【配当利回り2%未満限定】連続増配銘柄から24銘柄を厳選し、配当利回り2%以上の銘柄と比較しながら検証する

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コロナ・ショックの影響で、減配される個別銘柄が増えてきました。高配当銘柄を買うのは怖いけど、将来配当金が欲しいという人は、減配の可能性の少ない連続増配銘柄を選ぶ方法がオススメです。

前回、時価総額1000億ドル以上、連続増配15年以上、配当利回り2%以上という条件で、24銘柄を抽出して、増配率、将来の予想YOC、主要ETF8つへの組込順位などを調べました。今回は、配当利回り2%未満に限定して、24銘柄を選んで調べていきます。

 

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連続増配銘柄の中から24銘柄をチョイス

時価総額1000億ドル以上、連続増配15年以上、配当利回り2%未満という条件で、スクリーニングしたところ、一致する銘柄が少なかったので、時価総額500億ドル以上、連続増配10年以上、配当利回り2%未満に条件を緩和しました。

下の表の24銘柄が該当しました。

 

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24銘柄を時価総額順に並べる

選んだ24銘柄を時価総額の大きい順に並べました。情報技術(IT)とヘルスケアセクターは、増配年数が10年未満でも財政が健全な人気銘柄を入れました。CMEグループ【CME】は特別配当を除いた配当利回りです。意外と隠れ高配当銘柄です。

 

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24銘柄の過去5年増配率から将来のYOCを考える

次に、選んだ24銘柄の過去5年増配率を計算しました。そして、過去5年増配率をもとに、5年後のYOC、10年後のYOCを導きました。YOCとは「Yield On Cost」のことで、株を購入した価格から算出される配当利回りです。5年後予想YOCとは、現在この銘柄を買った場合、その購入単価に対して将来の配当利回りがどのくらいになりそうかということです。

ためしにマイクロソフト【MSFT】を計算してみましょう。株価は183.2ドル。年間配当額は2.04ドルなので、配当利回りは2.04/183.2で1.11%。過去の増配率はCAGRを用います。過去5年増配率は、(現在の配当額/5年前の配当額)^(1/(2020-2015))-1で計算して10.5%。

5年後予想YOCは過去5年増配率を用いて、(現在の配当利回り×(1+過去5年増配率)^5)の値なので1.83%になります。10年後予想YOCは、(現在の配当利回り×(1+過去5年増配率)^10)なので3.01%ですね。最後を5から10に変更するだけです。こちらは、FV関数を使っても計算することができます。

配当利回りと将来YOCをグラフ化する

先ほどの表をグラフ化しました。配当利回りがピンク色、5年後予想YOCが青色の棒、10年後予想YOCが緑色の棒です。表を突き抜けている銘柄が1つあります。ユナイテッドヘルス・グループ【UNH】の10年後予想YOCは11.7%です。現在の配当利回りが高くないため、増配率が高くても将来のYOCは今ひとつの銘柄が多いですね。

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24銘柄の主要ETFの組込状況はどうか?

24銘柄が主要ETFにどのように組み込まれているかを調べました。左から、高配当【VIG】、ダウ30平均【DIA】、S&P500【VOO】、米国全体【VTI】、高配当【VYM】【HDV】【SPYD】、ナスダック【QQQ】の順に並べました。ティッカーの下の数字は全組込銘柄数です。表内の数字は組込順位です。

配当利回りが2%未満なので、高配当ETFの【HDV】と【SPYD】に組み込まれている銘柄はありませんでした。ただし【VYM】には【WMT】【LLY】【LIN】【CME】が組み込まれていました。この4銘柄の配当利回りは1.9%前後と比較的高いからだと思います。

主要ETFに多く組み込まれている銘柄から、一般的なアメリカ人の生活を推測します。ナイキのシューズを履いて、ウォルマートかコストコに買い物に出かけ、ビザかアメックスで支払いを済ませ、万が一のときのためにユナイテッドヘルス・グループの保険に入り、iPhoneで暇つぶしをして、マイクロソフトのアプリを使って仕事や勉強をしているのが見えてきます。日本人の生活も似たようなものですね。

【DIA】は株価の高いものが組込順位があがるだけなので、順位は関係ありません。【SPYD】は1、7月にSP&500の配当利回り上位80社を均等に買って、そこから株価が上がった銘柄の順位が高くなるだけなので、こちらも順位はほとんど関係ありません。

参考までに、前回の時価総額1000億ドル以上、連続増配15年以上、配当利回り2%以上の24銘柄の一覧も下に貼っておきます。見比べると、何かが見えてくるかもしれません。

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過去1年騰落率を比較する

配当利回り2%未満の24銘柄と、前回検証した配当利回り2%以上の24銘柄の過去1年の株価の動きを比較しました。下の表の左が配当利回り2%未満、右が2%以上です。騰落率15%以上を背景を薄いオレンジ色、騰落率がマイナスの場合は赤字にしました。

配当利回り2%未満の方が圧倒的に成績がよいですね。株価が上がると配当利回りが低くなるので、このような結果になるのは、ある意味必然ともいえます。

ちなみに、配当利回り2%以上の銘柄で騰落率が15%以上は【ABBV】【NEE】【HD】の3銘柄しかありませんでした。逆に、配当利回り2%未満の銘柄で騰落率がマイナスなのも【AXP】【CME】【CSX】の3銘柄でした。

 

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まとめ

配当利回りが2%未満の銘柄は、将来の配当金はそれほど多くはないかもしれません。ただし、直近1年の株価の騰落率を見てもわかるように、株価の値上がり益を狙える可能性が高いです。

将来の期待込みで株価が割高になり、配当利回りが低いケースもあります。逆に、配当利回りが高い銘柄は、先行きを不安視されて株価が下がっているので配当利回りが高くなっていることがあります。

いずれにせよ適正な株価がいくらなのかの判断は難しいですね。複数の主要ETFの上位に組み込まれている銘柄を選ぶ方法が、いいのかもしれません。

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