ベアリングスBDC【BBDC】が5%の増配を決定

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BDC銘柄のベアリングスBDC【BBDC】が2021年8月5日配当を発表しました。これまで0.20ドルだった配当が0.21ドルになります。5.0%の増配です。

【BBDC】の2021年8月13日の終値は11.03ドル、年間配当は0.84ドルになる予定で、利回りは7.62%です。

※このページでの利回りは直近の配当が1年続いたものと仮定して計算します。なお、特別配当を含めません

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BDCとは?

BDCとは「Business Development Company」の略で、銀行から融資を受けられない新興企業や中小企業の事業開発に金融面を中心にサポートする投資会社です。クローズド・エンド型のファンドであり、ニューヨーク証券取引所ナスダック証券取引所などに上場しています。

新興企業は不安定ですが、成長すると莫大な利益をもたらす可能性があります。創業時のグーグルやアップルなどもBDCから支援を受けていました。

BDCに対する規制は?

BDCは利益の90%以上を配当に充てることで、法人税の免除を受けています。そのため高配当を実現できるので、インカム投資家に人気です。REITと似ていますね。

また、資産の70%を法律で定められた適格投資対象にすること、1銘柄当たりの構成比率を全体の25%以下に抑えることなどが定められています。

 

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BDCにはどんな銘柄があるのか?

下の表はBDC銘柄の中から規模の大きいものを選びました。ベアリングスBDC【BBDC】はミドルマーケットを中心に投資をしています。

DEレシオは自己資本に対する負債額を示すもので、財務の健全性を測る指標です。BDCの場合は、自己資本の2倍まで借り入れることが可能です。つまり2倍までならレバレッジをかけて商売できるという意味です。ここに挙げた大手BDCは、1倍前後なので、健全といえます。

NAV倍率は資本に対して株価が割高か割安かを示す値です。1より高いと割高になります。メイン・ストリート・キャピタル【MAIN】は1.83なので、結構割高といえます。

配当利回りは過去1年の配当から算出したものと、直近の配当を1年分に換算したものの2つを出しました。

 

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貸し出しのアセットクラスは?

第一抵当権のシニアローンが約75%を占めており、なかなか安心できます。

 

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投資先のセクターは?

投資先のセクターはかなり分散されています。

 

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業績と予想

楽天証券のデータです。2021年と2022年はコンセンサスの予想です。2021年以降は売り上げが増えそうです。

EPSはある程度安定しています。

 

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ベアリングスBDC【BBDC】の過去の配当、年間増配率

ベアリングスBDC【BBDC】は年に4回配当を払っています。次回の配当落ちは2021年9月7です。

背景が黄色の部分は通常の配当のほかに特別配当が支払われた期です。便宜上、両方をまとめています。2018年の「1.784」は特別配当のみです。

 

ベアリングスBDC【BBDC】の期別の配当は?

下のグラフは期別の配当です。基本的に配当落ちの月を基準にしています。特別配当を除いて考えると、2018年以降はかなり減りましたね。

ベアリングスBDC【BBDC】の年間配当額と年間増配率は?

ベアリングスBDC【BBDC】の配当金と増配率を1年ごとにまとめてグラフ化しました。2019年に大幅減になりました。

ベアリングスBDC【BBDC】の株価と配当の関係は?

株価と配当の比較です。株価は2021年を除いて年末のものです。2017年末から株価は低迷しています。

 

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最近のベアリングスBDC【BBDC】の株価と配当利回りは?

2020年1月以降のベアリングスBDC【BBDC】の株価と配当利回りを見てみましょう。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。2020年の年初の配当利回りは約5.8%でしたが、2月半ば以降は急降下したため、3月23日に約11.7%まで上がりました。その後、株価はコロナ・ショック前に戻り、増配されたため、現在の配当利回りは7.62%です。

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現在のベアリングスBDC【BBDC】の株価と配当利回りの関係は?

年間配当額が現在と同じだったら、株価によって配当利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間配当額が現在と同じ0.84ドルが続いた場合の、配当利回りと株価の相関図です。配当利回りを0.5%ごとに株価を出しました。今後、ベアリングスBDC【BBDC】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。

 

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ベアリングスBDC【BBDC】を過去に買っていた場合のYOCは?

過去にベアリングスBDC【BBDC】を買った場合、現在の購入単価当たりの配当利回り(YOC)はどのくらいでしょうか? 現在から5年前までの株価、配当利回り、YOCを見ていきましょう。株価は月末のもので月1回なので、少しアバウトです。

2021年8月13日の終値は11.03ドル、年間の配当金額は0.84ドルなので、現在の配当利回りは7.62%です。過去5年の平均配当利回りは約9.1%です。コロナ・ショックの2020年4月頃に買っていたら、現在YOCは約12.4%になっていました。

 

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競合銘柄とトータルリターンを比較する

ベアリングスBDC【BBDC】と主要BDC銘柄のエイリス・キャピタル【ARCC】、メイン・ストリート・キャピタル【MAIN】、プロスペクト・キャピタル【PSEC】のリターンを比較します。PORTFOLIO VISUALIZERを使って、2011年8月から2021年7月までの10年間を比べます。

2011年8月に1万ドル投資して配当を再投資した場合、2021年7月には【MAIN】が5万1100ドル、【ARCC】が3万2000ドル、【PSEC】が2万8800ドル、【BBCD】が1万6900ドルになっていました。【BBCD】はよくないですね。

過去のトータルリターン

過去3カ月、1、3、5、10年の年平均トータルリターンは以下の通りです。過去3、5、10年のリターンを見ると、【BBDC】はどの期間も今ひとつです。過去10年のリターン(年平均)は【MAIN】が17.7%、【ARCC】は12.4%、【PSEC】が11.2%、【BBDC】5.4%でした。

危険度はどのくらいか?

ETFの安定度を比べてみましょう。最大ドローダウンは、計測期間における最大下落率です。マイナスの数値が小さいほど最大下落率が低いです。

シャープレシオとは、同じリスクを取った場合のリターンの比較です。「(ファンドのリターン−無リスク資産のリターン)÷標準偏差」の値です。1を超えていれば、優秀です。

ソルティノレシオはシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際の成績を示しています。「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方偏差」で計算します。1.5を超えていると、素晴らしいです。

このデータでも【BBDC】はよくないですね。

過去の分配金はどのくらいか?

2011年8月に1万ドル投資して分配金を再投資した場合の年間にもらえる分配金の推移です。分配金は再投資します。税金は考慮しません。PORTFOLIO VISUALIZERのデータです。

10年間の配当金の合計は【MAIN】が2万2400ドル、【PSEC】が1万8900ドル、【ARCC】が1万6000ドル、【BBDC】が1万5300ドルでした。

【BBDC】は2018年までは良かったですが、2019年以降はかなり減っていますね。

 

 

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ベアリングスBDC【BBDC】の今後の配当予想は?

現在の配当金額(0.21ドル)と1、5、10年前の同時期の配当金額(0.16ドル、0.45ドル、0.44ドルを比較して年間増配率を計算し、それを使って将来の配当金とYOCを予想します。YOC(Yield on Cost)とは、購入単価あたりの配当利回りのことです。ベアリングスBDC【BBDC】株を2021年8月13日の終値11.03ドルで買った場合、将来の利回り(YOC)がいくらになるかという予測です。

購入金額は1万ドルにします。そうすると、年間配当額から利回り(YOC)が一瞬で計算できます。たとえば、年間配当額が300ドルなら利回り(YOC)は3.0%、年間配当額777ドルなら利回り(YOC)は7.77%になります。

年間増配率は過去1年が31.3%、過去3年がマイナス14.1%、過去5年がマイナス7.1%でした。配当金額に変化のない場合とも比べます。現在の配当利回りは7.62%です。

配当を再投資しない場合

まずは配当を再投資しないケースを見てみましょう。税金は考慮しません。現在の配当利回りが7.62%なので、1年目の年間配当額は761ドルです。

配当に変化がないペースだと5年目の配当額は762ドル、10年目の配当額は762ドルになります。もっとも成績の良い過去1年の増配率を当てはめると5年目の配当額は2260ドル、10年目の配当額は8802ドルになりそうです。配当額8802ドルはYOC(購入額に対する利回り)88.02%です。

 

配当を再投資する場合

つぎに配当を再投資するケースを見てみましょう。税金は考慮しません。再投資する場合の配当金額は、現在と10年前の株価を比較して年平均騰落率を計算し、それを使って調整しています。

配当に変化がないペースだと5年目の配当額は1029ドル、10年目の配当額は1498ドルになります。もっとも成績の良い過去1年の増配率を当てはめると5年目の配当額は3585ドル、10年目の配当額は80634ドルになりそうです。配当額80634ドルはYOC(購入額に対する利回り)806.34%です。

配当を再投資する場合(税引き後)

最後に配当を再投資し、税金を引いた額で計算してみましょう。配当金は28%の税金を引いた72%で計算します。1年目は762ドルではなく、税引き後の548ドルになります。

配当に変化がないペースだと5年目の配当額は682ドル、10年目の配当額は897ドルになります。もっとも成績の良い過去1年の増配率を当てはめると5年目の配当額は2281ドル、10年目の配当額は33477ドルになりそうです。配当額33477ドルはYOC(購入額に対する利回り)334.77%です。

1年前は配当額がかなり少なかったため、過去1年増配率で将来YOCを予想すると、とんでもない数値になりました。これは現実的ではないです。配当に変化がないペースで進むぐらいが目安になると思います。

 

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まとめ

ベアリングスBDC【BBDC】は、大減配があった2019年以降は、コツコツと配当を増やしています。いまから買い始めるのなら意外といいかもしれませんが、今後再び大きな減配が起きる可能性も否定できません。

長期的に見て安定している他のBDC銘柄を選ぶという選択肢もありますね。

 

 

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