ブラックロック社のiシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF【HDV】は米国の高配当ETFのひとつです。他の銘柄と同様に、2月24日以降は株価が大幅に下落して、配当利回りは上がりました。ただし、今後は大幅な減配となる可能性もあります。そこで、減配になった場合の株価と配当利回りについて、数パターン考えてみました。
今年に入ってからの【HDV】の過去の株価と配当利回りは？
下のグラフは、2020年に入ってからの【HDV】の株価と配当利回りです。赤線が株価（左軸）で、青線が配当利回り（右軸）です。配当利回りは過去4回の配当額、つまり年間配当額から算出しました。3月23日までは3.2089ドル、今期の配当が決定した3月24日以降は3.3012ドルです。
配当利回りは3.5％弱で推移していましたが、2月末以降はぐんぐん上昇して、5％を超えたときもありました。現在は4.4％です。
過去の【HDV】の配当に関する記事はこちら
現在の【HDV】の株価と配当利回りの関係は？
年間配当額が現在と同じく3.3012ドルで変わらなかったら、配当利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間配当額が現在と同じ3.3012ドルが続いた場合の、配当利回りと株価の相関図です。配当利回りを0.5％で区切ってで株価を出しました。今後、【HDV】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。
10％減配した場合【HDV】の株価と配当利回りの関係はどうなるか？
新型コロナ・ウイルスの影響で世界経済はしばらく低迷しそうです。次期の【HDV】は減配の可能性が高そうです。そこで、現在の年間配当額が10％減ったケースを考えましょう。3.3012ドルが、2.97108ドルになった場合を想定しました。株価が2020年4月7日と同じ75.06ドルの場合、配当利回りは4.40%から3.96％に下がります。
20％減配した場合【HDV】の株価と配当利回りの関係はどうなるか？
もう少し、悪いケースを想定してみましょう。現在の年間配当額が20％減ったケースを考えましょう。年間配当額は3.3012ドルが、2.64096ドルになります。株価が2020年4月7日と同じ75.06ドルの場合、配当利回りは4.40%から3.52％に下がります。
30％減配した場合【HDV】の株価と配当利回りの関係はどうなるか？
それでは約30％の減配ではどうでしょうか？ 年間配当額は現在の3.3012ドルが、2.31084ドルになります。株価が2020年4月7日と同じ75.06ドルの場合、配当利回りは4.40%から3.08％に下がります。
40％減配した場合【HDV】の株価と配当利回りの関係はどうなるか？
あまり考えたくないですが40％の減配のケースを想定します。年間配当額は現在の3.3012ドルが、1.98072ドルになります。株価が2020年4月7日と同じ75.06ドルの場合、配当利回りは4.40%から2.63％に下がります。
まとめ
いかがでしかたか？ 【HDV】は今後、配当金が減る可能性がありそうですね。最悪の事態を想定しておくのは、相場で生き残る基本です。
なお、例年通りだと、次回は6月14～25日頃に配当金額が決定し、配当落ちは6月17～26日頃になります。
