当金額は6.0054ドルなので、現在の配当利回りは約2.05%です。過去5年の平均配当利回りは約2.18%です。過去5年で株価は右肩上がりで、増配率もなかなかなので、早い時期に買った方がYOCは上がります。2016年1月に買っていたら、現在YOCは約3.65%になっていました。

スポンサーリンク

【DIA】の今後の配当予想は?

現在の過去1年配当金額(6.0054ドル)と1、3、5、10年前の同時期の過去1年配当金額(5.7013ドル、4.7454ドル、4.0379ドル、2.913ドル)を比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想しました。

YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。【DIA】株を2020年11月20日の終値292.53ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。棒グラフが配当金予想、折れ線グラフがYOC予想です。

年間増配率は過去1年が5.3%、過去3年が8.2%、過去5年が8.3%、過去10年が7.5%でした。現在の配当利回りは2.05%です。もっとも増配率の低い過去1年のペースだと10年後のYOCは3.5%、20年後のYOCは5.8%になります。もっとも増配率が高い過去5年の増配率を当てはめると10年後のYOCは4.5%、20年後のYOCは10.0%になります。現在の配当利回りは平均的ですが、増配率がどの期間でも安定しているので、将来YOCはまずまず期待できそうです。

スポンサーリンク

【DIA】のベンチマークと計算方法は?

【DIA】のベンチマークであるNYダウは、主要株価指数が採用している時価総額加重平均ではなく、修正単純平均を用いています。計算方法は30銘柄の株価を単純に足して、除数で割るだけです。そのため、株価の高い銘柄が、組込比率が高くなります。結構原始的な手法ですが、長年にわたって安定したトータルリターンを出しています。ちなみに【DIA】の経費率は年0.16%です。

スポンサーリンク

【DIA】のセクター別のファンド構成比は?

【DIA】に組み込まれている銘柄のセクター別の組込比率です。情報技術の割合が最も多く、22.5%と全体の4分の1弱を占めています。以下、ヘルスケア、資本財、一般消費財、金融と続いています。

スポンサーリンク

【DIA】にはどんな銘柄が組み込まれているのか?

【DIA】の組込銘柄数は30銘柄です。組込銘柄の一覧を円グラフにしました。組込比率の1位はユナイテッド・ヘルスグループ【UNH】です。

スポンサーリンク

【DIA】の上位組込銘柄はどんな会社か?

【DIA】の全30銘柄の主要データです。組込比率の高いセクター順に並べ、セクター内は組込順位で並べました。配当利回りの高い銘柄が結構ありますね。

 

スポンサーリンク

過去6カ月の組込比率の推移

最近6カ月間の組込比率の比較です。8月末に3銘柄の変更とアップル【AAPL】の分割が行われましたので、太い線を引いておきました。

スポンサーリンク

【DIA】組込30銘柄は主要ETFには組み込まれているのか?

【DIA】の組込30銘柄は、他のETFには組み込まれているのでしょうか? その一覧が下の表です。左からダウ30平均【DIA】、S&P500【VOO】、米国全体【VTI】、連続増配【VIG】、高配当【VYM】【HDV】【SPYD】、ナスダック100【QQQ】、情報技術【VGT】です。表内の数字は組込順位一番上の行をクリックすると、その項目の順番に並び直します。同じ箇所を続けてクリックすると数値の大小が逆になります。試してください。

※「Tik」はティッカー・コード、「配利」は配当利回りです。配当利回りは2020年10月末の株価から算出しました。【SPYD】は7月の時点で均等に組込、【DIA】は株価の高い順が組込順位なので、この2つの組込順位はあまり重要ではありません。

Tik 配利 DIA VOO VTI VIG VYM HDV SPYD QQQ VGT
UNH 1.6 1 13 13 6
HD 2.3 2 14 15 5
CRM 3 20 22 7
AMGN 3.0 4 38 49 24 21
GS 2.6 5 93 93
MCD 2.4 6 33 34 13 14
MSFT 1.1 7 2 2 2 2 2
V 0.7 8 11 10 7 4
BA 9 74 75
HON 2.3 10 51 52
CAT 2.6 11 67 67 26 33
MMM 3.7 12 61 62 30 14
WMT 1.6 13 27 24 1 6
JNJ 3.0 14 8 8 4 1 3
DIS 15 17 18 8
PG 2.3 16 9 9 3 2
TRV 2.8 17 178 192 58 72 33
NKE 0.8 18 37 37 15
AAPL 0.8 19 1 1 1 1
IBM 5.8 20 57 60 29 69 16
JPM 3.7 21 15 12 3
AXP 1.9 22 104 111
CVX 7.4 23 46 46 21 5 72
MRK 3.2 24 26 27 9 10
VZ 4.4 25 16 17 4 4 45
DOW 5.1 26 158 169 65 13
KO 3.4 27 30 30 11 7
INTC 3.0 28 27 28 10 14 9
CSCO 4.0 29 35 44 15 9 15 10
WBA 5.5 30 228 239 90 52 61

 

ファンドオーバーラップで他のETFとの比較する

ファンドオーバーラップを使って、他のETFとの重複割合を調べてみましょう。【DIA】組込銘柄は、市場全体系ETFの【VOO】や【VTI】にすべて組み込まれています。【DIA】は30銘柄しかありませんので、他のETF組込銘柄は【DIA】の中にはあまり入っていません。

スポンサーリンク

まとめ

【DIA】は配当利回りが2%ぐらいで、毎月配当金がもらえるのがうれしいですね。それでいて増配率も主要ETFと比較して高水準です。組込銘柄数の少なさやベンチマークの計算方法によって敬遠されているかもしれませんが、なかなか侮れないETFです。