新型コロナの影響で一般消費財セクターの銘柄は減配ラッシュです。そんな中、ディスカウント・チェーンのロス・ストアーズ【ROST】が、2020年5月22日に配当カットを決定したようです。
これまで四半期ごとの配当が0.285ドルだったのが、0ドルになる予定です。年間配当は1.14ドルから0.285ドルに、今後1年間の年間配当は0ドルの予定です。減配率は100%の予定です。2020年5月22日の終値は93.88ドル、配当利回りは1.21%から0%に下がります。
ロス・ストアーズ【ROST】の連続増配は26年で終わることになりそうです。
ロス・ストアーズ【ROST】の過去の配当、年間増配率
下の表は、2015年以降の増配率です。10%台後半という高い増配率を維持していましたが、一気に配当カットになってしましました。表内の青字は予想です。
今年に入ってからのロス・ストアーズ【ROST】の株価と配当利回りは?
2020年に入ってからのロス・ストアーズ【ROST】の株価と配当利回りを確認しましょう。青線が株価(左軸)で、赤線が配当利回り(右軸)です。配当利回りは0.9%前後で推移していましたが、2月半ば以降は株価下落して、3月23日には配当利回りが1.6%まで上昇しました。その後株価が持ち直して配当利回りは1.1%前後になりましたが、今回配当カットとなりました。
現在のロス・ストアーズ【ROST】の株価と配当利回りの関係は?
減配されずに、年間配当額が現在と同じく1.14ドルで変わらなかったら、配当利回りはどのように変化するでしょうか。下のグラフは年間配当額が1.14ドルが続いた場合の、配当利回りと株価の相関図です。配当利回りを0.1%ごとに株価を出しました。復配後にロス・ストアーズ【ROST】を購入しようと考えている人は、目安にしてください。
ロス・ストアーズ【ROST】は主要ETFに組み込まれているか?
増配ETF【VIG】やナスダックの【QQQ】に上位で組み込まれています。【VOO】や【VTI】にも組み込まれており、なかなか主要銘柄といえます。
ETF | 組込可否 | 組込順位 | 割合(%) |
---|---|---|---|
VYM | ― | ― | ― |
HDV | ― | ― | ― |
SPYD | ― | ― | ― |
VIG | ○ | 40 | 0.638 |
VOO | ○ | 155 | 0.136 |
VTI | ○ | 156 | 0.117 |
QQQ | ○ | 51 | 0.339 |
DIA | ― | ― | ― |
ロス・ストアーズ【ROST】の財務データは?
ロス・ストアーズ【ROST】の財務データです。右肩上がりで素晴らしいですね。配当カットになるのが信じられません。
まとめ
一般消費財セクターの中で実店舗を構えている会社は、今回のコロナ・ショックで売り上げの見込みが全く立たず、一時的に配当カットになるのはやむを得ないですね。

